子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
930708 いじめ自殺 2003.10.更新
1993/7/8 北海道苫小牧市で、苫小牧市立中学校の女子生徒(中1・13)が、JR室蘭線に飛び込み自殺。
遺書・ほか 7/8 姿が見えなくなる前、4時限目の授業中、親しい同級生に、「今、思っていることは死のうかなと思っているの。昼休みに行くの。議長もやらなくてもすむし、みんなに迷惑をかけなくてもすむ。私がいじめにあった時にも話してくれてありがとう」といった内容のメモを手渡していた。
経 緯 卒業した市内の小学校から、同生徒がいじめを受けていたとの引継連絡があった。
4/ 同級生数人から、2度にわたって机をひっくり返されたことがあり、担任教師が相手の生徒たちに注意や指導をしていた。

中学校に入って、学級活動で「議長」を務めていたが、4月から6月中旬までの間、司会の仕方についていやがらせを受けたり、体形を冷やかされたりしていた。

6/中旬、女子生徒は担任に「司会のことで困っている」と相談していた。
関 連 同校では1992年11月下旬にも、同級生5〜6人に暴力を受けていた男子学生(中3・15)が、線路に飛び込み自殺をしている。
対 処 札幌法務局が人権侵犯事件として調べ、校長に対し再発防止を求める説示書、市教育委員長あてに指導強化を促す要望書を渡した。
参考資料 いじめ・自殺・遺書 「ぼくたちは、生きたかった!」/子どものしあわせ編集部・編/1995年2月草土文化、「いじめの光景」/保坂展人/1994.1.25集英社文庫



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