子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
960109 いじめ自殺 2004.9.26新規
1996/1/9 埼玉県行田市の市立行田中学校の細井和孝くん(中2・14)が、殴るけるの暴行を受けたり、金を要求される、メモで「死ね」という言葉を浴びせられるなどのいじめを受け、自宅の押入で首吊り自殺。
遺 書 なし。
いじめの態様 殴るけるの暴行を受けたり、金を要求される、メモで「死ね」という言葉を浴びせられるなどのいじめを受けていた。自殺直前にもいじめがあった。
経 緯 中学1年生の頃から鼻血を出して帰宅したり、持っていたテレビゲームソフトが急になくなるなど、級友数人から暴行や、物や現金を奪われるなどのいじめを受けていた形跡があった。

1996/1/9 和孝くんはいったん登校したが、自宅に戻り、自室押入で、ハチマキで首を吊っていた。
担任の対応 和孝くんは母親に、明確には「いじめられている」とは話していなかった。
しかし母親が、いじめがあるのではないかと担任教師に数度相談。
「心配ない」と言われていた。
学校の対応 自殺後、母親が弁護士を通じて、学校側に調査を依頼したが、学校は「調査したがいじめはなかった」と回答。
裁 判 1996/7/29 母親が学校側は防止策を怠った」として、市を相手取り、約1億2000万円の損害賠償を求めて提訴。
判 決 2000/12/25 浦和地熊谷支部で棄却。
自殺の原因となるいじめが
あったとは認められないとして原告の請求を棄却。原告控訴。
参考資料 毎日新聞1996/7/30、産経新聞1996/7/30、http://law.leh.kagoshima-u.ac.jp/staff/uneme/list.htm ほか



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