キリスト者女性ネットワーク情報
NO.48
レントも半ばを過ぎ、キリストのご受難、そしてご復活の喜びへと教会の暦がまわっていきます。その中で迎えた3月4日の「世界祈祷日」、各地でどのように礼拝と交わりがもたれたのでしょうか。みなさまからのご報告を楽しみにお待ちしています。
担当国・地域の女性たちによる礼拝式文小冊子は、礼拝式文だけでなく、朗読された 聖書の箇所についての学びの手引きや、その国・地域について丁寧な情報がつけられています。どれをとっても、その地に今を生きる女性たちの視点から書かれています。聖書研究においては、その地域の女性たちに思いを馳せながら、自分たちの状況の中で聖書を読む助けになるでしょう。またその地のことを知ろうとするとき、私たちが一般に接する地域情報とは異なった姿が見えるかもしれません。様々な機会に有効にお使いくださることを願っています。次の式文ができるまで「賞味期限は最低1年」と思って頂ければ幸いです。
みなさまとすべての人々に主の平和を!
■■■ 世界祈祷日関連 ■■■
2006年は南アフリカ共和国
2006年は、南アフリカ共和国の女性たちが式文を担当しました。テーマは" Signs of the Times 時のしるし"です。日本語への翻訳をICU教会とYWCAの方々が担当してくださいました。11月初旬に次年度の担当の方へ見本をお送りする予定です。
各地の世界祈祷日報告をお待ちしています
報告ハガキで世界祈祷日の当日の様子をお知らせください。女性委員会ニュース「ともに証を」で全国各地の祈祷日の様子を掲載しますので、臨場感あふれる報告をお待ちしています。
また、礼拝の様子がわかる写真をご提供いただければ幸いです。
■■■ 「すべての暴力を克服する10年」関連 ■■■
日本フェミニスト神学・宣教センター主催
バーバラ・ブラウン・ジクムンドさん講演
―キリスト教と日本ーあるフェミニストの考察―
神学者であり、フェミニスト神学の担い手の一人でもあったバーバラ・ブラウン・ジクムンドさんが、この4年間、同志社大学アメリカ研究科教授としておられましたが、この春帰国されることになりました。せっかく在京されておられたのに、キリスト教界として、特に教会現場では彼女の話を聞く機会がほとんどありませんでしたが、帰国を前に、日本フェミニスト神学・宣教センター主催で、特別講演されます。
東京 講演
● 日時 3月12日(土)15:30〜
● 会場 日本聖書神学校
● 会費700円(会員500円)
京都 講演
● 日時 3月16日(木)19:00〜
● 会場 同志社女子大学ジェームズ館2F
● 参加費300円
【講演者プロフィール】
ミシガン州デトロイトのリベラルな組合派教会で育ち、1964年に学校のチャプレンに就任する。教会史を専門として学び、キリスト教フェミニズムの潮流の中でさらなる研鑽を積み、40年の学究生活によって鍛え上げられる。バーバラ・ブラウン・ジクムンドは教職と神学教育の運営職という二つの立場から「日本のフェミニスト(女性と男性)が、日本の、また世界のキリスト教に変化をもたらす主体となる可能性がある」という見解を披露する。 (以下は同志社大学一神教学際研究センターのプロフィールより)
1990年から2000年まだハートフォード神学校(米国コネチカット)学長を務める。そこにおいて「アブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラーム)」のプログラムを開始。2001年から2005年まで同志社大学アメリカ研究科教授としてアメリカの宗教と思想に関する講義を担当。
NHK裁判控訴審
第4回口頭弁論報告集会
NHK裁判控訴審の第4回口頭弁論が開かれます。番組改ざんに政治家の圧力の存在が報道された2005年1月以降、メディアの自律と政治との距離をめぐる危機的状況があらわになったことに、あらためて多くの議論がなされました。しかし同時に、圧力を否定したり正当化したりする歪曲報道の中で、VAWW-NETジャパンをはじめとする多くの者がバッシングにさらされ、新たな否定のすさまじい暴力を被ることになりました。NHK裁判は、改ざんにおける番組制作者の責任を問う中で、いままさに私たちがさらされている、「ジェンダー」「思想・信条・言論の自由」「戦争責任問題」をめぐる危機を明らかにしていこうとする裁判です。VAWW-NETがたたかい続ける中NHKの構造腐敗の体質もここまで明らかになり、確実に状況は動きました。
番組改ざんの法的責任を明らかになるたたかいは続いています。皆さんの力強い支援・声援を、心からお願いいたします。
● 日時 4月25日(月)18:30〜(18:00開場)
● 会場 東京芸術劇場大会議室
JR池袋駅西口を出て徒歩2分。
地下鉄池袋駅2b出口上がる
● 参加費700円
● 主催 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW-NETジャパン)
T/F 03−3818−5903
NHK裁判・控訴審第4回
4月25日(月)11:00〜 於:東京高裁812号法廷
傍聴席を満席に!それが私たちのメッセージになります!
「女性国際戦犯法廷」が問いかけてきたもの
「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW−NETジャパン)共同代表の西野瑠美子さんに、NHK番組の改変問題の背景、民衆法廷の意味を語っていただきます。ぜひおいでください。
● 日時 3月22日(火)18:30〜
● 会場 神奈川県民センター 304会議室
● 参加費 500円 (高校生以下無料)
● 主催 日本ジャーナリスト会議神奈川支部
● 協賛 アジアフォーラム横浜
● 連絡先 03−3726−0680(保坂)
090−9346−5884(吉池)
______________________
「女性国際戦犯法廷」とは何か
「女性国際戦犯法廷」は昨年12月8―12 日東京で、加害国日本、被害6カ国、武力紛争に取り組む女性人権活動家などで構成する国際実行委員会によって開廷されました。 20世紀最大規模の戦時性暴力といわれる日本軍性奴隷制(「慰安婦」制度)を裁く民衆法廷で、被害女性の名誉を回復するために、国境を越えた女性たちの力で実現したのでした。8カ国64人の被害女性を含め 、海外、国内延べ5000人近くが参加し、 被害女性、加害兵士、専門家の証言と各国検事団提出の証拠に基づき、2人の首席検事の起訴を受けて、国際的に著名な法律専 門家である4人の裁判官が、当時の国際法に照らして、天皇有罪と国家の責任を認定する判決を下したのでした。
その瞬間、 年老いた被害女性たちは喜びの涙を流し会場は感動の拍手に包まれました。戦争直後裁かれるべきだった大日本帝国と皇軍の最高責任者昭和天皇が国際市民社会によって初めて人道に対する罪で有罪とされた歴史的判決は、海外で大きく報道されました。 しかし、国内メディアは天皇と「慰安婦」という二つのタブーに挑んだこの「法廷」を恐れたのか、ほとんど黙殺したのでした。その報道の内外格差は、たとえば、南京虐殺について海外では広く報じられ、国内では全く知らされなかった戦時の言論状況を思わせます。 (VAWW-NETジャパンHPより)
_______________________
|