10月6日(土曜)
《響かせあおう死刑廃止の声2012》
開場12:30開演13:00、デモ17:30
四谷区民ホール 当日1,300円前売1,000円
シンポジウム「原発を考え、死刑を考える」
パネラー:神田香織、山本太郎、白石草、安田好弘
「死刑囚の作品展と講評」
選考委員:池田浩士、加賀乙彦、香山リカ、川村湊、北川フラム、
大道寺幸子基金死刑囚の絵画展も開催
抗 議 声 明
本日(9月27日)、松田幸則さん(39歳:福岡拘置所)、江藤幸子さん(65歳:仙台拘置支所)に死刑が執行されたことに対し、強く抗議する。
滝実法務大臣は、去る8月3日に就任後わずか2ヵ月たらずで2名を執行し、しかもその1人にあっては、わざわざその誕生日を狙って死刑執行をするという非人間的な行為を行ったうえ、その反省もないまま、それから2ヵ月も経っていないにもかかわらず、2ヵ月連続で今日の執行を行った。この連続的な執行は、年4回という大量執行をなし崩し的に実現しようとするものであって、死刑廃止の世界的潮流に真っ向から反するものであり、また死刑の執行は慎重でなければならないとする刑法・刑訴法の精神に反するものであって、厳しく非難されなければらならない。とりわけ、滝実法務大臣は引退を表明しており、その政治家としての無責任さに憤りを禁じ得ない。
松田幸則さんは、2009年に上告を自ら取り下げており、三審の裁判を受ける権利を保障されていない。江藤幸子さんは、弁護人が裁判で心神耗弱を主張し責任能力を争っていた事件で、再審に向けて弁護人が準備をしていた矢先の執行だった。
死刑は、国家による殺人を肯定するものであって極めて危険なものであるばかりか、応報感情を社会に蔓延させ、極めて有害なものである。死刑には犯罪抑止の効果がまったくないばかりか、被害者の救済や社会の平穏にも資するものではない。死刑は直ちに廃止されなければならない。
私たちは、死刑の廃止を願う多くの人たちとともに、また、滝実法務大臣に処刑された松田幸則さん、江藤幸子さんに代わり、そして、死刑執行という苦役を課せられている拘置所の職員に代わって、滝実法務大臣に対し、強く、強く抗議する。
2012年9月27日