希望者は明日、明後日朝9時、安田下ダンボールハウス前に!
仲間たち!
東京都,新宿区は明日,明後日,西口地下広場で街頭相談を行ない,なぎさ寮への 緊急入寮を行なう予定だ.このなぎさ寮入寮は無期限,4 月以降,新宿区内に出来る 自立支援センターにつながっていくもので,入所対象者は西口地下広場に寝起きして いる仲間だ.
自立支援センターは衣食住は当然,それのみならず職安を通し仕事を探すことを支 援してくれる施設だ.仕事が決まり,安定した収入が得られ,区立の宿泊所や都営住 宅に移り住むまで,支援は続けられる.
もちろん,緊急事態の中での対策なので最初は混乱するだろうが,なんとか辛抱す れば長期的には展望のある事業だ.入寮希望者は手荷物をまとめて明日午前 9 時インフォメ前ダンボール村の前に集まってくれ.
今回の火災事故に関する緊急の行政支援は,ようやく俺たちの要請どおり都区にや らせることが出来た.この事業を利用してこの難局を仲間の力で突破しよう.
我々は 14 日,「街頭相談」で最後の仲間が入寮する時点で西口地下広場から自主退 去する.強制排除による結末ではなく,200 名近い仲間の命を救うことを最優先させ た我々の決断は,決して悔いの残る決断ではないと思う.
我々は一人でも多くの仲間が生き残れる道を選択した.これ以上の犠牲者をださず にとにかく生きること,これがなくなった 3 名の仲間に対するせめてもの供養ではな かろうか.
我々はこの難局を乗り越え,寮に入った仲間,新宿の各所に分散しながら残った仲 間を結び付け,さらなる闘いを前進させる.我々は決して負けた訳ではない.命ある かぎりいくらでも闘い続けられる.
どこに入っても俺たちには仲間が居る.別れは新たな出会いの始まりだ.この難局 を乗り越え,新たな闘いをスタートさせよう.
四号街路,西口地下広場と4年間続いた新宿ダンボール村は 14 日をもって平和的に 解消します.しかし新宿の地に野宿の仲間がいるかぎり,寮に入った仲間と結びつき ながら新宿連絡会は活動を続けていきます.
今回,ようやく行政は我々の求めてきた抜本的対策への第一歩を踏む出しました. 火事という事態にならなければ動きださなかった行政に腹立たしい思いを抱きながら も,我々は限られた状況の中で仲間の利益を最優先に考えた決断を行なったつ もりです.
我々は,この4年間に作り上げてきた仲間の団結が,必ずや野宿者の運動の一大拠 点の消失という困難をのりこえることを信じています.今後とも新宿の野宿の仲間の 取り組みに暖かいご支援をお願いいたします.
1998 年 2 月 12 日 新宿野宿労働者の生活・就労保障を求める連絡会議