子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
850120 いじめ自殺 2000.9.10. 2001.12.7更新
1985/1/20 岩手県滝沢村立中学校の男子生徒(中2)が、3学期の始業式前日に、自宅風呂場でガスホースを口にくわえてガス自殺をはかる。家人が見つけて高次救急センターに運んだが間もなく死亡した。
学校・ほかの対応 学校側は「自殺の動機は思い当たらない」とする。
「浩くんは身長172センチと大きいが、気が小さく、何かあると思いこみが激しい性格。昨年(1984年)11月に班替えした際、仲の良い友だちと離れることになり、ショックを受け、学校を1日休んだ。1年の時、『クラスの人が自分の悪口を言っている』などと当時の担任に訴えたことがあり、学校では目立たぬ性格だった。自殺に結びつくことは校内では起きておらず、動機はわからない」とした。
警察の対応 盛岡署は、「内向的性格による厭世自殺」として処理。
調 査 学校内でいじめは日常的にあったと、父母の一部は認めている。
遺族の対応 「学校でいじめがあったと聞いている。学校は事実を知らないでいるようだ。事実関係をはっきりさせるつもりだ」とした。
参考資料 朝日新聞85/1/23、(1985/1/23朝日新聞)「いじめ問題ハンドブック/高徳忍著/つげ書房新社



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