パネル展「南京閉ざされた記憶」
集会「いま、歴史を問うことの意味−
かつてと今の戦場の実相から」
賛同と協力のお願い
アジア太平洋戦争における敗北から60年の節目となる2005年を迎えました。昨今の日本の社会状況を見ると、平和を求める多くの市民の願いと意思に逆行して、あたかも戦前に回帰するかのような危険な動きが顕在化し、しかも加速しつつあるように見受けられます。
民主主義の手続きを経ずに決めた、イラク戦での対米追随、侵略への加担。さらに世論の過半数の反対にも関わらず派遣延長が決められました。
正義のないアメリカのイラク戦争は、かつての日本の中国侵略と全く軌を一にしているといえます。石油資源の収奪を目的としつつ、アメリカ的自由と民主主義という手前勝手なイデオロギーを一方的に押しつけ、国際世論を無視して突っ走るやり方は、前大戦における日本のやり方と何ら変わりません。ファルージャにおける無辜の民衆への攻撃は、現代版の南京大虐殺ではないでしょうか。米軍兵士によるイラク人捕虜の虐待は、大義のない戦争の前線において兵士の人間性がいかに荒廃するかを示しました。それは、1937年、南京で歴史上類のない残虐な犯罪を行った日本兵の姿とまさに重なり合うものです。そして、戦争の本当の悲惨、戦場の実相が報道されず、あたかも正義の戦争であるかのごとく既成事実化している状況までが今また繰り返されているのです。
私たちは、中国大陸侵略のおける被害者あるいは加害兵士の聞き取りと、証言の記録を通して、戦争の真実を残す活動に取りくんできました。現在の戦争の悲惨を止め、平和な世界を築く歩みを進めるために、今ほど歴史の中の戦争と正しく向き合うことが求められる時はないと考え、表記のパネル展と集会を同時開催することにしました。パネル展『南京閉ざされた記憶』は南京大虐殺の文献資料と生の被害証言をもとに、かつての戦場の実相を若い方たちにも理解しやすいように58枚のパネルとしたものです。集会「敗戦から60年 いま、歴史を問うことの意味−かつてと今の戦場の実相から」は、かつての戦争における加害と被害について、そして今イラクで起きている加害と被害について、直接体験されたた方や研究者、市民運動家の方に証言と問題提起をしていただき、今後の方向を議論したいと思います。
アジア国々との友好と平和を求める市民のみなさん、ご賛同とパネル展、集会への積極的なご参加を是非お願いします。
2005年2月10日
撫順の奇跡を受け継ぐ会/ノーモア南京の会(共同開催)
連絡先
〒192-0906 八王子市北野町506-17-101 Tel/Fax 0426-42-8694(撫順)
〒112-0002 東京都文京区小石川1-1-10-106 人権問題研究所 Tel/Fax 075-645-8561(南京)
賛同費 団体 3,000円 個人1,000円
郵便振込先 00170−3−87807
口座名 「南京」集会実行委員会
http://www.jca.apc.org/nmnankin/index-j.htm
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