子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
911116 いじめ退学 2002.12.16新規
1991/11/16 長野県中信地方の普通高校の男子生徒(高1)が教室で、見張りを含め同学年の男子生徒6人(高1)から暴行を受けた。
経 緯 男子生徒は以前からいじめられていた。

1991/11/16 放課後、学校の教室で見張りを含め同学年の男子生徒6人から暴行を受けた。

その後、いじめられた生徒は自宅で休養。

1991/12/2 父親が学校に「退学届」を提出。
学校の対応 1991/11/ 校長は県教育委員会に事件の概要を便箋3枚に記した報告書を郵送。
報告書には双方の性格も記し、被害生徒を「生真面目で意思が強く、いったん決意したことは親の説得にも応じないという(父)」などと父親のコメントを引用する形で性格分析。
加害生徒6人に対しては一括して「多少元気が良いがごく普通の生徒」と書いていた。

報告は事実とは違うとの声に校長は「いじめを受けた子はまじめな子だった。まじめさをからかう雰囲気が校内にあったことは反省している」とし、報告書の内容については、「いじめられた生徒とは一度も会ったことがないし、『事実とは違う』との指摘を受けたので精神分析は取り消したい。県教委にも取り消すと伝える」とコメント。
親の対応 父親は、「子どもが退学の意思を固めたので子どもの意思を尊重したい、と言っただけ」と言う。
周囲の反応 中学時代の関係者などの間では、いじめられた生徒の性格分析の報告は事実とは違うとの声があった。
参考資料 1991/12/9信濃毎日新聞(月刊「子ども論」1992年2月号/クレヨンハウス)



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