キリスト者女性ネットワーク情報

No.52

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世界祈祷日関連

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2006年世界祈祷日

テーマ:時のしるし

―南アフリカ共和国からのメッセージ

「時のしるし」。2006年の世界祈祷日に与えられたこのテ-マは、私たちキリスト者が、信仰における預言者の役割を担って今日の世界を変革し、人々を和解へと導くよう神が求めておられることを自覚するようにと促しています。

南アフリカからのメッセ-ジを通して私たちは、希望と喜びの源であり、「時のしるし」である復活の主にあって勇気を持つように招かれます。

南アフリカ共和国といえばアパルトヘイト、ネルソン・マンデラ前大統領が思い出されるように、その歴史はあまりにも過酷で悲惨なものでした。人々は長年の間恐怖や憎しみ、厳しい法律によって分断されていました。未来への希望はなく、精神的に弱り果て感情的にも荒んでいたのです。しかし神からの思いもかけない働きかけはそんなときにもあったのです。黒人に対する暴力に衝撃を受け、その状況を変えようと白人の女性団体が人種の違いを超え、厳しいアパルトヘイト法にもかかわらず黒人コミュニティで共に働き、互いを良く知り、痛みや怒りを分かち合うようになったのです。神から与えられた奇跡そのものと言うほかないでしょう。 

ここでネルソン・マンデラ前大統領が南アフリカの人々全てに呼びかけた議会での辞任演説を思い起こしてみましょう。

「これまでの歴史を決して忘れることなく、過去を葬ることなく、人々が今なお直面している困難を克服するため歴史の道案内となって欲しい。そのために人々の善意を信じ続けていって欲しい。」と願ったのです。自分達を苦しめた人々を、精神の気高さと寛容さを持って赦す用意のあることに、私たちは驚き圧倒されるのです。

2006年の式文と資料を作るため担当するグル-プが南アフリカ全土から集まるには多くの費用が必要でした。世界祈祷日国際委員会の要請に応えてドイツの世界祈祷日委員会が協力してくださいました。その式文と資料はICU教会とYWCAが翻訳の労をとり、NCC女性委員会によって編集されました。多くの女性たちの手によるこの式文が色々な形で生かされるよう祈ります。

長い間の圧制とアパルトヘイトが終わり、変革の途上にあるこの虹の国で 困難を伴いつつもそれを乗り越えようとする強い決意を持って、たゆみなく努力を続ける南アフリカ共和国の 特に女性たちの思いに心を合わせ祈りを一つにするとき私たちもまた、神への限りない感謝と希望に満たされることでしょう。

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式文・ポスターなどをご希望の方は、

地域で取りまとめて、NCC女性委員会までご注文ください。

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●日本語式文

●英語式文

●点字式文        各100円

●子どもの礼拝式文

●ポスター    

●南アフリカの賛美歌テープ  500円

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南アフリカに関するスライド

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スライドは、1月10日より無料で貸し出します。20セットご用意しておりますが、毎年世界祈祷日前後は大変予約が混み合い、ご希望にそえない場合もあります。数に限りがありますので、ご希望の方は早めにお申込みください。送料は、ご負担ください)また、スライドの映像を納めたCD―ROMも用意しました。こちらは500円(送料込み)でおわけしています。


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「すべての暴力を克服する10年」関連

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★すべての暴力を克服する10年」2001―2010

 フォーラムPart4

 テーマ:食べて つくる平和

世界教会協議会(WCC)が、2001〜2010年を「すべての暴力を克服する10年」にしようと、世界中の教会へむけて呼びかけました。この「10年」は、長い歴史の中で、暴力をくり返してきたわたしたちの悔い改めのために、神さまが招いてくださった時間です。地球上でさまざまないのちが出会い、互いに生かしあって生きることができるようにと祈りつつ、日本キリスト教協議会(NCC)では、さまざまな委員会がフォーラムを開催しています。

今回の「フォーラムPart4―いのち いとおしんで いますか?」は、「食べてつくる平和」をテーマに女性委員会が皆さんへ参加を呼びかけます。食べることは・・・生きること・・・つながること。さあ、一緒に食卓を囲みながら、大地、風、水、光のことからライフスタイルや都市と農村問題、南北問題まで語り合いませんか!? 共に食卓を囲む出会いが、平和づくりの一歩となるかもしれません。

講師に日本基督教団の牧師で、茨城県の竜ヶ崎で河合塾の塾生たちと農業を営みながら「いのちへの道」を探る阿蘇敏文さんを迎えます。また、韓国家庭料理店「まな」の「宣惠(ぺ・ソネ)さんと在日大韓基督教東京教会の女性会の協力を得て、おいしい韓国家庭料理を皆さんでいただきましょう。韓国や在日コリアンの人々の食への思いや、食を通して「まな」で出会った人々のエピソードなどを伺います。

私たちのいのちをつなぐ「食」から、暴力克服の鍵を見つけたいと思います。子どもたちの参加も大歓迎です。どうぞ、お誘いあわせてご参加ください。

▼日時:2006年1月9日(月・休)10:30(10:00受付開始)〜16:00

▼会場:在日大韓基督教東京教会  

     東京都新宿区若宮町24 TEL03−3260−8891

     地下鉄「飯田橋」駅下車 神楽坂の交差点を市ヶ谷方面へ。

     「家の光」会館手前角を右へ曲がる。

▼プログラム:第1部  講演「共生・共食」 講師:阿蘇敏文さん

       第2部 分科会 テーマ「食とわたし」

       第3部 派遣礼拝 礼拝の中で、Hunger Banquet(富める国と貧しい国の食卓の体験)を行います

▼対象  :どなたでもどうぞ。男性、子どもたちの参加も大歓迎です。

▼定員  :50名

▼参加費 :1,000円(昼食代を含む) 当日受付でいただきます。

▼申し込み:12月20日(火)までに、裏面の申し込み用紙ご記入の上、NCC女性委員会宛、FAX、Eメールまたは郵送してください。尚、定員になり次第しめ切らせていただきますので、なるべく早くお申し込みをお願いいたします。

主催:NCC(日本キリスト教協議会)女性委員会

〒169―0051東京都新宿区西早稲田2-3-18-24 TEL03-3203-0372 FAX03-3204-9495

ncc-j@jca.apc.org(担当:西原)

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講師紹介  阿蘇敏文さん

日本基督教団百人町教会牧師、河合塾農園ゼミ担当講師、

日比家族センター代表

【阿蘇さんの「農園だより」より】

 昔流の米作りをはじめて6年が過ぎた。それは有機堆肥を作って田に入れ、田植えは数十人が一列に並んでの「お手植え」。除草剤を一切使用せず、ひたすら田園をはいずりまわっての草取りを数回。そして秋には手に鎌を持った数十人による稲刈りを行い、刈った稲は束ねて天日干しにする。田植え後、青々と成長して緑の絨毯のようになり、その上を風が渡るときに揺れる緑の波の美しさ。穂が出揃って実り、真っ赤な夕陽に照らされて黄金色に輝く稲穂。そして刈り取られた稲の残り株だけの田園の中にカーテンのように"はさがけ"された稲。これらの風景が河合塾のコスモの脳裏に田園の原形として残ることを祈っている。

 この、原形に伝承された農業に一部でも触れることで「命への道」の継承がコスモ生によって自覚的に受容されることを期待している。・・・中略・・・

 他方、農業機械の使用による省力化を体験することによって、農家各戸の高価な農業機械取得にともなう膨大な借金という現実、すなわち、農業経済から日本や世界の農業政策についても知ってほしいと思う。

 その他、「種」の権利の所有権は誰か。この種を支配する者が世界の農業を支配すること。さらに、食料を確保することが国の安全保障に直結するという軍事的な価値のある危険な農産物であること。食糧危機直前という社会認識下での自給自足の有効性や、家族農業による地産消費のライフスタイルの大切さ。また、9・11による現代文明崩壊開始後のオルタナティヴな生き方などを考える機会となってほしい。

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すべての暴力を克服する10年フォーラムPart4

参加申し込み書

●名まえ(ふりがな)


●所属教派・団体名   


●連絡先   TEL (      )            

        FAX (      )

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発信;日本キリスト教協議会(NCC)女性委員会

   新宿区西早稲田2−3−18−24

   TEL03−3203−0372

   ncc-j@jca.apc.org 

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