「リオの路上から〜イボネと子供たち」(創刊号で紹介)を翻訳された宮川智恵子さんから、メンバーの宮沢一二三さんあてに手紙が届きました。現在、イタリア在住の宮川さんご夫妻の、子どもたちへ寄せる想いを私たちも共有させていただくために、全文を掲載いたします。
お元気で御活躍のことと思います。
プラッサ第1号を送っていただいてどうもありがとうございました。
シスタ−・エリウダへのインタビュ−はとても良かった。ひどい状況にあっても子供たちのために頑張っている人たちがいる限り、いつかきっともっとよい社会が来るという希望をつないでいくことができると思います。(思いたい。)
6〜9月に丸善が扱った分が263冊と聞かされた時には、がっくりきました。もう少し興味を持ってもらえるといいのですが・・・。
「スカベンジャ−」、離日直前のあわただしさをぬって、見に行きました。涙が出ました。
いじめ関係の記事が毎日新聞に出ています。こんな情けない自分の国の状況に、涙が止まりません。
夫がでかけていく旧ユ−ゴの国々にも戦争で苦しんでいる子供たちが大勢います。
サラエボのセルビア人地域で、モスレム人の支配を拒否する子供たちの集会がありました。
モスレム人側の大臣は、「あの子供たちのビデオは撮ってある。全員処刑する。」と宣言したそうです。その愚れつさに怒りがわきます。
本当に微力な私ですが、せめて、いつも目を開いて、生きていきたいと思います。
1995年12月18日 宮川 智恵子
「リオの路上から―イボネと子どもたち」
イボネ・ベゼラ・デ・メーロ 著
宮川 智恵子 訳
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