子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
961029 いじめ自殺 2005.6.8新規
1996/10/29 兵庫県神戸市灘区の市立小学校の女子児童(小6・11)が自宅寝室で首吊り自殺。夏休み前に女子児童は、「そのピンクの服、似合わない」と言われ、数人から無視されるようになったという両親は、いじめがあったと主張。
家族の認知と対応 夏休み前に女子児童は、「そのピンクの服、似合わない」と言われ、数人から無視されるようになった
母親(42)に二度ほど、「死にたい」ともらし、心配した母親が「先生に相談してあげようか」と言うと、「先生に話したら、もっとひどいことをされるかもしれない。やめて」と訴えた。

死ぬ1週間ほど前から、夕食を残すことが多くなったが、それ以外、とくに変わった様子はなかった。

女子児童は、来春の中学進学を楽しみにしていた。
学校・ほかの対応 学校側が、担任を通じ6年の2学級に、「彼女が悩んでいたことを知っていれば、教えてほしい」と呼びかけた。結果、女子児童が、同級生数人から無視されたり、にらまれたりしていたことが判明。
知っていたのは、同級生の女子数人だけだった。無視されるようになった時期については、「2学期から」「夏休み前から」などと一致しない。
事故報告書 1996/11/下旬 学校は市教委に、「いじめと思われる無視などはあったが、女児は孤立していたわけではなく、死に至った原因は特定できない」とした内容の事故報告書を提出。
参考資料 1996/12/3朝日新聞・大阪(月刊「子ども論」1997年3月号)



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