路上の子どもたちと出会うための旅
  メキシコのストリートチルドレン



「プラッサ」創刊号で紹介しましたNGO「ストリートチルドレンを考える会」で、昨年10月メキシコにあるストリートチルドレン支援のためのNGO「カサ・アリアンサ・メヒコ」へのスタディツアーをおこないました。ツアーに参加された方の率直な感想を同会のニュースレターより転載させていただきます。



NGO『カサ・アリアンサ・メヒコ』とは?




米国ニューヨーク市に本部を置く国際NGO『コベナントハウス』が南北アメリカ大陸12か所に作ったストリートチルドレン支援組織のひとつです。米国内の8都市とカナダ、中米のホンジュラス、グアテマラ、そしてメキシコにある各組織は、独立採算制で運営され、街頭暮らしを強いられた子どもたち=ストリートチルドレンのケアを行なっています。

 メキシコ国内をはじめ、様々な国の民間団体からの資金援助によって運営されている『カサ・アリアンサ・メヒコ』の活動分野は、主に次の8つです。


・ストリートエデュケイター(担当職員 6人)

 通りで暮らす子どもたちを毎日訪問し、彼らの相談役となったり、怪我や病気の治療を受ける機会や施設に入る機会、家庭へ戻る機会を提供する職員。子どもたちの友人。


・「避難所」 (1か所)

 通りで暮らす子どもたちが、必要に応じて訪問、滞在できる施設。一定の規律を守ることを約束すれば、誰でも入れる。より安定した生活になじむまでの通過点でもある。


・一時定住施設 (1か所)

 「避難所」で精神的安定を得た子どもが、より社会に適応した生活が営めるよう、小グループで普通の生活を体験する「家」。学校にも通いながら、3〜6ヶ月間、十数人で共同生活を営む。


・定住施設 (4か所)

 12人前後の子どもとスタッフの大人2人が一つの「家」で共同生活し、学校や職業訓練所に通いながら、成人になったとき、社会の一員として責任ある自立した生活を営めるような意識を養う。


・家庭への再統合 (担当職員 5人)

 通りで暮らす子どもたちを毎日訪問し、彼ら の相談役となったり、怪我や病気の治療を受け る機会や施設に入る機会、家庭へ戻る機会を提 供する職員。子どもたちの友人。


・ HIV感染者のための保健室
    −ルナ・プロジェクト− (1か所)



・ ドラッグ中毒者のための相談室&支援プログラム
    −オジン・プロジェクト− (1か所)



・ 心理的ケア



 現在、『カサ・アリアンサ・メヒコ』では、メキシコ人を中心に約150人のボランティアスタッフが交代で働いていますが、子どもの数は増える一方のため、まだまだ手が足りません。そこへ今、うれしいことに、若い日本人女性がボランティアスタッフに加わって、活躍しておられます。これからも、もっと多くの日本人が現場に飛び込んでくることを、現地のスタッフの方々からは大いに期待されています。




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