防衛庁長官　石破茂様

那覇防衛施設局局長　岡崎匠様

私たち日本キリスト教協議会女性委員会のメンバーは、昨年11月末、韓国・在日コリアンのキリスト

者女性たちとともに沖縄県名護市辺野古を訪れ、「辺野古 命を守る会」の人々に出会いました。そこ

で私たちがあらためて誓ったことは、戦争ではなく平和の文化を次代の子どもたちへ引き継いでいこうと

いうことでした。

今、辺野古で、ボーリング調査が行われようとしていますが、私たちは、これに強く反対いたします。

辺野古の海は、米軍のものでも、日本政府ものでもありません。地域の住民の声を無視した国と国と

のはかりごとで、いのちを産み出す「美ら海」を破壊してはなりません。サンゴやジュゴンなどの貴重な生

物が生きるこの海は、地球規模で人々が守り、次代へ受け渡していかなけばならないものです。辺野

古に暮らし、長年この海を守って来られ、今日も浜に座り続け、ボーリング調査に抵抗しているオジイや

オバアをはじめ、多くの人々に私たちは連帯します。政府はこの声に真摯に耳を傾けてください。

また同時に、私たちはこの海に新たな基地を建設することにも強く反対します。

新基地建設は、米国が繰り広げる戦争に日本がさらに協力することになります。朝鮮半島に銃口を

向けることにもなる、辺野古沖への新基地建設に、私たちは「否！」の声を挙げ続けます。

２００4年５月11日

日本キリスト教協議会（NCC）女性委員会