情報交換のために東京・代々木公園に集まるイラン人たちには、賃金不 払いや労災の悩みが目立つ、という調査結果を16日、「渋谷・原宿 生 命と権利をかちとる会」(事務局・東京都新宿区)がまとめた。
同会は3月22日の日曜日に、イラン国籍の88人に直接用紙を配って 集計した。20歳代後半が中心で、滞在期間は「3カ月以上、1年未満」 という答えが27人で最も多かった。職場は建設現場が多く26人で、求 職・失業中が29人いた。
何かの被害にあったことがあるか、という問いには、「賃金不払い」が 約3割の27人もおり、「42日間も働いたのにまったく支払われなかっ た」「社長に支払いを要求したら、警察に通報する、と脅された」などの 訴えが寄せられた。また、事前の通告なく給料を減額されるなどの「ピン ハネ」も16人、けがをしても治療費が一切出ないなどの「労災」が8人 いた。