駐日中国大使館2月定例記者会見(2012年2月23日駐日中国大使館報道官ケ偉・参事官)
河村たかし名古屋市長が南京大虐殺を公然と否定したことについて、ケ報道官は次のように述べた。日本・名古屋市長が南京大虐殺を公然と否定し、歴史を歪曲したことは、中国人民の感情を著しく傷つけた。南京大虐殺は日本軍国主義が中国侵略戦争中に犯した残虐な犯罪行為であり、動かぬ証拠があり、国際社会でつとに定説となっており、疑いをさしはさむ余地はない。中国側は河村発言について、公に厳しい立場をすでに表明した。同時に日本側に申し入れを行い、重大な関心を表明した。21日、駐日中国大使館は日本外務省に申し入れを行い、名古屋駐在総領事館も名古屋市に申し入れを行った。河村市長が中国を侵略した日本軍による南京大虐殺の史実を否定し、南京人民の感情を著しく傷つけたことにかんがみ、南京市は名古屋市との公式往来を一時停止すると発表した。われわれとしてはこれに理解と支持を表明する。日本側が中日の四つの政治文書の精神を本当に固く守り、歴史を鑑とし未来に向かう精神にのっとって、日本による中国侵略の歴史を正しく認識し、取り扱い、中日関係の政治的基礎を守るよう希望する。
河村氏が、南京大虐殺が存在するかどうか中国側と討論したいとしていることについて、ケ報道官は質問に答え、次のように述べた。この問題はまったく討論する必要がない。南京大虐殺は日本軍国主義が中国侵略戦争中に犯した残虐な犯罪行為であり、動かぬ証拠があり、国際社会でつとに定説となっており、疑いをさしはさむ余地はない。