わたしの雑記帳

2001/7/4 世界子ども通信『プラッサ』から、「子どもたちは二度殺される」発行!

このホームページの「子どもに関する事件」の事例全70件を収録した「子どもたちは二度殺される」が、冊子になりました。事例の他に分析と提言を入れています。
A4版で192ページ頒価1800円(送料別)です。ぜひ、お買い求めください。(一般流通はしていませんので発行元のプラッサ praca@jca.apc.org  まで、書名、冊数、送り先住所・電話番号・メールアドレスを明記のうえ、お申し込みください)

サイトで公開しているものをなぜ、わざわざ冊子にしたかと言うと、事例だけで印字するとA4用紙で130枚はいってしまうので(自分で言うのもナンだが、まあ、よくもこれだけ書いたモンだ!)、特にホームページを見られない環境にいるひとに頼まれてお渡しするにも、限界を感じてしまったのが大きな理由です。(きっとこのページを見てくださっている方も同じですよね?・・・なんて勝手に・・・)そして、もちろん、できるだけ多くのひとに知ってもらいたいということもあります。特に学校の先生や子を持つ親には読んでほしいと思います。

といって取りあげてくれる出版社があるわけでなし、プラッサで数名が印刷代を出し合って自費出版することになりました。部数をあまりつくっていないこともあって、思った以上に単価が高くなってしまいました。で、上記の値段です。赤字が出たらゴメンナサイすることにして、黒字が出たら万年赤字のプラッサの運営資金にするつもりです。(そのためにも、ぜひ、ご協力を!)

冊子を発行するにあたり、事例だけではナンなので、分析をということになりました。専門家にお願いしたほうがよいのではないかという意見も強くあったのですが、専門家の意見を必ずしも納得できない私としては、採算を度外視しても、どうしても自分で分析をやってみたかったのです。(私のつたない分析で満足できない方は、この冊子を使って、ぜひ、ご自分で分析してみてください)

で、分析してみて、今までは漠然とそうではないかなと感じていたものが、はっきりと見えてきた気がします(事例を入れて192ページでは書き足りないくらい・・・)。いじめの背景にあるものや、一般に言われていることがはたして本当に正しいのかどうかということなど。

そして改めて、子どもたちは二度も三度も殺されていると感じました。いじめた子どもたちに、学校に、社会に、亡くなってなお、存在そのものが踏みにじられ続けているのです。
いじめの主たる手段に「シカト」というのがあります。言葉で言うほど軽いものではけっしてありません。その人間の存在そのものを否定されるのですから・・・。そして、いじめで自殺しても、あるいはリンチで殺されても、体罰で殺されても、覚えていられては都合の悪い人たちの手で、存在そのものをまるで最初からなかったことのように消されてしまうのです。そして遺族もまた、わが子が受けたのと同じ「いじめ」を、学校や社会から追体験させられています。

その存在をせめて知らしめたい。私たちの社会が子どもたちを救えなかったことの罪滅ぼしをかねて、二度と同じ悲劇がおこらないように、せめて私の実現できることからやりたいと思うのです。ぜひ、ご協力を!


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