注 :学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ事件を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。 |
S.TAKEDA |
040514 | 教師のいじめ | 2005.2.13新規 |
2004/5/14 | 神奈川県横浜市の市立小学校で、担任の男性教師(41)が、他の生徒に男子児童Cくん(小5)を排斥するように強要。「Cをバカと言え」などと言っていたことが発覚。 | |
経 緯 | 2004/5/ 家庭訪問の際、新しく担任になった男性教師は、Cくんについて母親に「成績は優秀。クラスのみんなから人気もあり、問題ありません」と言っていた。 5/14 同じクラスの生徒から「Cくんは元気に学校に通っている?家庭訪問で担任がちょっと気になることを言っていた」と言われて、帰宅したCくんに学校の様子を聞いた。 Cくんは、「今日、先生がクラスのみんなに僕がえばっていると思う人手を挙げて、って聞いた。嫌な気持ちだったけど大丈夫。僕だけじゃないから」と話した。 10人近くの保護者に確認後、母親は校長に電話。 担任は大筋を認め、「Cくんをリーダーとして鍛えているところでした」と釈明。 5/15 ある男児の母親から電話がある。男児が偶然、コンビニで担任と出くわしたところ、担任は「Cと付き合うな。敵になれ」と言ったという。 後日、担任は校長に、「敵になれとは言っていない。Cくんとばかり付き合うなと言った」と話した。 |
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その他のいじめ態様 | 給食の時間に、担任はCくんとは別の班に入り、Cくんの表情が見える位置に座り、隣の男児に「Cのことバカって言える?」と聞いた。男児が「言えません」と答えると、担任は「あんたもCの仲間ね」と言った。 Cくんの目の前で、男児に「Cをバカと言え」と聞こえるようにヒソヒソ話をすることもあった。Cくんが「なんて言ったの?」と聞くと、「Cと自分のお母さんには言うなと言われているから、ごめん、言えない」と言った。 Cくんと話していただけで怒られた児童もいた。 担任は、クラスの子どもたちに、「Cがボスで、お前は手下か」「Cをバカだと言ったらほめてやる」などと言っていた。 |
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影響 | 隣のクラスのCくんの幼なじみの男児に、Cくんのクラスの女子児童が、「Cをバカだと言える?」と聞き、男児が「何でそんなことをいわなきゃいけないんだ」と言うと、「じゃあおまえもCの仲間ね」と担任そっくりに言っていた。 | |
担任教師 | 校長が聞き取りをした際、「学級のみんなが自分の言うことよりCくんの言うことを聞くと思った」などの内容を聞いた。 Cくんは担任から、「あんたえばっていない?先生よりえばっちゃだめでしょう」と言ったことがあった。 |
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学校ほかの対応 | 校長は、Cくんのいじめが発覚した14日から土日をはさんで、3日後の月曜日には、Cくんの母親に、クラスの子どもたち全員の前で、「担任に謝罪させたい」と申し出た。 校長や関係者の保護者ら、市教委の担当者らが同席するなか、担任はクラス生徒の前で、泣きながら謝った。 5/21 緊急保護者会開催。校長は、「すぐに教壇に立たせられない」と話した・ 5/下旬 担任は療養休暇をとる。 9/6 学校側から市教委に、不適切指導報告書が提出。 10/13 市教委が担任を文書訓戒。校長を厳重注意。 |
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PTAほかの対応 | 市教委が担任を懲戒処分に至らない軽い処分にしたことに、一部の保護者が納得がいかなかった。 |
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Cくんの手紙 | Cくんは、母親とともに「市長への手紙」を書き、担任に釈然としない思いを綴った。 「何で先生は僕と話しただけで友達を怒ったのか、友達に僕のことをバカと言えるかと言ったのか、教えてください。僕みたいな思いをする子がいないようにしてください」 |
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市教委の回答 | 市長名で、市教委が回答。 「学校でつらい思いをさせたことを大変申し訳なく思っています。あなたの心に残った傷は、消えないかもしれません。教育委員会はそのことを重く受けとめ、学校に対して、あなたや友達の気持ちを大切に考えなければならないと伝えました」「(校長や担任が)とても反省していました」と書いていた。 |
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参考資料 | 「あいつをバカと言え」「学級王国」の支配/「学校、何かが足りない 追いつめられる子供たち」第3回/古賀敬之/2005/1/17神奈川新聞 | |
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