子どもに関する事件【事例】



注 :
被害者の氏名は書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
890427 暴行傷害 2002.12.16. 2003.8.4更新
1989/4/27 東京都福生市の市立第二中学校で、部活動の剣道部で男子生徒Aくん(中3)が練習中、体育館に入ってきた同級生2人(中3)にからまれて、5分間にわたって暴行を受け、あごの骨を折るなどの3カ月の重傷を負う。
経緯 放課後、剣道部の部活動中、部員でない同級生2人(中3)が体育館に入ってきた。
2人から「(竹刀で)打たせろ」と言われたAくんは、断ると暴行されると思い、「1回だけ」と答えが、2人は、防具を付けていないAくんの顔や脇腹などを竹刀で何度もたたくなど、5分間にわたって暴行を受け、あごの骨を折るなどの3カ月の重傷を負わせた。

その際、剣道部顧問はおらず、代わりに練習に立ち会っていた用務主事は
一部始終を見ていながら、止めなかった。
学校側の対応 校長は、事件を「災害報告書」に「殴り合いのけんか」と記載。
事件後も加害生徒の指導を怠った。
被害者 被害を受けた男子生徒は転校をせざるを得なくなった。
加害者 1992/3/ 加害者のうち1人が交通事故で死亡。
裁判1 1991/11/ 暴行した生徒2人と親を相手どって、総額約2160万円の損害賠償を請求して民事訴訟を提訴。
裁判2 1992/4/14 被害生徒と両親が「いじめがあり、学校の管理に手落ちがあった」として、福生市と当時の校長、教師、合計2169万円の損害賠償を請求して、八王子地裁に民事訴訟を提訴。
原告側の言い分 原告側は治療代、後遺症による遺失利益と「災害報告書は誤っており、学校教育への期待、信頼を失い、精神的苦痛を受けた」として慰藉料を請求。
参考資料 1992/4/15毎日新聞、1992/4/15讀賣新聞(「月刊子ども論」1992年6月号)



ページの先頭にもどる | 子どもに関する事件 1 にもどる | 子どもに関する事件 2 にもどる

Copyright (C) 2000 S.TAKEDA All rights reserved.