キリスト者女性ネットワーク情報
No.49 ■■■「すべての暴力を克服する10年」関連 ■■■ 「女性国際戦犯法廷」が問いかけてきたもの −NHK番組への政治介入はなぜ、起こったのか?− ========================== 講 師:西野瑠美子さん(VAWW−NET・ジャパン共同代表) ビデオ:「ダイジェスト版・女性国際戦犯法廷」 日 時:2005年5月13日(金)午後6時30分 朝鮮半島をはじめとするアジアの若い女性たちが、「慰安婦」としてアジア太平洋戦争中に、日本軍の性奴隷にさせられ、集団レイプされて多大な苦痛を受けた。被害者は90年代に初めて名乗り出たが日本政府は未だに法的責任を認めず、高齢の被害者たちは謝罪や補償も受けないまま次々に亡くなっていく。被害者たちは責任処罰による正義の回復を求めている。 その叫びに応えて、「慰安婦」制度が戦争犯罪であったと判定し、このような戦時性暴力不処罰の循環を断つことを目的に、日本やアジアの女性たちが開いた民衆法廷が「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」(2000年12月に開廷)である。被害国6カ国と世界の女性活動家たちが協力し、各国で検事団を結成して証言と証拠を集め、国際的の著名な専門家が裁判官、主席検事をつとめた。約70人の被害者を招いて行われた審理の結果、日本国家に賠償責任があり、天皇についても有罪であるという判決が下された。 「女性国際戦犯法廷」の意味するものと、NHK番組への政治介入について「法廷」主催団体であるVAWW−NETジャパンの共同代表である西野瑠美子さんにお話していただく。
「すべての暴力を克服する10年」って? ================== 世界教会協議会(WCC)が、2001〜2010年を「すべての暴力を克服する10年」にしようと、世界中の教会へむけて呼びかけました。この「10年」は、長い歴史の中で、暴力をくり返してきたわたしたちの悔い改めのために、神さまが招いてくださった時間です。地球上でさまざまないのちが出会い、互いに生かしあって生きることができるようにと祈りつつ、日本キリスト教協議会(NCC)でもさまざまな委員会がこのキャンペーンに取り組んでいます。 暴力の克服に関する資料 ============== †He Came Singing Peace: Songs to Overcome Violence (彼は平和を歌いに来られた:暴力を克服するための歌集)編集・発行:the New Zealand Hymnbook Trust(ニュージーランド賛美歌トラスト)、 2002年4月。 英語。 †Overcoming Violence: Teachers' Manuals for Nursery/Kindergarten 3-6, Middle Elementary 9-10, Older Elementary 10-12 †Learning Peace (平和を学ぶ) †Youth Peace Training Manual (青年のための平和訓練マニュアル) †Overcoming Violence: The Challenges to the Churches in All Places 冊子『すべての暴力を克服する10年 ――祈りつつ行動するための手引き』 ================== 発行:日本キリスト教協議会(NCC) ================== 祈り 飢えと戦争のただ中で、 私たちは豊かさと平和の約束を祝います。 抑圧と圧制のただ中で、 私たちは奉仕と自由の約束を祝います。 疑いと絶望のただ中で、 私たちは信仰と希望の約束を祝います。 恐れと裏切りのただ中で、 私たちは喜びと忠実さの約束を祝います。 憎しみと死のただ中で、 私たちは愛といのちの約束を祝います。 罪と衰退のただ中で、 私たちは救いと再生の約束を祝います。 どの側からも死に囲まれる中で、 私たちは生けるキリストの約束を祝います。 あなたの国の平和のために、 すべての地における暴力の被害者のために、 平和と正義のために闘う人たちのために、 紛争状況の中にある教会のために、 戦争や暴力のない世界のために、 死からいのちへと、偽りから真実へと、 私をお導きください。 絶望から希望へと、恐れから信頼へと、 私をお導きください。 憎しみから愛へと、戦争から平和へと、 私をお導きください。 私たちという存在を、私たちの世界を、 そして私たちの宇宙を、 平和で満たしてください。 アーメン
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