子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
930302 いじめ抗議自傷 2003.7.21新規
1993/3/2 北海道千歳市の市立中学校で、女子生徒4人(中3)が、同学年の女子生徒5人に長期間いじめられ、内1人が、「いじめのことを先生に言っても全然よくならない」として、理科室から実験用硫酸を持ち出して、抗議のために自分の左腕にかけ、全治1カ月以上のやけどを負う。
経 緯 1992/5/ 5人の女子生徒らから、4人の女子生徒は廊下やトイレなどで、「バカ」「バイキン」「死ね」などの言葉を浴びせられるようになった。

9/ 4人は「行けばいじめられる」として、修学旅行に不参加。

その後もいじめが続き、肩をぶつけられたり、足を踏まれたりした。

1993/3/2 4人の内1人が、理科室から実験用硫酸を持ち出して自分の左腕にかけ、全治1カ月以上のやけどを負う。「いじめのことを先生に言っても全然よくならないから硫酸をかけた。これで、少しでも自分たちの声を取り上げてくれるのではないか」として抗議のためにやったと話した。

3/5 4人の保護者が法務局に訴える。

3/12 4人は卒業式を欠席。
事件発覚前の学校の対応 いじめられた生徒の父母と学校側は何度も話し合ったが、学校側は「単なる言い合いだ」と説明。
事件発覚後の学校の対応 校長は「教師が校内を巡回するなどして、いじめ解消に努力してきた。こんなことになってしまい残念だ」と話した。
参考資料 1993/3/12朝日新聞(月刊「子ども論」1993年5月号/クレヨンハウス)



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