盗聴法(組織的犯罪対策3法案)の不当採決に対する
抗議声明
私たちは、法務省の法制審議会での審議が始まった時点から、市民運動
を抑圧するものとして、その危険性に注目して盗聴法(組織的犯罪対策3
法案)に反対する運動を続けて参りました。同時に、市民運動ばかりでな
く、弁護士や学者、インターネットユーザーなどと幅広く手を結び、運動
を広げてまいりました。また、ここへきて、世論調査でも半数以上が反対
するなど、日本中が大きく「反対」へ傾いております。その中で行われた
今回の不当採決は、まったく有権者から遊離した自自公の暴走以外の何も
のでもありません。
会期末を迎えるにあたり、この数日の間に行われた、自自公による非民
主的、非良識的な暴挙に強く抗議いたします。人権とプライバシーを侵害
する盗聴法は、もちろん憲法違反であります。そればかりか、その法案の
採決をめぐる議事運営そのものもまた、ルールを無視した、民主主義に対
する挑戦であると考えます。いったい、ルーがを守られずに何の民主主義
でありましょうか。確認なしの可決、議事録に残らない可決というものが
認められるわけがありません。もし、そのような採決が認められるならば、
審議も採択も必要なく、もとより議員さえも不必要ではないでしょうか。
国会をただの手続きの場におとしめるこのような愚挙に、私たちは断固抗
議いたします。
私たち市民は"何もかも"目撃しています。国会内での数の論理が、国会
の外からのもっと大きな数の論理に打ち砕かれる日が、必ずや近いうちに
訪れるでしょう。
私たちは怒りを込めて、この法律の無効を訴えます。
今後も廃止に向けて様々な活動を行い、あらゆる手立てを講じていくと
ともに、今国会で行われた暴挙と、その暴挙を「誰が」「どんな方法で」
行ったかを、広く世論に訴え、この法律の廃止を求めて粘り強い運動を続
けてまいります。
団体名 日本消費者連盟、婦人民主クラブ、日本カトリック正義と平和協
議会、日本基督教団神奈川教区国家秘密法反対特別委員会、JCA-NETセキ
ュリティ委員会、盗聴法成立阻止ネットワーカー連絡会、盗聴法に反対す
る神奈川市民の会、ノーニュークス・アジアフォーラム、ピースチェーン
リアクション、NOHC,未来からの「やめて!」という命の声が聴こえ
ませんか…、憲法を生かす主権者の会、北区に平和と緑を!市民の会、戦
争への道を許さない北・板橋・豊島の女たちの会、戦争への道を許さない
目黒の会、山谷労働者福祉会館活動委員会、ネットワーク反監視プロジェ
クト(NaST)、日本国際ボランティアセンター、ピースネットニュース、
草の実会、未来を考える会、駿台文学会(明治大学)、派兵チェック編集
委員会、反天皇制運動連絡会、「市民のひろば」運営委員会、すべての基
地にNOを・ファイト神奈川、市民の意見30の会・東京
連絡先 組織的犯罪対策法に反対する市民連絡会 電話 090-9801-1790
mailto:priv-ec@jca.apc.org