2008/11/25 | 横浜市立奈良中の柔道部顧問による傷害事件の民事裁判傍聴報告 | |
2008年11月25日(火)、横浜地裁503号法廷で、奈良中柔道部事件の民事裁判(平成19年(ワ)第4884)が行われた。 裁判官は三代川俊一郎裁判長、峰俊之裁判官、塩田良介裁判官。 被告側の傍聴席にはネクタイをしめた男性が6人。原告側ほかが5人程度。 裁判長は被告側の弁護士に対して、提出の書類がT教諭本人の言いたいことが書いてあるだけで陳述書の形式をとっており、もっと弁護士が手を入れて、法的な観点から書いてほしいと要望を出した。 一方で、原告側には、高機能障がいの判定について、被告側が主張している通り、今まで出ている書類だけでは鑑定できない。医療記録を出してほしい。特に最初の数ヶ月と経過。リハビリの記録も重要。現在の後遺症や感情、精神状態を含めて出してほしいとした。 なお、刑事事件では地検の結果がまだ未定であることを踏まえつつ、双方の了解が必要ではあるが、刑事事件の書類を証拠として使いたい旨の発言があった。 民事裁判では、やれるところから、例えば障がいについての鑑定事項のすり合わせをしていきたいと言い、準備手続きを非公開でと言いかけて、傍聴人がいるので、やはり法廷でやりましょうと言い直した。 次回は2009年1月20日、午前10時00分から、503号法廷で。15分程度で終わる予定。 ******** 奈良中柔道部事件は現在、刑事裁判の審議と平行している。民事裁判後に地検に弁護士と原告家族がすぐ移動しなければならない事情もあって、裁判の内容についての説明もできないので、無理して傍聴に来ないでくださいと事前に原告から言われてた。それでも、自分の関心ごととして、そして、頭数のひとつにでもなれればと友人を誘って参加してよかったと思った。 そろそろ、刑事裁判の決着がつくのではないかと言われている。外で起きれば文句なしの傷害致傷事件が、学校の中で、しかも部活動の時間帯に顧問によって引き起こされたとき、どのように判断されるのか注目したい。 |
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