今年7月に、ストリートチルドレンをテーマとしたブラジルの児童劇団の公演が、東京、大阪、名古屋でおこなわれます。「日本ブラジルこども支援ネットワーク」などが中心となった「ストリート・チルドレンの現在と子ども達の未来、国際協力を考えるイベント(チルドレンズ・アイズ)」が企画・招聘したこのイベントには、「プラッサ」も協力団体とさせていただきました。
演劇に関しましては、せりふ(ポルトガル語)は極力使用しないで、ボディパフォーマンスと舞踏、音楽などを中心にしながら、字幕の投影もおこなわれるそうです。ファベーラ(スラム)の子どもたちが、舞台の上から直接うったえかけてくるメッセージを、ぜひ、多くの方々に受け止めていただきたいと思っております。彼らのそして彼らを通してストリートチルドレンの子どもたちの、生きている証し、希望、夢などをしっかりと私たちの内側に取り入れられたらと願います。
またシンポジウムでは、ブラジルの著名ジャーナリスト、ジルベルト・ジメンスタインさんや、上智大学助教授三田千代子さんからの、ブラジルのストリートチルドレンを中心とした詳細な報告がなされる予定です。
まだ変更などの可能性もありますが、「プラッサ」6号発行日での、日程及び内容を、チルドレン・アイズの企画書、および東京公演のチラシより抜粋してお知らせいたします。
●演劇公演
ブラジル・サンパウロ市にある、スラムのこども達のための福祉・教育プロジェクト「ヘコンシリアサン・ド・メノール」から、児童劇団「エストレラ・ジ・アマニャン」が来日し、公演を行います。
テーマはストリート・チルドレン。ドラッグや売春、過酷な労働、暗殺などの問題に取り巻かれているストリート・チルドレンの現実を、大人とその社会の中で描き出します。同時に、ブラジル北東部を中心に、庶民やこども達に愛され、受け継がれているダンスや祭り、風俗に彼らが心の奥にもっている夢や希望、国への思いを織り交ぜていきます。
●シンポジウム
ブラジルのこども達が生きる環境や家庭状況、貧困が生まれる社会要因などを、2人の招聘講師が詳しく紹介・解説を行います。シンポジウム後半部分では、参加者の皆さんと講師が一体となった討論会や意見交換を行います。さまざまな疑問をぶつけ、ストリート・チルドレンや厳しい社会環境に生きるこども達のために、私たちは何をどんな風にできるのか、市民のレベルで考えていきます。
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