プラッサでは重度の障害者には2〜3人のグループによる介助のかたちをとることになりました。
例えばマリイちゃんの場合、彼女は女性ですから当然、女性の介助者がまず1名入ります。補助として男女問わず1名、または2名付きます。
なぜ複数なのかというと、ほとんどの人が介助の経験がないのが実状です。まして、マリイちゃんは重度の障害をおっています。接することへの不安や躊躇を少しでも取り除いた状態でマリイちゃんを迎えられたらと。それに、突然の強い発作や何らかの事故に対する備えとして最低限、介助者2名は必要ではないかとプラッサでは考えたからです。
また介助が必要な日に数名の担当者が揃わなくても、最低一人グループの誰かがいれば友人、知人に補助として入ってもらうこともできます。そうすれば介助の“輪”も広がるでしょう。ただし、大勢だと相手方に迷惑ですから介助者は3名までとします。
それから、もう一つ忘れてはならない大切なことがあります。それは障害者の「性」の問題です。どこでも重度の障害をおっている人の「性」ほどなおざりにされがちです。このことは、例えばマリイちゃんの着替えやオムツ替えの時に男性の介助者は席を外すなどして認識できればと思っております。
現在、マリイちゃんには(作って食べる会に参加する際に)介助者は二瓶美友紀さんを中心とし補助として山田さん、または渋谷さんが付いています。
「自分が与えているのではなく、自分こそマリイちゃんから愛を与えられていることに気づきました」―渋谷さんの声。
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