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   『ガンジーの視点から現代文明・平和運動を見直す』


講 師: 田畑 健
      (『ガンジー 自立の思想』編者、鴨川和棉農園代表、
       「和棉のタネを守るネットワーク」事務局長)

日 時: 4月17日(土) 午後2時〜5時

場 所: 文京シビックセンター・4階「和室1」
      03-3812-7111
      営団地下鉄丸の内線・南北線後楽園駅 徒歩1分
      都営地下鉄三田線・大江戸線春日駅  徒歩1分
地 図: http://www.city.bunkyo.tokyo.jp/shisetsu/civic/index.html

参加費: 800円

主 催: 非暴力平和隊・日本(NPJ) 090-1256-7055
      ピースネット          03-3813-6490
    


 「こんなにたくさん平和を望んでいる人がいるのに、世の中が平和にならないのはなぜか」
 日本のガンジーと言われた阿波根昌鴻(あはごん しょうこう)さんはよくこう言われていました。また阿波根さんはこんなこともよく言われていました。
 「口先だけでいくら叫んだところで強い権力の座にある戦争屋に勝つことはむつかしい。戦争反対は生活の中から始めなければならない。戦争屋の喜ぶことはしてはならない」「平和をのぞむ運動家は、生活の場でも平和でなければ本当の平和は実現しい」

 そしてガンジーも、マスコミ等で取り上げられるのは彼の政治運動家としての側面が多いですが、実際は政治的場面よりも生活改善の運動により多くの時間を費やしていました。彼はイギリス軍を追い出しても、それと同じシステムを採用するのであれば、統治者が変わるだけで、インドの抱える問題は解決できない。真の独立は得られない。重要なのは精神的自立であり、そのためには一人ひとりが経済的自立をしなくてはいけない。そのためにガンジーがが採用したものがチャルカ、糸紡ぎだったのです。

 ガンジーも阿波根さんも、戦争の原因、平和を作り出すのは自分たちの生活の中にあることを見抜いていました。

 田畑さんは労働運動などを経験し、これには限界があると感じ、人間らしい生活を求めて妻子と共に田舎暮らしを農業を始めます。それと同時に自分がかつてつらかった時に安らぎを与えてくれた棉(わた)に関心をもち、また「衣の自給」を目指して調べていく途上で「ガンジー」に出会いました。

 「平和のために、自分は何ができるか」よく聞かれます。忙しくて運動には参加できない、デモにも行けない。デモに参加したけど戦争は止まらなかった。どうしたら平和になるのか・・・。

 田畑さんは言います「反対運動やアンチ運動というのは問題が次から次へと出てきて追いつかないというものです。ガンジーさんもそうなんだけど社会を根底から変えていく、そこが問われていると思うんです。いわゆる体制じゃなくて文明を根底から変えていく必要があると思うんです。現在の自然を破壊して物を得る物質文明、それを変えていかない限り問題は続発すると思うんですね。」

 また田畑さんは『自立の思想』のあとがきでこう書いています。「ガンジーの訴えたチャルカの思想は決して昔の生活に戻れということではなく、近代文明のまさに末期を生きるこの時代にあって、その本質を見据え、私たちの明日の具体的生き方を考えるうえで重要な意味をもっていると私は考えている」。

 田畑さんは現在、農業のかたわら、途絶えてしまった和棉(わわた)の復興、チャルカの講習会を主宰してガンジーの思想・実践を人々に伝えています。当日はお話しのほか、チャルカの実演もあります。

「平和のために、自分は何ができるか」その答えを見つけにぜひいらしてください。



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