注 : 被害者の氏名は、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。 また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。 |
S.TAKEDA |
980618 | 体罰事件 | 2002.5.5.新規 |
1998/6/18 | 千葉県南部の県立農業高校で、男性教師X(33)が、宿題を提出しなかった男子生徒(高3・17)を3学年担任用の職員室に呼び出し、頬を平手で数回殴り、ひざで股間を蹴り、肩を突き飛ばすなどして、陰茎皮膚の裂傷で9針を縫うなど2週間のけがを負わせていた。同教師は病院に付き添った際、「サッカーで競り合い、ひざがあたったことにしよう」と生徒にもうそを話させた。 | |
経 緯 | 1998/6/18 午前10時頃、男性教師X(33)は、男子生徒のAくん(高3・17)が国語の漢字問題の宿題プリントを提出しなかったことを理由に、3学年担任用の職員室に呼び出し、Aくんの頬を平手で数回殴り、ひざで股間を蹴ったうえ、肩を突き飛ばした。 Aくんの異変に気付いたX教師は、医務室を経て、総合病院に車で連れていった。 その際、同教師は、「サッカーで競り合い、ひざがあたったことにしよう」と、口裏を合わせるように話した。Aくんは教師に言われた通り、医師に話した。 Aくんは、陰茎皮膚の裂傷で9針を縫い、2週間のけが。通学などに影響はなかった。 |
|
学校の対応 | 学校とX教師は、その後、生徒の両親に謝罪。 校長は、「体罰はあってはならないので、常に厳しく注意しているが、非常に残念だ」と話した。 事故報告書に「今回の事件の発生は遺憾。今後、体罰根絶に努める」などと書いた。 |
|
教育委員会の対応 | 県教育委員会は、「教師は気が動転していて、病院に自分で付き添った手前、けがの本当の理由を言いにくかったと話している。体罰を隠そうとしたのではない」と説明。 | |
加害者の処分 | Xは停職1カ月の処分。(ただし、夏休みの1カ月に実施) Aくんの治療費を全額負担した。 |
|
参考資料 | 1998/8/29東京新聞、1998/8/29毎日新聞、1998/8/30朝日新聞、「スクラム」No.1331/1998.1.21千葉県高教祖小金井高校分会 | |
Copyright (C) 2000 S.TAKEDA All rights reserved.