12/9/27滝実法相執行抗議声明

2012年9月28日

抗 議 声 明

本日(9月27日)、松田幸則さん(39歳:福岡拘置所)、江藤幸子さん(65歳:仙台拘置支所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。

滝実法務大臣は、去る8月3日に就任後わずか2ヵ月たらずで2名を執行し、しかもその1人にあっては、わざわざその誕生日を狙って死刑執行をするという非人間的な行為を行ったうえ、その反省もないまま、それから2ヵ月も経っていないにもかかわらず、2ヵ月連続で今日の執行を行った。この連続的な執行は、年4回という大量執行をなし崩し的に実現しようとするものであって、死刑廃止の世界的潮流に真っ向から反するものであり、また死刑の執行は慎重でなければならないとする刑法・刑訴法の精神に反するものであって、厳しく非難されなければらならない。とりわけ、滝実法務大臣は引退を表明しており、その政治家としての無責任さに憤りを禁じ得ない。

松田幸則さんは、2009年に上告を自ら取り下げており、三審の裁判を受ける権利を保障されていない。江藤幸子さんは、弁護人が裁判で心神耗弱を主張し責任能力を争っていた事件で、再審に向けて弁護人が準備をしていた矢先の執行だった。

死刑は、国家による殺人を肯定するものであって極めて危険なものであるばかりか、応報感情を社会に蔓延させ、極めて有害なものである。死刑には犯罪抑止の効果がまったくないばかりか、被害者の救済や社会の平穏にも資するものではない。死刑は直ちに廃止されなければならない。

私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、滝実法務大臣に処刑された松田幸則さん、江藤幸子さんに代わり、そして、死刑執行という苦役を課せられている拘置所の職員に代わって、滝実法務大臣に対し、強く、強く抗議する。

2012年9月27日

死刑廃止国際条約の批准を求める
フォーラム90

121006_チラシ

死刑執行に抗議する緊急・院内集会のお知らせ

2012年8月14日

●再審ができなかった二人への 滝実法相による死刑執行に抗議する
緊急・院内集会のお知らせ
●8月27日(月曜)午後6時〜
●衆議院第二議員会館B1F第5会議室
千代田線・丸ノ内線「国会議事堂前」下車5分
第二議員会館1F入口で通行証をお渡しします。

●滝実法務大臣は8月3日、2名の死刑を執行しました。東京拘置所の服部純也さん(40歳)、大阪拘置所の松村恭造さん(31歳)の二人です。滝法相は就任後わずか2ヵ月での執行にあたり、記者会見で、「二人は再審請求をしておらず、冤罪の危険がなかった」と述べています。しかし、私たちが知る二人は、裁判は納得のいくものでなく、弁護士や支援者の協力が思うように得られない現実を繰り返し訴えていました。今回の執行への抗議集会は、こうした問題を、死刑の執行や死刑囚処遇に関与する政府関係者に強くアピールすべく、敢えて院内集会として開催することにしました。ぜひ、ご参集、ご協力ください。

●死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90
〒107-0052 東京都港区赤坂2-14-13 港合同法律事務所気付
TEL.03-3585-2331 FAX.03-3585-2330

抗 議 声 明

2012年8月6日

本日(8月3日)、服部純也さん(40歳:東京拘置所)松村恭造さん(30歳:大阪拘置所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。

 滝実法務大臣は、就任後わずか2か月も経過していない段階で、死刑を執行した。十分な記録の検討もされないままの拙速を極めた執行であり、慎重のうえにも慎重でなければならないという法務大臣の職責を放棄するものであって、強く非難されなければならない。

 服部さんは、一審の判決は無期懲役で、二審で死刑に逆転した。松村さんは自ら控訴を取り下げて死刑が確定した。フォーラム90が昨年行ったアンケートに、服部さんは、再審請求を行いたいが、外部交通が認められていた再審の支援者が亡くなった後、別の支援者との外部交通が許可されないので困っているという回答を寄せていた。また松村さんは、精神的に落ち込んでいてあきらめていたが、再審請求をしてみたいと書いていた。

 死刑執行は当然回避されるべきケースであった。

 死刑には犯罪抑止の効果はなく、また、被害者の救済や社会の平穏にも資するものではない。死刑は人道と民主主義に反する。

 私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、滝法務大臣に処刑された服部さん、松村さんに代わり、そして、死刑執行という苦役を課せられている拘置所の職員に代わって、滝法務大臣に対し、強く、強く抗議する。

2012年8月3日

死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90

7.7 袴田事件と名張事件―冤罪と死刑―再審無罪へ

2012年6月29日

7月7日(土)午後1時〜文京区民センター3A
都営三田線・大江戸線「春日駅」A2出口丸ノ内線・南北線「後楽園駅」徒歩5分JR「水道橋駅」東口徒歩10分
参加費500円
・報 告 名張事件:河合匡秀弁護士
・新作講談 福田織福 「袴田冤罪事件〜百万遍〜」
・報 告 袴田事件:小川秀世弁護士
・袴田秀子さんからの御挨拶
・会場費 500円
袴田事件と名張事件は、冤罪を訴え続けてきた二人の死刑囚の年令や体調からも、今、もっとも再審開始が急がれている事件です。
★ 死刑事件に限らず、どんな刑罰の対象であろうと、冤罪はあってはなりません。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁判の原則には誤判による犠牲を防止する意味があったはずです。しかし、日本の司法の現実は、それとは遠いものがあります。 日本では、戦後、再審で無罪になった元死刑確定囚が4人います。再審が認められるまで、多くの裁判官が関与したはずですが、「疑わしい」とは誰も思わなかったのでしょうか。 戦後だけでも、何百人もの死刑が執行されています。無実の人が誤って処刑されたことはないのでしょうか。 この数年、足利事件や布川事件など、無期懲役事件の再審無罪判決が続いていますが、死刑事件の再審は、島田事件の無罪判決が1989年に出されたのを最後に開かれていません。 裁判所や検察は、まさに、誤判による死刑の「取り返し」のつかなさに、自分たちの過去の非を認めることができないでいるかのようです。
★ 一日も早い袴田事件と名張事件の再審開始と雪冤を願いつつ、死刑と再審の問題を共に考えたいと思います。どうぞご参加ください。
死刑廃止国際条約の批准を求めるFORUM90
〒107-0052 東京港区赤坂2-14-13 港合同法律事務所気付 TEL.03-3585-2331 FAX.03-3585-2330
死刑のない社会をめざして2012フォーラム90からの御案内
■死刑廃止運動全国合宿 9月15〜16日 死刑廃止全国合宿(於:札幌)
■世界死刑廃止デー 響かせあおう死刑廃止の声2012 10月6日(土)四谷区民ホール(東京・新宿)

6月9日に予定していた法相地元練馬集会とデモは中止

2012年6月5日

みなさまへ
 昨日、小川敏夫法務大臣が退任しました。
 9日に小川元法相の地元・練馬で死刑廃止を訴え執行停止を求める集
会とデモは中止します。
 滝実新法務大臣は死刑執行に前向きな姿勢を見せています。彼に執行
させないためにさまざまな活動をしていきたいと思います。(フォーラ
ム90・深田)

 なお次回のフォーラム90の集会は以下の通りです。

7月7日(土)13時から
文京区民センター3A
再審無罪へ・袴田事件と名張事件 冤罪と死刑
 講談 袴田冤罪事件ー百万遍 福田織福
 講演 袴田事件 小川秀世弁護士
    名張事件 河合匡秀弁護士
 主催・フォーラム90(03-3585-2331)

小川敏夫法務大臣の地元・練馬で死刑廃止を訴え執行停止を求める集会とデモ

2012年5月19日

練馬集会とデモ
6月9日(土)午後2時〜※午後4時デモ出発予定。練馬駅周辺で解散予定
練馬産業会館 練馬区豊玉北練馬区豊玉上2丁目23-10(tel:03-3991-0530)練馬駅・桜台駅下車
講演:青木理「死刑という権力 法務大臣と法務官僚」(仮題)

1966年生まれ、共同通信記者を経て現在フリージャーナリスト。著書に『ルポ拉致と人々』岩波書店、『絞首刑』講談社、『国策捜査─暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』金曜日、『トラオ』小学館などがある。
主催・死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90

 死刑があるのはあたりまえ、と思っていませんか。死刑があるのだから死刑を執行するのもあたりまえ、と思っていませんか。ところが、世界では死刑を廃止したり、執行を停止している国や地域が3分の2を超えているのです。死刑大国と言われていたアメリカでも、4月25日にコネティカット州が死刑を廃止し、全州の3分の1で廃止されたことになりました。死刑がなければ凶悪犯罪が増える、と心配する人もいるかもしれませんが、それも統計的な根拠はありません。
小川敏夫法務大臣は年度末ぎりぎりの3月29日に3名の死刑を執行しました。「死刑の在り方についての勉強会」を打ち切るなど、民主党政権下で代々の法務大臣が積み上げてきた死刑執行への慎重な姿勢を一挙に白紙に戻してしまったのです。
小川法相は、執行後、国民が死刑を支持しているのだから、と、世論調査の数字や裁判員制度のことなどを引き合いに出しました。
しかし、その内閣府の世論調査は、極めて設問に問題があり「場合によっては死刑もやむを得ない」というもの(そのサブ・クエスチョンには「状況が変われば、将来的には、死刑を廃止してもよい」という意見も含まれます)を死刑賛成とみなすものでした。(5月17日に行われた国会議員と法務省との意見交換会でも、この設問の仕方は「場合によっては(消費税増税etc.)もやむを得ない」と誘導尋問しているようなものだと批判の声が噴出しました。)
また、死刑制度に反対の人は裁判員からも除かれてしまう現実も踏まえられていません。
死刑制度への誤った理解による、誤った執行はあってはなりません。私たちは、小川法相が、まず執行を止め、死刑制度そのものを見直すよう訴えます。どうぞご参加ください。

ご案内(PDF)

小川敏夫法務大臣による 死刑執行に抗議する練馬デモ

2012年4月16日

小川敏夫法務大臣による 死刑執行に抗議する練馬デモ
4月21日(土)
午後2時~ 練馬駅周辺でビラまき
午後3時 豊玉公園集合
午後3時30分 豊玉公園からデモ出発→千川通り→中新井公園まで
小川敏夫法務大臣は3月29日、3名の死刑を執行しました。「政権交代」後、千葉景子法務大臣が2名の執行を行ってから1年8ヶ月ぶりのことです。その数日前に、アムネスティ・ インターナショナル(本部・ロンドン)が昨年の死刑の状況をまとめ、日本では19年ぶりに死刑の執行がなかったことを歓迎すると、世界に改めて発信されたばかりでした。
そして、小川法相は、かねてより設問の仕方が作為的で、問題があると指摘されてきた内閣府の世論調査の数字を持ちだして「世論も支持している」と語り、記者から、世論に委ねるには情報公開が不十分すぎるではないかと問われるや、「その問題はあるが執行を止める理由にはならないから」と言い改めました。それでも後ろめたい思いがあったのでしょうか、 4月21日に予定されていた地元・練馬での「法務大臣就任を祝う会」 を自ら辞退したということです。私たちは、中止された「祝う会」の日に、小川法相の死刑執行に抗議し、その問 題を練馬市民の皆さんに訴えるデモを行うことにしました。ご協力ください。
主催・死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90

死刑執行への抗議声明と、抗議集会のご案内

2012年3月30日

抗 議 声 明

本日(3月29日)、松田康敏さん(44歳:福岡拘置所)古澤友幸さ ん(46歳:東京拘置所)上部康明さん(48歳:広島拘置所)に死刑が執行 されたことに対し、強く抗議する。

 2010年7月27日から1年8ヶ月間、3人の法務大臣によって、死刑執 行停止状態が継続され、法務省内では、死刑の是非を巡って勉強会が続けられ てきた。そして、この勉強会がきっかけとなって、死刑制度について政府や国 会だけでなく、広く社会一般に議論が広がることが期待されていた。

 しかるに、小川敏夫法務大臣は、十分な議論もまったくないまま、検察・法 務官僚に指示されるままに勉強会を終了させ、死刑を再開した。これは、官僚 主導を廃し政治主導の政治を目指すという民主党政権のマニフェストに真っ向 から反するものであって、およそ許されないことである。
 また、就任後わずか2ヶ月間しか経過していない段階での十分な記録の検討 もされないままの拙速を極めた執行であり、慎重のうえにも慎重でなければな らないという法務大臣の職責を放棄するものであって、強く非難されなければ ならない。
 小川法務大臣は、死刑執行後の記者会見で、「刑罰権は国民にある。国民の 声を反映するという裁判員裁判でも死刑が支持されている」と述べたが、これ はまったくの誤りである。死刑の是非は、国民の支持・不支持によって決めら れるものではない。民主主義の理念と人道主義のもとに高度な政治的な判断に よって決められるべきものである。

 上部さんは、一審の段階で心神耗弱の精神鑑定が出されていた。松田さんも 知的に限界級と鑑定されていた。いずれも責任能力の有無について、死刑の判 決の是非が問われていたケースである。とりわけ、松田さんの場合は、弁護人 に再審請求を依頼し、弁護人もその準備に着手していた。上部さんは、再審弁 護人との接見において秘密交通権が保証されていないことに対して、これを違 法として国賠訴訟を提起したこともあった。死刑執行は当然に回避されるべき ケースであった。

 死刑には犯罪抑止の効果はなく、また、被害者の救済や社会の平穏にも資す るものではない。死刑は人道と民主主義に反する。
 私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、小川法務大臣に 処刑された松田さん、古澤さん、上部さんに代わり、そして、死刑執行という 苦役を課せられている拘置所の職員に代わって、小川法務大臣に対し、強く、 強く抗議する。

2012年3月29日

  死刑廃止国際条約の批准を求めるフォーラム90

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●小川敏夫法相による死刑執行に抗議する緊急集会
4 月5日(木曜)午後7時〜
文京区民センター2A会議室
都営三田線・大江戸線「春日駅A2 出口」
参加費500 円(予定)

死刑執行抗議集会

京都で死刑映画週間

2012年2月23日

東京での死刑映画週間は好評のうちに終了しましたが、2012年4月7日から13日にかけて、「死刑弁護人」初公開や、1955年作品「少年死刑囚」など4本を京都シネマで上映します。
主催は京都にんじんの会です。
詳細は
京都死刑映画週間チラシ表
京都死刑映画週間チラシ裏

練馬で死刑について 考える集い

2012年2月15日

練馬で死刑について 考える集い
小川敏夫法務大臣は練馬区出身の方です。
地元の方々にもぜひ、死刑の問題について共に考えていただければと思います。

2月19 日(日)午後4時~
※午後2時より練馬駅周辺でビラまき予定
練馬区職員研修所 練馬区豊玉北5-27-2
 練馬駅(西武線の場合中央口改札下車)8分
講演:船山泰範(日本大学法学部教授)
 主催・フォーラム90