『世界のなかの日本の死刑─年報死刑廃止02』刊行
死刑制度が無くなるまで刊行すると宣言して創刊してから六冊も年報死刑廃止を出
してきた。残念なことである。一年も早く死刑を廃止しないと、小社は年報刊行の負
債で倒産してしまう、というのは冗談だが、決してよく売れている本ではない。とい
うか、死刑廃止の活動家のために作った本、すなわち『フォーラム・ニュース』の読
者が販売対象であるという本なのである。まだ買っていないあなた、ぜひお買い求め
下さい。バックナンバーも全て揃っています。(定価二〇〇〇円+税一〇〇円、郵送
の場合送料三一〇円)
今号は昨年の欧州評議会・第一回世界死刑廃止会議、ソウルで行われた第二回アジ
ア・フォーラムの記録、九・一一以降の世界の死刑問題の動向を特集した。もちろん
定番の資料も充実しているつもりだ。
いま死刑廃止運動は、廃止へ向けての大きなチャンスとともに、運動にとっての大
きな陥穽にも直面している。それは死刑廃止へ向けて積み上げてきた運動の成果であ
るが、ここで一歩誤ると人権を擁護する運動としては致命的な間違いを犯してしまう
ことになりかねないという岐路にいるのである。一人一人がいま何をなすべきかを考
えるための最低の素材が年報死刑廃止には込められている。ぜひ熟読してほしいと思
う。
この年報死刑廃止の最初からの編集委員であった対馬滋さんが亡くなった。彼は体
調を崩すまでは編集会議にはほぼ全て出席してくれたし、テープ起こしや年表の作成
など、裏方での協力を厭わない人であった。木村修治さんの『本当の自分を生きたい
の編集会議以降、常に彼は最大限の協力してくれた。木村修治さんと菊田幸一さん
と私との出版妨害訴訟だって、実は彼のアクセス権訴訟を継ぐ形で、彼に示唆されて
行ったのだった。若くして逝ってしまい、残念でならない。
(インパクト出版会・深田卓)
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