核のゴミキャンペーン第17号

核のゴミキャンペーン第17号 1997.3.25

六ヶ所村再処理工場の安全協定足踏み!

3月24日、青森県議会が動燃再処理工場の爆発事故の原因究明を求める意見 書を全会一致で可決しました。使用済核燃料搬入の前に、この原因究明が行わ れることが不可欠という点で、与党も野党も一致したということです。このた め3月中に結ばれる予定だった、再処理工場についての安全協定は事実上宙に 浮きました。とりあえず朗報です。


お知らせ

ストップ・プルトニウム!キャンペーン 発足の集い(福島でプルサーマル阻止)

3月30日(日)午後1時30分から
いわき市文化センター大会議室
緊急報告・東海再処理工場爆発〜何が起きたか!
報告 松丸健二さん(プルトニウムアクションとうかい)
主催 ストップ・プルトニウム!キャンペーン準備会  連絡先 0246-58-5570

もんじゅ事故から学ぶもの

4月12日(土)午後6時30分〜8時30分
町田消費者センター
お話 中島哲演師(福井県妙通寺住職)
主催 町田反原発ネットワーキング  連絡先 0427-27-8559
参加費 500円

緊急署名

使用済燃料試験搬入をやめて!
核のゴミを六ヶ所村に押しつけないで!

この二つの要請の、内閣総理大臣と東京電力社長宛の緊急署名が首都圏を中心 に広がっています。現在約3000の署名が集まり、これを近日中に内閣総理大臣 宛に提出する予定。署名はその後も継続の予定ですが、協力できる方は下記に ご連絡ください。

連絡先 核のゴミを六ヶ所村に押しつけたくない女たち
川崎市中原区下小田中2-27-8  044-798-7814(佐藤)

●アクション紙面を飾る

3月18日六ヶ所村での核のゴミキャンペーンのアクションの写真は共同通信の 配信で日経新聞、東京新聞、サンケイ新聞、そして各地方紙の紙面を飾りまし た。入港するパシフィック・ティール号の前で、「NO」という形の風船を掲げ たあれです。ゲート前の放射能マーク入りの大風船は読売新聞に登場しました。 NO! 放射能・・・大成功でした。協力してくださったプロの風船技師のおかげ でもあります。感謝!

ほかの新聞でもご覧になった方、教えてください。

●同日は科技庁前でも日本山妙法寺の人たちを中心にご祈念が行われました。 はがきビラは1000枚があっという間になくなったそうです。そのほか、渋谷で も35名がデモ、3月15日にも60名のデモが行われています。


●本当のキャンペーン最終会議


3月31日(月)午後7時〜9時
ストップ・ザ・もんじゅ東京の事務所
新宿区西新宿7-20-14大城ビル302 03-3366-6470(fax兼)

第16号には「住宅が放射能を襲ったり」いろいろ間違いが多くて、すいません でした。3月24日を最終会議と報じたのですが、これもまだ3月31日がありまし た。キャンペーン期間は当初確認どおり3月いっぱいです。これがほんとの最 終会議です。ただし、事務局会議では、大成果を上げた「太平洋派遣団」の報 告集会をまだやっていない!という声もあり、報告集会だけは番外編で行なう ことになりそうです。情報通信の方は「会計報告特集」として4月1日に最終号 を出すことになりました。

●未入金のあなた!お忘れなく!

 キャンペーンへの参加賛同は、団体54、個人50で合計104となりました。青森 などの送り先も含め全国113ヶ所に送られています。ただし入金状況は9割くら い。けっこう有名な団体で未入金のところもあります。キャンペーンが終わっ てしまいますので、一刻も早く入金お願いします。

●請求も大至急!

会計報告のために請求がある方は急いでお願いします。今週の木曜日、3月27 日までに請求してください。請求がないものは、ご寄付いただいたものとして ありがたくお受けいたします。会計状況はチャーター船がキャンセルされたお かげで少し楽になりましたが、まだ安心できない状態ですので。

日本のプルトニウム政策の終えんを

核のゴミの六ヶ所村への2回目の搬入は、高速増殖炉「もんじゅ」の運転再 開の見通しは立たず、東海村の再処理工場は爆発で長期停止が確定的という舞 台設定の中で行われました。原子力発電所の使用済核燃料を再処理し、プルト ニウムを取り出して高速増殖炉で燃やし、そこでさらに多くのプルトニウムを 生み出し、これを準国産エネルギーと位置づけて将来的なエネルギー計画の柱 にするというのが、日本のエネルギー政策です。この高速増殖炉も再処理も止 まっています。その再処理のあとに残されたものが核のゴミの高レベル放射性 廃棄物。いったい何のために、私たちは大量の核のゴミを抱え込まねばならな かったのでしょうか。

つい先頃フランスの最高裁判所にあたる国務院は、フランスの高速増殖炉 「スーパーフェニックス」の運転許可を取り消す決定を下しました。数々の事 故のあと、プルトニウムの増殖をあきらめたこの炉は、せめてプルトニウム燃 焼炉として「生きる道」を見出そうとしていたのですが、あのフランスにおい てさえ「死」を宣告されることになりました。

再処理工場は日本以外ではフランスとイギリスしか動いていませんが、両国 とも施設周辺は高濃度の放射性物質に汚染されていることが周知の事実となっ ています。排水口や排気筒から日常的に原発の100倍以上のプルトニウムやト リチウムを放出しています。これに事故による放出が、さらに加わりました。

今回の東海村の事故は、日本の再処理工場でもそういう事故が起こりうるこ と、そして核分裂生成物が撒き散らされるということを証明しました。現実に 数十キロも離れたつくば市や水戸市でセシウムが検出されています。再処理工 場が動くことは、汚染を生み出すということと同義です。

六ヶ所村や青森県そして私たち1人1人に「死」が宣告される前に、再処理に 死を宣告しましょう。冒頭にご紹介したように、さすがの青森県議会も再処理 への対応に慎重になっています。プルサーマルを押付けられようとしている福 井はもとより、福島、新潟の県知事も慎重派になりました。私たちがきちんと 批判をすることが、いま確実に政策決定の流れに反映すると思います。

核のゴミキャンペーンはこの3月で終了しますが、各地での抗議集会、はが きビラ配布(まだ5000枚残っています)、勉強会、デモ、そして動燃交渉や、 国、地方自治体への働きかけなど、今後もいろいろ「できること」をやりましょ う!

●はがきビラの返信は現在全国各地から192通返ってきています。ご協力ありがとう!


核のゴミキャンペーン・第2弾

■郵便振替[核のゴミキャンペーン]00150-1-728279
■Email;QWA03554 ■ホームページ http://www.jca.or.jp/nwaste/
■連絡先:グリーンピース・ジャパン03-5351-5400
     グリーンアクション075-701-7223
     ストップ・ザ・もんじゅ東京03-3366-6470