子どもたちは二度殺される【事例】



注 :
被害者の氏名は、一人ひとりの墓碑銘を私たちの心に深く刻むために、書籍等に掲載された氏名をそのまま使用させていただいています。ただし、加害者や担当教師名等については、個人に問題を帰すよりも、社会全体の、あるいは学校、教師全体の問題として捉えるべきではないかと考え、匿名にしてあります。
また、学校名については類似事件と区別するためと、隠蔽をはかるよりも、学校も、地域も、事実を事実として重く受けとめて、二度と同じ悲劇を繰り返さないで欲しいという願いを込めて、そのまま使用しています。
S.TAKEDA
800904 いじめ自殺 2001.2.17
1980/9/04 埼玉県川越市で工業高校の男子生徒Bくん(高1)が、学校で禁止されているパーマを注意され、14階建てマンションから飛び降り自殺。
報 道 母親に叱られて発作的な自殺と報道。
経 緯 死の直前の9月初めに、親に「学校を変わりたい。県立の普通高校に行きたい」と漏らしていた。
調 査 「赤旗」新聞の記者が、被害者の中学・高校の友人に粘り強い取材・調査を行った結果、新しい事実が判明。

・Bくんは、高校進学後、非行グループの仲間に引き入れられ、「カンパ」を強要されていた。
・Bくんのような「アイパー」をかけている「半ぱ」な奴は、「ちゃんとつっぱていない、統制がきかない、先生に追いつめられると吐くから怖い。恐怖感を与えておけばパーマもかけるからいじめて焼きを入れて、そして仲間そのものにしていまおうとする」などの話を同校生徒から聞く。
・仲間に会うたびに、「抜けたい」「学校を変わりたい」と話していた。
参考資料 『子ども白書』1981年版/日本子どもを守る会編/1981年7月草土文化



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