わたしの雑記帳

2018/6/13  日大アメフト部の危険タックル問題

2018年5月6日、東京都調布市のアミノバイタルフィールドで開催された日本大学フェニックス 対 関西(かんせい)学院大学の定期戦で、日大のディフェンス選手が、関西学院大学のボールを持っていないクォーターバック選手に背後から強いタックルをしかけ、けがを負わせた。その後も、2回にわたり同じ選手が、反則を繰り返し、退場処分になった。
この時の動画がSNSで拡散され、大きな問題となった。

味方にボールをパスし終わって全く無防備な状態での、後ろからの猛烈なタックル。今回は幸い、ひざや腰などに全治3週間のけがを負った程度で済んだようだが、重い後遺障害が残ったり、命を失っていてもおかしくなかった。
監督、コーチは、教え子を殺人者にしてしまうところだった。

今回は証拠となる動画があり、ユーチューブにもアップされて世間の強い関心を集めた。
何度も繰り返される日大側の不遜かつ誠意のみられない対応。一般的には、被害者側の証言だけでは結局、加害者側のあのような強硬姿勢に押し切られてしまい、泣き寝入りをせざるを得ない。

5月22日、反則行為をした日大の選手(20歳)が、カメラの前で顔と名前を出して、経緯の説明と謝罪を行った。
今回、危険タックルの背景には、監督やコーチからの指示があったことを明らかにした。

同選手は、19歳以下の日本代表に選ばれ、前年12月の全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」ではフェアプレーに徹していたという。
それから5月に入ってから、練習を外され、監督から「やる気が足りない」と指摘を受けたという。
2018年5月30日付のスポーツ報知によれば、「U前監督は時期ごとに選手を選び、M選手のように精神的に追い込む指導を何度も繰り返していた。ターゲットになることを、部員たちは「ハマる」と言って恐れた。「結果を残さなければ干すぞ」。全体練習から外された上、意味もなくグラウンド10周、声出しを強制される。特に声が小さいわけでもないのに、U前監督がボソッと「声が小さいな」と言えば、コーチからすぐさま「声が小さいぞ!」と叱責された。今回「ハマッた」M選手の様子を見て「顔つきまで変わってしまった」と漏らした選手もいるという。」(監督名・選手名は武田がイニシャルに変換)

特定の選手をターゲットにする指導のことを「ハメ」ということを、2002年3月25日、自殺した東京農大ラグビー部の金沢昌輝くん(当時高2)の事件で初めて知った(http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number2/020325.htm)。
東京農大ラグビー部独特の隠語かと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ。
いろいろな学校、スポーツでも指導者がターゲットを決めて、追い込む方法は、いくつもの部活動に関する事件事故、自殺に共通する。


◆ 運動部を中心に、不適切な指導が生徒を追いつめた例
生徒を追いつめる教師の指導
1985/3/23
自殺
岐阜県立中津商業高校陸上部の竹内恵美さん(高2・17)が自殺。
「お父さん、お母さん、私は疲れました。もうこれ以上、逃げ道はありません。なんで、他の子は楽しいクラブなのに、私はこんなに苦しまなければいけないの。たたかれるのも もうイヤ 泣くのも もうイヤ 私はどうしたらいいかナ だから もうこの世にいたくないの ゴメンネ お父さん お母さん 私・・・本トにつかれたの もう・・ダメなの もう イヤなの 私そんなに強くないの ゴメンネ」と書いてあった。
顧問については、「私は先生が好きだったけれど何も恩返しできんかった」と書いていた。

自殺の前日、恵美さんは進級に必要な成績がとれず、「計算実務」の追試試験を受けた。追試験終了後の採点で無事進級が決まったが、期末試験で追試だったことに対し、陸上部顧問が体育教官室で1時間指導。続いて担任教師から勉強や部活動について1時間15分にわたって説諭。更に、午後3時すぎから2時間半、再び陸上部顧問から説諭。計4時間45分に及ぶ訓戒を受けた。その日、朝寝坊をして朝食抜きで家を出た恵美さんは、昼食もとれなかった。直立不動の姿勢をとり続け、罵声を浴びせられ、竹刀を突きつけられ、殴られた。

恵美さんは、有望選手を集めて3月26日から開かれる県陸協主催の強化合宿に参加する予定だったが、欠点を取ったあと、顧問の教師に「お前は(合宿に)連れて行かん」と言われショックを受けていた(後に顧問は「合宿には参加させるハラだった」と説明しているが、本人には伝えていなかった)。
槍投げの練習もさせないと言われて、グランドの片すみでもいいから練習させて欲しいと懇願したが許されなかった。
顧問の「お前なんかしらん。お前の顔など見たくない」などの言葉を最後に帰宅し、自殺。

竹内恵美さんは小学校の時から運動が得意な快活な少女で、スポーツが盛んな学校だからという理由で、自ら希望して中津商業高校に入学し陸上部に入った。
陸上部では、1年生の秋の岐阜県新人戦の女子槍投げで優勝。2年生の県高校選手権大会で優勝。全国高校生やり投げランキングで16位。全日本ジュニアオリンピックや国体にも出場するなど活躍していた。県下ナンバーワンの将来を期待されたホープだった。有望選手として特別厳しい練習を課せられていた。

顧問の指導はたいへん厳しく、部活の練習時間は毎朝40分。放課後2〜3時間。土曜日は午後2時〜5時まで。日曜日は午前10時〜午後5時までだった。高校1年の1学期を過ぎた頃からシゴキが始まった。

日誌をつけずに寝て顔が腫れあがり左目横が内出血するほど殴られたり、槍投げの記録が悪いと槍の穂先で頭にみみず腫れができるほど殴られた。
夏休みの日曜日、自主トレーニングをさぼってコンサートに行ったときも体罰を受けた。「もう練習をみてやらない」と顧問に言われ、恵美さんは落胆して家出した。(結局、その日のうちに帰宅)
修学旅行中の朝練に遅れ、正座をさせられ大腿部に黒あざができるほど蹴られた。
両親が何度も学校に抗議に行こうとしたが、「また私が叱られるからやめてくれ」と恵美さんに止められた。

顧問は、 女子部員の雰囲気が悪いと、恵美さんを呼んで、「お前がリーダーを取っていかねばならん頂点におる人間だから」と言って叩かれていた。髪の毛が洗えないほど叩かれ、くしを通すのもいやだっという時がしょっちゅうあった。
練習中に恵美さんに対して、「もうやらなくていい」「お前はばかだから、何度言ったらわかるんだ。やめろ」などと言った。
恵美さんが腰が痛いのを顔に出したとして、「やめていけ」と怒鳴った。恵美さんは他の部員の前で「やらせて下さい」と土下座して謝った。
疲労骨折で、医師から2カ月間、練習をしないように診断されていたが、無視して練習をやらせた。
他の部員が病院にいくのを止めなかったとして、恵美さんを叱責。「痛いときには練習を休ませないのが本当の思いやりだ」と言った。
合宿時、恵美さんら3人が昼食のご飯を一杯しか食べなかったことに腹を立てて、正座させて竹の棒で数回ずつ叩き、竹の棒が割れて飛び散った。
1年後輩の部員が練習に出てこなくなったことについて、恵美さんを2時間にわたって責め続けた。恵美さんは土下座して謝った。
後輩部員が退部したことや、記録が伸びないことを理由に恵美さんの頭をジュラルミン製の試合用の棒で数回たたいた。

恵美さんの死後、焼香にきたときに顧問は、遺族から「恵美になにか言うことはないか」と言われ、「今はバカとしか言えん」「死人にクチなしや」「人の噂も75日」などと反省が見られなかった。

http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/850323.html

1988/8/5
熱中症死
愛媛県新居浜市の市立新居浜中央高校で、バスケット部の練習後、阿部智美さん(高1・16)が、意識を失って倒れ、搬入先の病院で急性心不全のため死亡。

智美さんは中学時代、バスケット部のキャプテンを務め、選手としても活躍していた。同高校の顧問教師が智美さんを熱心に勧誘。自宅から遠くの学校で下宿生活をしながら厳しい練習をこなさなければならないことに不安を抱き、入部に反対する母親を説得して、本人の意志で高校入学、バスケット部入部を決めた。

女子バスケット部顧問教師(34)は、体育大卒で保健体育担当。県下随一のバスケット指導者で、この顧問指導のもと、同バスケット部はインターハイ出場の常連だった。
土日祭日もなく過密スケジュールの厳しい練習と、時にはアザになるほど激しい体罰を知って家族は不安に思っていた。

遺族は同期生数人に会って当日何があったのかを聞く。その結果、顧問の報告とは異なる証言を得る
1.「この日は卒業生が見に来ていたせいか、通常の練習よりハードで、顧問の指導も厳しかった。智美さんはシュートがなかなか入らず、顧問に叩かれ倒れた。
2.この後トイレで吐いたらしい。練習が再開されたとき、疲れ切った顔をして倒れこんだので、部員の一人が水を飲ませていると、顧問が「そんなことはせんでいい」「そんなふうにするけん、つけあがるんじゃ」と言って智美さんに水をかけた。
3.顧問の皮肉や嫌みに、10分くらい休んで練習を再開。インターバルトレーニングの途中で倒れ動かなくなったが、顧問に「ほっとけ」と怒鳴られて、ほおっておかれた。
4.トレーニングが終わってから卒業生が介抱しドリンク剤を飲ませたが、回復せずボンヤリした感じだった。
5.帰宅時、智美さんは脚がガクガクふるえ、意識も朦朧として、自分で着替えることも立ち上がることもできない状態だった。
6.顧問は「飲み会じゃ」と言ってすでに帰っており、同じ下宿の部員2人がタクシーで連れ帰ったが、下宿の入り口で座り込んでしまったので、あわてて下宿の管理人のおばさんに救急車を呼んでもらった。

(顧問は遺族に、練習中に気分が悪くなったというので、約1時間、横に寝かせて頭を冷やし水を飲ませて休ませた。その後元気を回復し、本人の強い希望で練習を再開。ミーティングの後、同室の友人とタクシーで下宿に戻ったが部屋の前まで行って突然倒れ、下宿の世話人が救急車を呼んで搬入された。と説明していた。)

校長は、たびたび遺族宅を訪れたが説明なし。部活動のやり方について遺族に改善を約束したが、実際には何もしていなかった。部活動の練習はほとんど中断することもなく、手加減もされず続いていた。また、学校集会などで、知美さんが亡くなったことさえ一切、報告されなかった。

遺族が学校相手に起こした民事裁判のスポーツ・ドクター等の証言で、智美さんの死因が熱中症であること、練習中に倒れた段階で救急車を呼んでいれば、助かった可能性が高いことが判明。
被告側は、「死因は急性心不全である」「ショック死などと共に(異常な)体質に因るもの」として、予測の可能性や、過激な練習との因果関係を否定。

裁判係争中の1993/9/2 新居浜中央高校のバスケット部で、同じ顧問のもと、知美さんの同期生の妹である1年生女子部員が練習中に熱中症で倒れ死亡。しかし2度目の事故直後も、同年宮崎県で開かれたインターハイに同女子バスケット部が準優勝したことが評価され、顧問教師は秋の国体監督に選ばれた。
県教育委員会が調査に乗り出したというニュースも、4年前の事故と関連づけての報道もなし。更に翌年2月には愛媛県体育協会から「優秀指導者賞」の表彰を受ける。

http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number/880805.html

1994/11/13
自殺
大阪府羽曳野市の市立河原城中学校で、ソフトボール部に所属していた青木亜也子さん(中2・13)が、顧問の男性教師(35)らから叱責された翌朝、自室でユニホーム姿で自殺。
「お母さん、ごめんな クラブもうつづけられへんねん あんなこもんと一緒やったら好きなソフトボールもきらいになるから。あんなクラブ入らんかったらよかった」と遺書を残していた。

同部は西日本大会優勝の実績のある強豪チームだった。
亜也子さんはキャッチャーで、今秋から副キャプテンを務めていた。チームの中心選手だった。

亡くなる前日、亜也子さんは、市外の中学校との練習試合で送球ミスなどが重なり、「同じミスばかりするな」と怒られ、途中で交替されられた。試合後、顧問の男性教師と他の2年生たちとともに、「明日の公式試合に来なくてええ。背番号も返せ。(試合に)出せへんからな」と言われた。

亜也子さんの死後、顧問教諭(35)は、「きつい言葉でプレッシャーをかけたりしたのは、成長してもらおうと思ったから。気持ちはわかってもらえると信じていたが・・・」と涙ながらに話した。

http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number2/941113.htm

2002/3/25
自殺
群馬県高崎市の東京農業大学第二高等学校(東京農大二高)ラグビー部の金沢昌輝くん(当時高2・17)が、部活動でたびたび過呼吸の発作を起こしていたが、合宿当日に自殺。

同校ラグビー部は全国大会18年連続出場の強豪チーム。
2002/1/ 新総監督、新監督という新体制を開始。またこの年度、学校が新校長、新教頭となった。新教頭はラグビー部部長の教諭だった。体制の移行期となっていた。

昌輝くんは、1年生の9月に学校で過呼吸を起こす。その後も何度かラグビー絡みで、かなり激しい発作を起こす。かなり激しい発作の後もラグビーの練習に参加させられていた。
昌輝くんは1年生時、ラグビー部の顧問のI教諭に、理由は告げずにラグビー部をやめたいということを伝えていた。(後に判明)

昌輝くんは、2年生になって、主要メンバーに入っていた。
夏合宿頃から、指導陣のプレッシャーがきつくなっていた。
他の選手のミスを昌輝くんのせいだとて怒ったり、「お前バックスとして駄目だよ」「使えねぇ」などの言葉を浴びせたりした。
特定の部員に注意が集中することを部員たちは、「ハメ」と呼んでいた。

合宿の前日、自宅で激しい過呼吸の発作を起こし、当日朝も玄関でしゃがみこみ荒い呼吸のなか、「行けない」「お母さん、(休みの)連絡は自分でしないとだめなんだ」と言った。
母親が総監督に電話。昌輝くんの状況を細かく説明し合宿の欠席を申し出たが、「治ったら参加させてください」と言われる。
連絡は1時間半近く放置され、自宅からすでに連絡があったことを知らないS監督がマネージャーに、昌輝くんの自宅へ連絡を入れさせた。昌輝くんは、「これは策略だ」と言い、指導者らに対して「あいつら人間じゃあないから」と言った。
その後、自室で自殺をはかり、ぐったりしている昌輝くんを母親が発見。救急車で病院に運ぶが、死亡。

昌輝くんの死から1カ月余り後、Aくんの「自分たちで考える自分たちのラグビーがしたい」という発念から、同期生ら21人が指導者に「抗議文」を提出。
この話を聞いた昌輝くんの両親が、ラグビー部部長に頼んで、2カ月近くたってからようやくコピーを受け取る。その時に部長から、「指導者に対する誹謗・中傷が多い」「無記名で出されたものなので、誰にも見せないで子どもたちを守ってほしい」と言われる。
両親が起こした民事裁判のなかで、ラグビー部の同期生らが実名で陳述書を提出。

校長は、家庭(両親)と本人の性格が自殺に追い込んだ背景であって、ラグビー指導とは全く関係しないと主張。

http://www.jca.apc.org/praca/takeda/number2/020325.htm

2009/8/22
熱中症死
大分県竹田市の県立竹田高校剣道部の工藤剣太くん(高2・17)が、部活動中に重度の熱中症を発症して死亡。

亡くなる前日の 8月21日、8月に入って4校合同の夏合宿でインフルエンザが出たあと、久しぶりの本格的な練習が始まったなかで、顧問は体育教官室で、主将である剣太くんに「足が動かんなるまでやれ」と言って練習内容を指示。練習終了後、剣太くんと他の部員が顧問に報告に行くと、「お前らここまでどうやって来た!  歩いて来たんじゃねんか! 足が動かんなるまでやれと言ったはず。明日の練習は覚えちょけよ!」と言われた。実際に翌日、日中は30度を超える真夏日のなかで厳しい練習が行われた。。
激しい打ち込み練習のなか、剣太くんは熱中症の症状が出始め、ふらつき、声が出なくなったが、顧問は「キツイふりをするな!」と言ってパイプいすを頭上高く持ち上げて投げつけたり、他の部員の前で剣太くんの面を持ち上げ喉をむき出しにして手で叩いたり、正座をして面を付け直そうとするのを「またそうやって休もうとしちょるんやろが!」と言って、体が壁にぶち当たるほどの勢いで体を押したりした。
顧問が納得するような打ち込みができていないという理由で、剣太くんの打ち込み練習は続けられ、何度も倒れたり、「もう無理です」の言葉にも耳を貸すことなく、体が「く」の字に曲がるほど蹴りを入れたりした。
剣太くんは意識障害をおこし、竹刀を落したことにも気付かず、何も持っていないのに、持っているかのように構えたり、壁にぶつかって倒れたりしたが、顧問は倒れた体に馬乗りになって、「演技するな! そげん演技は俺には通用せん! 目を開けろ!  俺は何人もの熱中症ま人間を見ている。お前は熱中症じゃねぇ!」と言って、壁にぶつけて怪我をした額から血が吹き飛ぶ勢いで、往復ビンタを10発程度した。

顧問は防具を付けていない箇所を狙って、竹刀で叩いていた。両方の太股に15cmくらいのミミズ腫れがあるのを家族が見つけると、「キャプテンだからしょうがない」と話していた。
他校との合同合宿で、本来主将である剣太くんが号令をかけるはずなのを、別の部員に号令をかけさせたり、主将が挨拶するところを別の部員にさせたりした。顧問はよく「お前みたいなキャプテンは見た事が無い!」とか「お前は精神的に弱い!」と言っていた。
また、剣太くんは父親に、「先生の質問には答えが幾つかある。何を答えても怒られる。」「どうして、先生に怒られているのか意味がわからない」ともらしていた。

2012/12/23
自殺
大阪府大阪市の市立桜宮高校のバスケット部キャプテンの男子生徒(高2)が、自殺。

顧問は「キャプテン辞めろ!」等の威迫的発言をしながら、殴るなどしていた。
また、専攻実技授業において、男子及び女子の各バスケット部のキャプテンに対してリーダーについての考え方を発表させ、発表が意に沿わない内容であったことを理由に、当該生徒を他の生徒らの前でひどく責め立て、キャプテン失格である趣旨の人格非難を行った。
高校の「オープンスクール」の際、当該生徒のプレーが意に沿わないものであったことを理由に、中学生等の見学者らや他の部員ら等の面前で、「キャプテン辞めろ!」と怒鳴りつけるなどの威迫的発言をした。
他校との練習試合の際、練習試合の合間に当該生徒を呼びつけてその両頬を平手で数回殴打し、休憩時間中にもルーズボールヘの飛びつきの練習をさせ、「やる気が感じられない」などと難癖を付けて顔面又は頭部を平手で数回殴る暴行を加えた上、練習試合の終了後、再びルーズボールヘの飛びつきの練習をさせ、失敗する度に1回ずつ、合計で5回程度、その顔面及び頭部を平手で殴打する暴行を加えた。
また、バスケットボールを投げつけて2回くらい顔面に当て、「なんぼやっても一緒や。キャプテンも辞めろ」等の威迫的発言をし、その後、体育教官室に来た本件生徒に対して「聞かれても何も答えられなかったら、キャプテンなんかできんやないか。キャプテンなんか辞めてしまえ」等の威迫的発言をした。これらの暴行により、当該生徒は唇及びその周辺の出血及び打撲傷、鼻の打撲傷等の傷害を負った。
練習試合の後、部員らを集めた上で、「Aのせいで今日は負けたんや」、「Aをキャプテンから外す」等と責任を全て本件生徒に押しつける威迫的発言をした。

体育教官室にAを呼び出し、Aが「しんどい」ことを理由としてキャプテンを辞めたいと申し出たにもかかわらずこれを認めず、約3ないし4時間にわたって当該生徒に対する威迫的言動を繰り返した。

Aを体育教官室に連れて行った上、約1時間にわたり責め立て、その際、「殴られるのがしんどいなら、キャプテン辞めて控えチームに行きな。試合も出さへん、それでいいんやな」、「これからも怒ったり叩いたりするけどキャプテン続けれるか」、「殴られてもいいんやな」等と理不尽な選択を強制した。

http://www.jca.apc.org/praca/takeda/message2016/me160224.html

2018/5/6
反則指導
東京都調布市のアミノバイタルフィールドで開催された日本大学フェニックス 対 関西(かんせい)学院大学の定期戦で、日大のディフェンス選手が、関西学院大学のボールを持っていないクォーターバック選手に背後から強いタックルをしかけ、けが(ひざなどに全治3週間)を負わせた。その後も、2回にわたり同じ選手が、反則を繰り返し、退場処分になった。

U前監督は、2003年から2015年まで、日大フェニックスの監督を務め、一度は退いたが、2017年に再登板。
U氏は、学校法人日本大学の常務理事(人事担当)でもあった。
U前監督の気に障ることがあると、コーチでも選手でも、ある日突然辞めさせられることがあり、誰も何も言えない状況だった。
2017年の春には、約20名の選手が自ら部を辞めていた。

U前監督は時期ごとに選手を選び、M選手のように精神的に追い込む指導を何度も繰り返していた。ターゲットになることを、部員たちは「ハマる」と言って恐れていた。

2018年の春から、M選手が対象になった。
5月3日には監督から「やる気が足りない」と指摘を受けレギュラー陣が行う練習から外された。
5月4日、日本代表に選抜されていたM選手に対して、監督は理由も告げず、代表を辞退させられた。
M選手は、ただグラウンドを走らされたり、声出しをさせられたりした。練習終了後に、全員の前で名指しで叱責されることもあった。
5月5日、コーチから呼ばれて、監督が相手のQB(クォーターバック)選手を潰すなら、試合に出してやると言われた。
コーチに丸刈りにしてこいと言われて、丸刈りにした。
5月6日、M選手はスタートメンバーに入っていなかった。コーチから、自分で監督に言いに行くよう促されて、「QB潰すんで出してください」と伝え、U前監督からは「やらなきゃ意味がないよ」と言われた。
試合前にはコーチから、「できませんでしたじゃ、済まされないからな」と念押しされたという。

試合出場したM選手は第1プレーで、ボールをパスし終わっていた関西(かんせい)学院大学QBの下半身に突っ込むようにしてタックルした。
その後も、けがで交代した関学大QBがボールを他の選手に手渡したあと、タックルし、転倒させた。
また、関学大の選手からプレー中に引っ張られ、尻もちをついたことをきっかけに、小突きあいとなり、M選手が相手のヘルメットを手で殴った。レフェリーがこれを暴行行為として、3度目のパーソナルファールを取り、退場となった。

危険タックルが問題化すると、監督やコーチは、「相手のQBに怪我をさせてこいという指示は一切出していない。」「QBをつぶしてこいと言ったのは、思いっ切りスタートしろという意味を頃手言った」「監督・コーチと選手の間のコミュニケーションの問題」とした。



指導者にターゲットにされるのは、反抗的な部員だけではなく、有望選手やキャプテンなどが多い。
これらの選手は、努力に努力を重ね、競技に対しても強い執着を持っているので、どんなに理不尽な目にあっても、なかなか辞められない。
そして、一番強い選手を指導者が叩くことで、他の部員たちには、「誰が一番強いのか」「実権を握っているのは誰なのか」を示すことができる。

東京電機大学の助教・山本宏樹は、このような闇の指導方法を「ダークペダゴジー」と名づけている。
・衆人環境のなかで過酷な叱責や謝罪を要求する「公開処刑」。
・指導用意者(部長・道化キャラ)、弱者(スクールカースト低位者・いじめ被害者)を「生贄の山羊(スケープ・ゴート)として代理処罰する「スケープ・ゴーディング」
・被害者の正常な常識を加害者の異常な「常識」で上書きすることによる心理的支配方法「ガス・ライティング」
などなど。

洗脳された選手たちは、理不尽な指導を恨むより、努力が足りない、自分が悪いと思い込まされる。自尊感情が低下して、自死に至ることもある。今回、悪質タックルをした選手も、もしそれを拒否したとしたら、選手生命を絶たれ、自死に追い詰められていたかもしれない。

また、多くのケースで、教え子をここまで追い込んで死なせても、指導者に反省がないことも少なくない。おそらく、現役のころから、そうやって他人を蹴落としてまでのし上がってきて、それでも価値さえすれば、成果に対する周囲の対応や評価が高いことが影響しているのだろう。

今、世間から批判を浴びている日大のアメフト関係者、経営陣のあの強靭な対応に対して、遺族たちは単独で立ち向かってきた。当時は、裁判を起こす以外に、学校と交渉する術さえなかった。

今回、日本大学は第三者委員会を立ち上げて、真相究明をするという。
日大主導の調査検証委員会前に、関東学生アメフト連盟が調査し、前監督と前コーチからM選手に対して、反則の指示があったと認定。両氏の主張を「全く信頼性に乏しい」「認識の乖離など存在しない」とする結果を発表したことに安堵する。
http://www.kcfa.jp/information/detail/id=2254

あの短時間に、ここまでの調査内容が出されたら、根拠もなく、覆すことは難しいと思う。
過去、とくに大学関係の調査・検証委員会で、かなり疑問に感じるものが少なくない。
2013年10月24日に発生した日本大学ボート部部員自殺事案の調査についても、自殺原因については「全く不明としかいいようがない」とし、「大学に法的責任はない」とした。報告書1枚だけしか公表していない。



いじめや学校事故の第三者調査委員会には大抵、大学の関係者が委員として参加している。しかし、いざ自分の大学や付属で事件事故が起きると、とても学識経験者とは思えないような対応が少なくない。
第三者調査・検証委員会が、単に事件への幕引きの目的に使われないように、願う。


◆ 大学が調査委員会設置の主体となった事案。
疑い 事件概要 調査・検証委員会 検証結果
水泳事故 1996/9/5
大阪教育大学附属高等学校池田校舎の1限目の体育の水泳授業で、水上扶起子さん(小2)が潜水距離測定中に溺水。1週間後の9/12に亡くなる。

1997/5/12  遺族が設置者である国を相手に、訴訟を提起。
2001/3/26 大阪地裁で、原告勝訴判決。
2006/9/5  事故から10年目に声明文を公表
事故原因
・学校が、潜水の危険性を十分に認識しないまま、生徒にも潜水の危険性を十分に伝えないまま、潜水距離を評価対象種目とする授業を実施。
・潜水距離の自己申告制というシステムのもとで、潜水距離の更新に挑戦する生徒への監視体制が、何ら採られていなかった。
死亡事故は、生徒への安全配慮義務を尽くすべき学校が、潜水の危険性を考慮した監視体制を採っていなかったために起きてしまったと言わざるをえない。

https://osaka-kyoiku.ac.jp/safety/fuzoku/ikeda_h/index.html

いじめ
自殺
2007/6/8
大阪府茨木市の追手門(おうてもん)学院大学の在日インド人の男子大学生(大3・20)が自殺。
遺書には「学校で受け続けたイジメ(略) 僕はもう限界です。僕には居場所がありません」などと記されていた。
2008/  約1年後、父親が同じ場所で自殺

2010/10/  大学が第三者調査委員会を設置。

弁護士や公認会計士で構成。
委員長:弁護士 (氏名公開)

大学の内部資料の調査や男子学生が所属していた経営学部マーケティング科の担当教員や学生ら約20人から聴取、学生へのアンケートなどを実施。

2010/12/27  
大学は「自殺の原因としていじめの存在を否定できない」とする報告書を公表。
調査の結果、男子学生が他の学生にズボンを脱がされたり、花火を向けられたりしていたという間接的証言を得た。また、遺書に「学校で受け続けたイジメ」とあることを重く見て、「大学がいじめの有無について調査しなかったことは問題」「いじめの具体的事実を特定することはできないが、いじめが存在したことは推定される」と結論づけた。
急性
アルコ

ル中毒
2012/5/7
北海道の国立小樽商科大学のアメリカンフットボール部主催のバーベキューで、部員9人が急性アルコール中毒で救急搬送された。
5/24 意識不明の重体となっていた男子学生(大1・19)が死亡。
2012/7/ 大学が、学外有識者による第三者委員会を設置。

元大学長や医師、弁護士ら4名。
委員長:大学副学長

調査委員会の報告の検証のほか、大学部活と大学当局との関係、部活動のあり方などを提言する。
第三者委員会は大学側の調査に加え、死亡した学生の近くにいた元部員5人から聞き取りを実施。
2012/9/28 
再発防止策についてまとめた提言書を学長に提出。
提言書は、「当時の部員がウイスキーや焼酎をストレートで飲んだのは「普通の感覚とは言い難い」、酔った部員の介抱場所を用意していたことは「非常識」とし、これらが伝統として踏襲され、非常識という意識が欠けていたと指摘。
しかし1年生が無理に酒を飲んでいるという「明確な認識」が上級生になく、「強要があったとは言えない」と結論。大学側の管理責任に触れなかった
不正入試 2013/2/
大阪産業大学が、経営学部の定員超過による文部科学省の補助金カットを免れるため、2009年度の同学部の一般入試で、他大学への進学が決まっていた付属高校生徒に複数回受験させ、合格後、入学を辞退させることによって、定員調整していたとの告発があり、メディアで報じられる。
2013/3/19  文科省の要請により、大学が第三者調査委員による「大阪産業大学経営学部入試・受験問題に係わる調査委員会」を設置。

委員5名。氏名公開。  
委員長:弁護士
委員:
・元産経新聞社論説委員
・財団法人福祉公社 理事長
・学校法人入試広報部 参事
・学校法人理事 法人室長

約3カ月にわたって関係者の聴取などを行う。
2013/6/25 
報じられたように@付属高校生がA教諭から依頼されB一般入試を受験しC合格しても入学手続をしなかった、Dそれらの生徒たちが謝礼金「1受験5000円」を受け取ったことは事実と認定。「09年度一般入試で不適切な部分があったことは事実で、入試制度の信頼性を根幹から損ないかねない深刻な事態である」と結論。
ただし、「2009年1月には補助金削減問題は解消したと認識していた」とのセンター長(当時)の証言や、実際の試験でも作為的に合否判定をしたような形跡も見当たらないことから「不正入試という批判は当たらない」と判断。報告書を大学のウェブサイトで公開。

http://www.osaka-sandai.ac.jp/cgi-bin/cms/
news_list.cgi?page=importancetop

いじめ
自殺
2013/10/24
日本大学のボート部埼玉県戸田市の合宿所の個室で、男子部員(大3)が自殺。
男子部員は4年生引退後の10/20、副キャプテンに指名されたばかりだった。親族によると、同部員は以前に先輩に羽交い絞めにされて両眉毛をそり落とされたと、部の体質を嘆くこともあったという。
2013/10/29  大学は第三者特別調査委員会を設置。

学外の弁護士 3名
委員長:弁護士。氏名公開

男子部員が死亡した経緯を詳しく調べ、3週間をめどに調査結果を取りまとめる。

部員らに聴き取り調査。

2013/11/28  報告書1枚
聴き取り調査の結果、他の部員がからかったり、ちょっかいを出す「いじり」はあったが、許容される限度を超えて、精神的な負担を与える程度に至ったとみることはできないとした。自殺原因については「全く不明としかいいようがない」とし、「大学に法的責任はない」とした。
大学は調査結果を遺族と文部科学省、日本ボート協会に報告。
報告書を公表する予定はないという。

2013/12/2 日本ボート協会のコンプライアンス委員会は、提出された調査結果が書面1枚のみで事実関係を把握するには不十分なため、報告書もしくは要約版の提出を近く大学に求める。
隠し口座 2014/10/23
大阪府東大阪市の学校法人大阪産業大学が設置する大阪桐蔭中学校高等学校で、教材費などを保護者から多く集めたり、模擬試験の受験料を上乗せして徴収したりして、その差額を「隠し口座」で管理しているとの内部告発がある。
2014/12/17 第三者委員会を設置。
「企業不祥事における第三者委員会ガイドライン」(日本弁護士連合会)を参考にする。
http://www.nichibenren.or.jp/library/
ja/opinion/report/data/100715_2.pdf


学校法人から独立した委員のみ5名。氏名公表。
委員長:弁護士
委員:弁護士、公認会計士2名、教育関係者1名。


・一連の簿外資金問題にまつわる不正行為の事実認定を行う。
・原因の究明及びその分析並びに関係者の責任の有無にかかわる調査を行う。
・再発防止のための提言を行う。
2015/3/17
第三者調査委員会は、5億円以上が裏金にあたると認定。
幹部職員が塾関係者を接待するための費用や、校長が相談役に退いても、給与を同じ額にするための費用などに充てられたと指摘。
一方、運営する学校法人の大阪産業大学については、隠し口座の存在に気づかなかったなどとして、関与は認められないとした。.
大阪桐蔭中学校高等学校のウェブサイトで公開。

http://www.osakatoin.ed.jp/?p=2637

http://www.osaka-sandai.ac.jp/upcontent/
osuhoujin/20150325-32.pdf

アカハラ
自殺
2015/2/
大分大学の経済学部の男子学生(大3・20代)が自殺。
2014年4月頃から、講師(30代)がこの学生を指導。学生は授業の準備などを手伝っていた。元講師は同年夏ごろから、学生の研究発表内容などを「要領が悪い」などと再三叱責。LINEで未明にメッセージを送ることもあったという。学生は両親に「講師の指示に対応できなくなった」と話していたという。
父親がアカハラを同大に申し立てて大学の内部調査委員会が調べた結果、元講師がささいなミスを責めたり、人間性を否定するような発言をしたりしていたとして、アカハラと認定。
2016年3月に任期切れで講師は退職。「反省しないといけない」と話しているという。
父親からの訴えで、大学は弁護士や医師らによる委員会をもうけ、アカハラと自殺の関係を調べる。

弁護士ら
委員長・麻生昭一弁護士


学生の家族や友人ら計22人に聞き取り
男子学生のスマートフォンから無料通信アプリ「LINE(ライン)」の記録を調べた。
2016/12/27 
検討委員会は、元講師の指導について「男子学生に繰り返し有形無形の精神的、身体的な苦痛を与えた」「指導・教育を逸脱した」と判断。講師の責任を認めた。
アカハラ以外に理由が見当たらないことなどから、元ゼミの講師の男性(37)によるアカデミック・ハラスメントが自殺の原因だと認定。
ゼミの男性講師は14年7月〜15年1月、ラインで「稚拙すぎます」などと否定・叱責する言葉を繰り返し送信。深夜や未明に送っていたケースもあった。
男子学生は生前に遺書を2回書いていたという。
また、この学生に対する元講師の態度に問題があると、周囲の人たちが元講師を指導する准教授に相談したのに、准教授が詳しく調べなかったことも指摘。検討委は、学生の安全に配慮する注意義務違反にあたると大学側の責任にも触れた。 

部活
遭難事故
2015/2/9

学習院大学山岳部の5人が八ヶ岳の阿弥陀岳で遭難。チーフリーダーの男子学生(大4)と女子学生(大1)が死亡。
学習院大学山岳部が、原因究明のために検証作業。

2015/9/8 報告書
今回の遭難報道では、道迷い遭難と断定されていた点と、正規コースへ戻ろうとした際に疲労した土山が遅れ、それをカバーしようとした吉田も犠牲になった、という内容のものが多く見られた。事実はそうではなく、吉田・土山ともに阿弥陀岳まではしっかりと自力で行動できており、このときまで異変はなかった。そして、その後何らかの原因により、滑落事故が起こったと推定される。

http://www.univ.gakushuin.ac.jp/news/sangakubu_new.pdf

(『山と溪谷』20155月号抜粋版)
http://www.yamakei.co.jp/yamakei-editors/2015/04/15/
yama-to-keikoku201505_amidasounan.pdf


いじめ
重大事態
2015/5/-9/
東京都世田谷区の国立東京学芸大学附属高校の男子生徒(高2)が、複数の同級生からいじめられ、体育祭の練習時に倒されて骨折したほか、別の生徒に肩に担がれ投げ飛ばされて脳しんとうを起こした。部活動中に複数の生徒から、セミの幼虫をなめさせられるなどした。
男子生徒は6月のアンケートでいじめ被害を訴えたが、担任はいじめと認識しなかった。
2016年3月になって文科省に報告。
いじめに関わった男子生徒2名を在宅起訴、校長ら12人を戒告などの処分。
2016/5/ 学芸大学が、第三者による「いじめ問題調査委員会」を設置。

弁護士ら
2016/11/29 報告書の概要を公表。
体育祭の練習中に、生徒の1人が被害生徒の体を倒して手首を骨折させたり、投げ飛ばして脳しんとうを起こさせたりした、部活中に複数の生徒が被害生徒をはやし立てセミの幼虫をなめさせていたなど、2015年5〜9月の5件をいじめと認定。
「昨年9月の時点で重大事態と認識すべきだった」と批判。アンケートでいじめを知ったのに、面談などが不十分で事態を把握できなかったことや、生徒が骨折や脳しんとうを起こした際の事故報告書を作成していなかったことについても、「きわめて不適切」と指摘。

同大は再発防止策として、学長らで構成する「全学いじめ問題検討委員会(仮称)」を設置し、今回の件についてもさらに検証する。
アカハラ
自殺
2015/11/
山形県米沢市の山形大学工学部の男子学生(大4)が自殺。
同じ研究室だった40代の男性助教を「恨んでいる」とのメッセージが、スマートフォンに残されていた。 
両親の相談を受けた同大は、外部有識者の調査委員会「工学部キャンパス・ハラスメント防止対策委員会調査委員会」を設置。

外部委員4人
2016/6/ 調査委は、
・助教に暴言を浴びせられる様子が目撃されていた
・家族に相談していた
などの事実があったとして、
(1)助教によるアカハラがあった
(2)自殺とアカハラには因果関係がある
(3)大学は学生の自殺前、両親の相談に対処しなかった−との報告書を作成。

学長は「自殺に関しては個人情報保護の観点から非公表とした」と説明。報告書の指摘や大学側の責任の有無については「ノーコメント」とした。

2016/10/ 同大は、助教が研究室の複数の学生に長時間、説教をしたり、不機嫌な態度を示したりする行為を日常的に繰り返したとして停職1カ月の懲戒処分とした。
処分の発表時、学生が自殺したことやアカハラ発覚の経緯は伏せられた。

2017/8/ 自殺したのは、助教によるアカデミックハラスメント(研究・教育で地位が上の人が行う嫌がらせ)が原因だったとして、両親が同大と助教を相手取り、約1億2000万円の損害賠償を求める訴訟を山形地裁に起こした。
雪崩事故 2016/11/2
東京工業大学ワンダーフォーゲル部の男子学生6人組が、富山県の北アルプス・立山連邦の室堂付近で雪崩に遭遇、3人が巻き込まれた。
県警山岳警備隊が間もなく全員を見つけたが、橋本士門さん(大3・21)が死亡、1年生の男子学生(19)は軽傷、3年生の男子学生にけがはなかった。他は2年生1人、1年生1人。
部は事前に、顧問の教授と相談し雪上訓練の計画書を大学に提出。冬山経験がある3年生を引率役としていた。雪崩などの危険性を考慮し、訓練内容を変更するとしていた。
大学側は事故の経緯を調査し、対策を検討する。 2017/5/

報告書を作成し、大学に報告。(内容不明?)
2017年5月12日より活動再開。




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