※下記の情報は11月10日時点のものでした。その後の新聞報道によると、ボランティアは足りているとのこと。そして、古着に関してはむしろ負担になっているとのことです。送られた援助物資がゴミとなって、その焼却に莫大な金が流れていく。善意の空回りというか。少なくとも、善意の押し売りにならないようにしたいものです。
自分自身が、と考えても、やっぱり現金でもらえるのが一番、ありがたいかな。
今後のなにかの参考にと、記述を残しておくことにしました。 (2004/11/18追記)
新潟地震については、すでにたくさんの情報があるので、私のサイトでとりあげるまでもないと思っていたのですが、とても重要だと思われる情報がメールで回ってきましたので、転載させていただきます。
私が受け取ったのは、ここから。(個人名は消させていただきました) 2004.11.10
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下記のご指摘を受けました。
現地での状況が刻々と変わってきているようです。 最新情報を確認して下さい。
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記
現地での荷物の受け取りが可能かどうかなども含め
(現地の掲示板などでは、現在は物資よりも義援金という投稿もあります)
最新の情報を確認されて支援をお考えになったほうがよろしいかと思います。
小千谷市役所 http://www.city.ojiya.niigata.jp/
Subject: Fw: 新潟地震について ----
知人を通じて、新潟中越地震被災者の支援ボランティアを行なっている方からの現地の模様、不足物資などについて書かれたメールを転送させていただきす。(送信メールが重なった方には申し訳ありません)
どうか助けて下さい。
小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。
そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。
小千谷市役所の正面に車を止めている為に、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしか出来ず、ボランティアの人達がせっせと現場に物資を運んでいますが、報道陣はそれを手伝う気配すらありません。
心労と肉体的疲労が積もっている被災者の方々に当然のようにマイクを向け、24時間カメラをまわし続ける神経もさっぱり理解できません。
現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。「赤ちゃん用おの紙おむつ」
は足りています。
あとは、トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったりするので、「パンティライナー」があると重宝しますが、こちらではもう品切れで手に入りません。P&G
、花王、ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を伝えてください。
夜の寒さが厳しいです。お年寄りは使い捨てカイロをもむことすらできないので「貼るカイロ」が必要です。
マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと思うのですが‥。
今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るということで、マスコミ報道人の数はさらにふくれあがり、「毛布の配給が出来ないので、小泉さんが返るまで待つように‥」という連絡が入りました。一体何の為の視察なんでしょう?
午前中にも数名の政治家さんが小学校に来ましたが、トイレはどこかとたずねられ、仮設トイレを案内したところ「私に仮設トイレを案内するつもりかね?」と、言われたそうです。
いったいこの国は、どうなっているんでしょう?
現地では、大人用の紙おむつと、パンティライナー、貼るタイプのカイロを必要としています。
これらの商品を販売している企業の「お客様相談室」宛てにメールを送ったり、電話をかけたりして、「小千谷市の被災者が求めているもの情報」を、伝えてください。
あなたのblogやHPの中で、ただ伝えるだけでかまいません。
皆さんの声が企業や行政を動かします。マスコミは頼りになりません。
マスコミに対しては、どうか支援活動の妨げとなり
被災者の心労を倍増させる今の取材のやり方についての抗議の声をあげてください。あまりにひどい状況です。
小千谷市にも、続々と個人の方からの救援物資が届いています。有り難うございます。
しかし、それを種類別に分けて、配布する人出がありませんので、以下の点に注意して送っていただけると大変助かります。
段ボールには、外側に「毛布」「洋服」「下着」など、中身を大きく書いて貰えると助かります。
靴下1足、下着1枚でも有り難いのですが、もし出来ればご近所の方と声を掛け合って、ある程度まとまった数があると、とても助かります。送り先の住所はこちらです。
〒947-8501 新潟県小千谷市城内2-7-5 小千谷市役所あて
お手数をお掛けしますが、宜しくお願い致します。
※ 新潟県災害救援ボランティア本部ホームページ
http://www.nponiigata.jp/jishin/
※ 新潟県ホームページ(新潟県中越地震災害義援金の受け入れ)
http://www.pref.niigata.jp/suitou/info_saigai_2.html
夕方、首相官邸と国土交通省に中越地震の復興対策について電話で提言。
「中越地震は、幸いにも死者の数が少なく、火災などが発生していないため、関係者の受けとめ方が弱い感じがします。
今回の最大の課題は寒気と雪で、根雪になった後の避難所での生活が続けば、被災者に重大な影響を与えると思います。阪神・淡路大震災の時は、周辺に大阪をはじめ大都市が連環し、被災者を縁者などが吸収できましたが、今回はあまり期待できないし、老齢の方は住み慣れた場所を離れたがりません。
ポイントは、被災者住宅を早く建てることだと思います」旨の意見を申し上げる。
以 上
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蛇足ながらTAKEDAから
「KOBEの検証シリーズ1 物資が来たぞう!! 考えたぞう!! 阪神・淡路大震災から学ぶ 救援物資の送り方、受け方、配り方」/震災から学ぶボランティアネットの会「KOBE」の検証委員会 編/震災がつなぐ全国ネットワーク/筒井書房」 の目次から、物資の送り方をピックアップしました。
●送る前に考えたいこと
1.物資よりは、なるべくお金を送りましょう
2.現地が必要としている物を確かめてから送りましょう
3.地域や学校・職場で集め、数量をまとめましょう
●送る場合に考えたいこと
4.段ボール単位で品物別につめましょう
5.段ボールには品名・数量等を明記しましょう
6.まとめて送る場合は全体のリストをつけましょう
7.まとめて送る場合は不必要な物を事前に処分しましょう
8.下着類は新品を送りましょう
9.電池等、交換が必要な物は予備もつけましょう
10.送った物資の使われ方は現場にまかせましょう
●原則として送らないようにしたいもの(それらを必要としている場合を除く)
11.なまもの、賞味期限の短い食品
12.ガラス容器など割れやすい物
13.ガスボンベ(カセットボンベはOK)、使用法のない薬品類など危険物
14.スキー板などの特殊なスポーツ、レジャー用品
15.毛皮、指輪などの高級品
16.取り扱いの難解な機器類や使用法のない物
●古着で注意したいこと
17.クリーニングしてから送りましょう
18.季節を考えましょう
19.性別・サイズ・年齢・品目を箱に明記しましょう
20.自分がもらっても着たいと思う物を送りましょう
神戸の震災のときには、全国から善意とともに、残念ながらゴミにしかならないようなものもたくさん送られてきました。それを運搬し仕分けする手間、処分する手間とスペースとコストを、他のことに使ってほしいと思います。送る側のちょっとした気配りで、小さな善意が生かされることも、よけいな負担になることもあります。
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