キャンペーンは終了しても、東海村での再処理工場爆発事故の問題、六ヶ所 村への使用済核燃料搬入問題、運転再開にむけて動き出すかもしれない「もん じゅ」の問題・・・等々、プルトニウム利用と核廃棄物をめぐる動きは山のよ うです。
キャンペーンも、終盤になって参加者はますます増える傾向で、いまでも参 加の問合せがくるほどです。はがきビラの返信も222枚となり、まだまだ増え そうです。3万枚印刷したはがきビラもあと2000枚足らず、2万8千枚も配布さ れたことになります。
そこで、昨日の事務局では、キャンペーン番外編として太平洋派遣団報告集 会を開催することが正式に決まりました。日程は5月31日(土)の午後です。 ぜひご参集ください。
1:30 開演・95年抗議行動ビデオ上演 1:40 キャンペーン報告(&ポイント解説) 2:00 太平洋派遣団報告 派遣団のスライド&トーク お話 鳴海清彦さん(青森・農業者) アイリーン・スミスさん(予定) 3:20 会場からの声 3:40 青森からの報告 4:10 今回の抗議行動ビデオ 4:20 お知らせ 4:30 終了
●この集会の実行委員会を4月22日に行ないます。時間は午後7時から、場所は 新宿、ストップ・ザ・もんじゅ東京の事務所です。
収入 参加賛同費 440,000 カンパ 810,000 その他 19,560 計1,269,560 支出 太平洋派遣団 315,000 印刷代 31,3440 デザイン料ほか 110,000 風船費用 110,000 六ヶ所行動費用 44,750 郵送・発送費用 105,824 会議室使用料 82,000 雑費 103,000 計1,183,514 差引き残高 86,046
●この残高を集会に使わせていただきます。 どうもありがとうございました。
●前号で報告を忘れてしまいましたが、3月18日には大阪でも、いくつかの市 民グループ共同で、淀屋橋で街頭ビラまきと関西電力への要望・申入れなどが 行なわれました。このほかでも下関など、行動の行われたところがいくつかあっ たようです。皆さん、なかなか連絡をくれないので・・・
●六ヶ所村での抗議行動で倒れたNさんは、その後元気に復活し、仕事に戻っ ています。どうもご心配をおかけしました。
1995年に当時の田中真紀子科技庁長官は、木村青森県知事に対し、30年から 50年後の青森県からの搬出を確約したが、その技術的保証は示されていない。
このニュースでも何度かお伝えした「鋭敏化」問題を考えると、ガラス固化 体は30年を待たず放射能を漏らしはじめる。そんなガラス固化体をどうやって 貯蔵施設から取り出すのか。今の電力会社や政府の考え方は「そんなことは起 こらない」という前提しかない。
「起こらない」はずのことが東海村の再処理工場でも起こった。しかも当初 から爆発の可能性を労働組合は指摘していた。六ヶ所村で、ガラス固化体から 放射能が漏れださないというなら、政府も電力会社もその確証を示すべきであ る。
ところが、そんな確証なんかいらない!という科技庁の正式回答が出された。 これは、衆議院の金田誠一議員の「返還ガラス固化体の安全確認に関する質問 主意書」に対する答弁書。
「返還されるガラス固化体を30年から50年間貯蔵しても健全であることにつ いての電気事業者または科学技術庁の確認は・・・中略・・・必要ないと考え ている」と明確だ。
中略に入るのは、「当該ガラス固化体の廃棄に係る安全性がかかる安全規制 により確保されると判断される限り」という但し書き。
この安全規制は放射能濃度や発熱量などを規制しているだけで、その規制を クリアしているからといってガラス固化体のキャニスターが10年後に健全とい う保証にはならない。放射能が規制値より低くても、キャニスターが鋭敏化し ていればやがて錆びてぼろぼろになる。そうすれば、収納管の中は放射能だら けになるということだ!
科技庁が「安全性が安全規制により確保される」と言い張るなら、キャニス ターは鋭敏化していないとか、鋭敏化していてもキャニスターはぼろぼろにな らないなどの根拠を示すべきである。