具体的にはどんな活動をしているの?
レコムの活動
レコムは中南米、カリブ地域において社会的、経済的に困難な状況におかれている人々、
そしてそれをはねかえすために運動をしている人々とのネットワークを築き、相互理解を深めるとともに、
直接あるいは間接的に支援活動を行うことを目的としています。
活動スタイル |
対象地域 |
活動の主人公はその地に生きる人々です。私たちは現地の人たちによる「社会を創っていく」運動に共感し、支援していきます。
彼らの運動を支えるために海外から声を上げます。
・・・人権侵害に対応して意見広告を掲載したり抗議ハガキを送付する
その地に生きる人々をより深く理解するために、彼ら/彼女らの声を「日本」に生きる人たちに伝えていきます。
・・・ニュースレタ−の発行、「人々と出会う旅」の実施、招聘事業など
こうしたレコムの活動は、会員の「意志」によって支えられています。
会員のひとりひとりがそれぞれの生きる場所から、それぞれのスタイルで中南米の人々とつながっていこうとしています。
また、こうした活動を行うなかで私たちの生きる「日本」という社会、そして世界を見つめ直し、
私たち自身が新たな価値観、社会を創り出すことも重要だと考えます。
グァテマラ
レコムでは設立以来、グァテマラの民衆組織への支援を続けてきました。
で、グァテマラってどんなところ?
例えばこんな活動
《人権状況の改善を求める活動 》
人権状況が改善されていないグァテマラに対して、国際的な目が注がれていることを示すために、現地新聞に意見広告を掲載したり、グァテマラ政府への抗議ハガキの送付などを行っています。
《 コナビグア支援 》
「私たちは、コナビグア(つれあいを奪われた女性たちの会)への支援活動を通じて『平和に生きる権利』そして『自分たちの社会を創るために運動すること』の重要性を学んできたように思います。」
コナビグアは80年代初期の弾圧によってつれあいを奪われた女性たちによって1988年に創設されました。彼女たちは自分たちの子どもや孫たちの命 が再び失われることがなく、平和な社会に生きられるようにと命をかけて闘っています。農村部での人権侵害の告発や、「自警団」と呼ばれる抑圧的な監視組織と「強制的な徴兵」を廃止するように、また「良心的兵役拒否」を法的に認めるように、といった運動を進めています。こうした活動を続ける彼女たちへの脅迫や抑圧は後を絶ちませんが、彼女たちは負けることなく活動を続けています。近年はマヤ民族としての権利と尊厳のためにも積極的に運動をしてい ます。
レコムでは人権に関する支援の他にも
93年度:活動用車両の提供
94年度:青少年への平和人� 教育支援、「秘密墓地」発掘の資金援助
95年度:コナビグアの女性のための託児所建設支援、などを行っています。
《 コニック支援 》
「農民として、先住民族として、土地とともに生きていきたい。」
大地主に支配された国グァテマラの中で、農民たちはわずかな土地でトウモロコシを作るかたわら大農園へ働きにいったり、農園の住み込み労働者として働いています。こうした中、グァテマラの先住民族・農民のコミュニティーの連合体であるコニック(先住民族・農民全国調整委員会)ではコミュニティーを基盤として労働条件の改善や土地の獲得など様々な活動に取り組んでいます。
レコムでは農業技術普及チームの支援を中心に、コミュニティーが「経済」を取り戻していくための活動を支援していきます。
この他、グァテマラではフアン・レオンさんの参加するマヤの権利を守る会「デフェンソリア・マヤ」などとも協力しています。
ハイチ
93年12月に来日したハイチ人NGO活動家、ミッシェル・ピエール・ルイさんの受け入れ以来、ハイチのことを少しでも知り、伝えていこうという方針でニュースレターの発行、講演会の企画といった活動を継続していましたが、現在ではハイチとの関係がとぎれてしまっています。
ニカラグア
95年9月にニカラグア大西洋自治地域岸からロス・カニンガムさんを迎え、あまり知られていない大西洋岸の人々とのつながりを深めようと考えています。96年3月には「人々と出会う旅」を行いました。
その後、具体的な活動は行っていませんが、定期的にニカラグアの状況をそんりさに掲載するなど、ニカラグアにも目を向けつつ、といった状況です。