核のゴミキャンペーン第18号

核のゴミキャンペーン第18号 1997.4.1
いよいよ最終号。核のゴミキャンペーン・第2弾はこの号をもって終了です。 多大なるご協力ありがとうございました。

キャンペーンは終了しても、東海村での再処理工場爆発事故の問題、六ヶ所 村への使用済核燃料搬入問題、運転再開にむけて動き出すかもしれない「もん じゅ」の問題・・・等々、プルトニウム利用と核廃棄物をめぐる動きは山のよ うです。

キャンペーンも、終盤になって参加者はますます増える傾向で、いまでも参 加の問合せがくるほどです。はがきビラの返信も222枚となり、まだまだ増え そうです。3万枚印刷したはがきビラもあと2000枚足らず、2万8千枚も配布さ れたことになります。

そこで、昨日の事務局では、キャンペーン番外編として太平洋派遣団報告集 会を開催することが正式に決まりました。日程は5月31日(土)の午後です。 ぜひご参集ください。

ストップ!核のゴミ

日本海だけじゃない!太平洋も泣いている 太平洋派遣団報告

日時  5月31日(土)午後1時から4時30分
会場  未定
参加費 500円

プログラム

1:30  開演・95年抗議行動ビデオ上演
1:40  キャンペーン報告(&ポイント解説)
2:00  太平洋派遣団報告
派遣団のスライド&トーク
お話 鳴海清彦さん(青森・農業者)
     アイリーン・スミスさん(予定)
3:20  会場からの声
3:40  青森からの報告
4:10  今回の抗議行動ビデオ
4:20  お知らせ
4:30  終了

●この集会の実行委員会を4月22日に行ないます。時間は午後7時から、場所は 新宿、ストップ・ザ・もんじゅ東京の事務所です。


会計報告

12月からのキャンペーンの会計報告です。暫定的なものですが、とりあえずご 報告します。

収入 参加賛同費  440,000
     カンパ  810,000
     その他   19,560
     計1,269,560

支出 太平洋派遣団  315,000
     印刷代  31,3440
     デザイン料ほか  110,000
     風船費用  110,000
     六ヶ所行動費用   44,750
     郵送・発送費用  105,824
     会議室使用料   82,000
     雑費  103,000
     計1,183,514

差引き残高   86,046

●この残高を集会に使わせていただきます。 どうもありがとうございました。


お知らせ

もんじゅ事故から学ぶもの

4月12日(土)午後6時30分〜8時30分
会場  町田消費者センター
お話  中島哲演さん(福井県妙通寺住職)
主催  町田反原発ネットワーキング
連絡先 0427-27-8559
参加費 500円

再処理工場爆発に抗議する東海村現地・緊急集会

4月12日(土)14:00から15:00
会場  東海村・ふれあいの森公園(東海文化センター裏)
●終了後、動燃正門にむけて抗議デモ

特殊法人と動燃東海再処理工場を考える −東海再処理工場事故徹底研究!−

4月18日(金)午後6時〜8時50分
会場  渋谷勤労福祉会館2階会議室
お話  横田昌三氏(政治評論家)
    坂本圀明氏(核問題調査室)
    根本がん氏(反原発茨城共同行動)
    西尾獏(原子力資料情報室)
主催  同会実行委員会
連絡先 03-5330-9520(原子力資料情報室)
    03-3366-6470(ストップ・ザ・もんじゅ東京)
    03-3278-9035(たんぽぽ舎)
    0473-98-5531(大地を守る会)

●前号で報告を忘れてしまいましたが、3月18日には大阪でも、いくつかの市 民グループ共同で、淀屋橋で街頭ビラまきと関西電力への要望・申入れなどが 行なわれました。このほかでも下関など、行動の行われたところがいくつかあっ たようです。皆さん、なかなか連絡をくれないので・・・

●六ヶ所村での抗議行動で倒れたNさんは、その後元気に復活し、仕事に戻っ ています。どうもご心配をおかけしました。


科技庁が、ガラス固化体の健全性保証確認 必要なしと金田衆院議員に答弁書

高レベルガラス固化体は、六ヶ所村に30年から50年貯蔵されることになって いる。30年から50年と誰が決めたのか、電力会社は国の原子力委員会といい、 原子力委員会は日本原燃(つまり電力会社側)と押しつけあっている。

1995年に当時の田中真紀子科技庁長官は、木村青森県知事に対し、30年から 50年後の青森県からの搬出を確約したが、その技術的保証は示されていない。

このニュースでも何度かお伝えした「鋭敏化」問題を考えると、ガラス固化 体は30年を待たず放射能を漏らしはじめる。そんなガラス固化体をどうやって 貯蔵施設から取り出すのか。今の電力会社や政府の考え方は「そんなことは起 こらない」という前提しかない。

「起こらない」はずのことが東海村の再処理工場でも起こった。しかも当初 から爆発の可能性を労働組合は指摘していた。六ヶ所村で、ガラス固化体から 放射能が漏れださないというなら、政府も電力会社もその確証を示すべきであ る。

ところが、そんな確証なんかいらない!という科技庁の正式回答が出された。 これは、衆議院の金田誠一議員の「返還ガラス固化体の安全確認に関する質問 主意書」に対する答弁書。

「返還されるガラス固化体を30年から50年間貯蔵しても健全であることにつ いての電気事業者または科学技術庁の確認は・・・中略・・・必要ないと考え ている」と明確だ。

中略に入るのは、「当該ガラス固化体の廃棄に係る安全性がかかる安全規制 により確保されると判断される限り」という但し書き。

この安全規制は放射能濃度や発熱量などを規制しているだけで、その規制を クリアしているからといってガラス固化体のキャニスターが10年後に健全とい う保証にはならない。放射能が規制値より低くても、キャニスターが鋭敏化し ていればやがて錆びてぼろぼろになる。そうすれば、収納管の中は放射能だら けになるということだ!

科技庁が「安全性が安全規制により確保される」と言い張るなら、キャニス ターは鋭敏化していないとか、鋭敏化していてもキャニスターはぼろぼろにな らないなどの根拠を示すべきである。

青森より緊急情報

本日97年度の日本原燃への高レベル受入予定が発表され、第3回目の搬入は 10月以降、60本との情報が入りました。東電20本、関電20本、九州10本、中部 10本です。FAX情報では60tと流れてしまいましたが、60本の誤りでした。 使用するのはキャスク3基です。


核のゴミキャンペーン・第2弾

■郵便振替[核のゴミキャンペーン]00150-1-728279
■Email;QWA03554 ■ホームページ http://www.jca.or.jp/nwaste/
■連絡先:グリーンピース・ジャパン03-5351-5400
     グリーンアクション075-701-7223
     ストップ・ザ・もんじゅ東京03-3366-6470