<非暴力平和隊設立のための提案 (2002〜2010)>
A Proposal for the Establishment of the Nonviolent Peaceforce: 2002 - 2010
平和を促進し、暴力を減らすために、非暴力平和隊は、二つの活動分野で活動します。すなわち、(a) 現地での直接的介入、(b) 平和隊の行動を支援し、「全世界が見ている」ということを確実にするための国際的監視です。
(a) 直接的介入
紛争地域の一つあるいはそれ以上のグループからの招聘により、訓練された国際的市民平和活動家のチームは、第三者による非暴力介入の中で、現地でテスト済みの多くの有効な非暴力的手段を適用するでしょう。以下の4項目は、いつの時点でも世界中で紛争の中で特にうまくいったと立証されました。
- 同行:平和隊のメンバーは、紛争地域において危険な立場におかれている指導者や交渉当事者に同行します。同行は、グァテマラのような地域で成功裡におこなわれました。人権問題の指導者の暗殺が、市民社会を再構築しようとする活動に恐怖を与えていたのですが、1985年に、国際的な同行が小さな規模で最初に提供されてからは、この活動が用いられている間、同行者も活動家も殺されませんでした。
- 割込み:平和隊の隊員は、暴力を防ぐことを意図して、対立しているグループの間に割って入ることがあります。そして、冷静になる時間を創り出し、地元のグループが彼らの紛争を平和的に解決するための環境を創り出します。
- 国際的なプレゼンス:平和隊の隊員は、危険な状況にある村や国境地帯あるいは非武装地帯で、国際的な巻き返しを創り出すために、国際的プレゼンスをおこないます。そのようなプレゼンスが、1980年代にニカラグアの村で襲撃を防止する助けとなりました。
- 監視:平和隊の隊員は、暴力行為が政治的に受け入れられないようにすることによって、暴力を抑止します。「全世界が見ている」ことを確実にするため、非暴力平和隊は、伝統的なメディアばかりでなく、インターネットを通してデジタル写真を即座に、世界規模の監視システムに発信します。
平和隊は、介入する紛争地域に応じ、これらの戦術の一つあるいはすべてを組み合わせた戦略をつくります。
(b) 国際的監視のネットワーク
平和隊の連絡員は、平和隊の行動に関する最新情報が、彼らのコミュニティや国の中のいたるところで入手できるように、世界中の国々の中で活動します。連絡員たちは、最先端技術のデジタル写真、電話、コンピュータ・モニタリング・システムを通して連携しています。
連絡員たちは状況によって、平和隊が配備されている国の中にある自国の大使館、政府官僚、メディア、インターネットのネットワーク、宗教団体等の指導者、自国の国連代表団、その他国際機構、彼らのビジネス・コミュニティというような、彼らの地域の中のグループの一つあるいはそれ以上と接触することがあります。
パイロット・プロジェクトに対しては、20世紀のうちに 500人の連絡員で開始し、2010年までに世界中で 5,000人の連絡員隊にまでふやします。
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