子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
040720 恐喝事件 2004.8.29新規
2004/7/20 東京都清瀬市の市立小学校の男子児童Xくん(小6・11)が、2、3年前から同級生で遊び仲間のA(小6・11)ら4人から現金を脅し取られていたことが判明。被害額は100万円以上に上るとみられる。
経 緯 3年生の頃から仲間うちで現金の貸し借りをしていた。
Xくんは3年の頃から、同級生で遊び仲間のリーダー格の男児Aに「お金を持ってこなければ、ぼこぼこにする」などと脅され、数千円から数万円を渡すようになった。

Xくんは、両親に黙って自宅から生活費約30万円を持ち出していたほか、母親の財布から父親名義の郵便局のキャッシュカードを抜き取って現金を引き出し、同級生に渡していた。

2004/5/中旬 Xくんの父親が貯金通帳を記帳した際、今年2月から5月にかけ7回に分けて計約95万円が引き出されていたことが判明。
不審に思った母親が調べると、防犯カメラにXくんと仲間の児童が映っていた。

学校に連絡。警察にも被害届を提出。
他のいじめ Xくんは、殴られたり、給食袋や体操着を教室のごみ箱に捨てられたり、宿題をやらされたりするなどのいじめも受けていた。
担任 2003/12/ Xくんの母親が面談の際、担任(44)にいじめについて相談(事件発覚後、担任は「覚えていない」という)。

2004/3/ 児童4人のうちの1人の保護者が担任に、「買い与えた覚えのないものを子どもが持っている」「Xくんが金を取られているようだ」と相談。

担任が事情を聞いた際、この児童は現金約13万円を持っていたが、「ゲームセンターで拾った」と説明。担任は警察に届けるよう指示しただけで、適切に対応をしていなかった。

担任は何の対応もとらず、校長にも報告していなかった。

担任は事件発覚後、「2人は仲良しに見えた。いじめとは結びつかなかった」と話したという。
加害者 Xくんと同級生(小6)2人、下級生(小5)2人を含む児童5人は遊び仲間だった。
金は一緒に飲食をしたり、ゲームセンターや釣り堀での遊び、ゲームソフト代、釣りざおの購入などに使っていた。

担任教師に児童らは「ゲームセンターで拾った20万円で買った」とうそをつき、その残りとした13万円の所持金を拾得物として警察に届け出を出していた。

リーダー格のAは、学校の調査に対して、「(黙って金を持ってきたことを)おまえの父親に言うぞ」と脅したことを認めたが、「お金をもらったことはあるが、脅したつもりはない」と話した。
また、Aの母親も取材に「息子は25万円ほどは預かって、一部は使ったが、もらったものだと言っている」と話した。
学校ほかの対応 2004/5/ 学校は恐喝の事実を確認。「いじめに気づかず申し訳ない」として両親に謝罪した。
教育委員会は、校長と担任に厳重注意。
参考資料 朝日新聞2004/7/20、読売新聞2004/7/20、東京新聞2004/7/20、産経新聞2004/7/21、スポーツニッポン2004/7/21



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