キリスト者女性ネットワーク情報
NO.41 ■■■すべての暴力を克服する10年関連■■■ ==辺野古の海にとうとうボーリング調査用作業船が入っています== 海では文字通り命がけの阻止行動が行われています。
もう一つは、防衛庁前で毎週月曜日午後6時半から1時間ほどの定例の集会で、こちらはいろいろな市民団体が交代で責任をとり、にぎやかです。 できる限り時間を作って国会前に、防衛庁前へ行きませんか? いらっしゃれない方も、どうぞ現地のたたかいを覚えてお祈りください。 NCC女性委員会 ===================================== 以下、教団うふざと伝道所ホームページより「シンさんの辺野古日記」です。 見ていらっしゃる方、重複をおゆるしください。http://church.jp/ufuzato/ 足場建設を阻止!! 11月18日(木) 午前8時、辺野古漁港より作業船、警戒船が出航。カヌー隊および阻止船も出航。 私と夏芽さん、そしてカヌー隊の何隻かは昨日建てられてしまったボーリング作業やぐら(キャンプシュワブ沖合い)に向かう。まだ半分もできていないが、20本ほどの鉄パイプが海面に突き出していた。その周りをオイルフェンスが囲んでいる。海の上の異様な光景。この状況を直視し、絶対に止めなければいけない。 カヌー2隻がオイルフェンスの中に入り海上での座り込み。私と夏芽さんの船は20本の鉄パイプの周りに停泊。完全にここでの今日の足場建設を止めました。 オイルフェンスの中では5人の人が「プカプカ隊」。「海の中は暖かーい。温泉みたいー。」と楽しんでいました。しかし、流石に午前8時から午後4時まで海の中にいるとふやけます。 船の上は雨風が吹きつけしだいに寒さが増し、体に震えを感じるようになります。うーーむ、海の中は気持ちよさそう。 海上で座り込みをしている間はなんでか、警戒船と楽しくゆんたく。「酔った人がいるから漁港まで乗せていってあげてよー。」とプカプカ隊。「げろーと吐いて、魚集めて、この海は豊かですよーとか言うんだろぉ」と警戒船の船長。笑い話に花が咲いていました。 午後に入り、私は疲れが出たのか体の震えが止まらなくなり少しダウン気味に。午後3時まで船上で耐えていましたが、周りの人たちが心配して下さり船長を交代して陸地に戻りました。海にいると陸が恋しくなり、陸にいると海に出たくになる。なんか変な感じです。 私達が東(キャンプシュワブ沖合い)のポイントを阻止している間、豊原、久志集落の沖合いでは激しい攻防戦がありました。 作業船からダイバーが降りる。急いでカヌー隊が曳航を解きポイントへと向かう。警戒船が3隻でもってバリケードを張る。何隻かのカヌーが阻まれたが、すり抜けたカヌーがポイントへ入り資材を降ろす作業を阻止。 防衛施設局はすぐさまそのポイントあきらめ、離れ、猛スピードで次のポイントへと走っていく。どうやら最初に来たポイントは次に行くための「布石」「ダミー」であった。急いでカヌー隊が集合し、次のポイントへと向かう。 次のポイントではすでに鉄パイプを海中に降ろして、ダイバーが組み立てを始めていました。バリケードを突破してカヌー隊が阻止行動に入っていく。 建てられてはならないとカヌー隊のメンバーがパイプにぶらさがったりする。作業員がくすぐって振り落とす。その辺がなぜか平和的です。 夏芽さんも私がいるポイントから離れ、そのポイントへ潜るために向かう。夏芽さんが入ろうとすると作業員達が夏芽さんを集中的に拘束。そのポイントでの作業はすべてを止めるとまではいかなかった。 今日は2ポイントでの足場建設は完全に阻止しました。 この調査の不当性を全国で必死に訴えてください。現場では命をかけた必死の阻止行動が続けられています。絶対に止められます。 力を合わせて闘いましょう。 ●11月17日(水) 昨日に続き辺野古は緊迫した朝を迎えています。中城湾からスーパー固定ブイを積んだ作業台船は大浦湾に停泊しています。今日、作業台船はスーパー固定ブイの組み立て作業に入っており、外洋での調査強行はありませんでした。 昨日よりも今日はとても波が高く、リーフ内の波も3mにも達し非常に危険な中での阻止行動となりました。 午前8時、カヌー隊および阻止船は準備を整え待機。午前9時には辺野古漁港より大型船4隻、小型船8隻が出航。全ては「警戒」のための船として出航したと思われました。 午前中に東村(名護よりも北)のカワタ漁港より「タンカン(リーフ内のボーリング調査のために使う資材・鉄パイプ)」を乗せた作業船が出航した、との連絡を受けていました。しかし、これは明らかな「ダミー」であり、リーフ内の資材自体はキャンプシュワブから搬入されたものと思われます。 午前9時半、長島、大浦湾側から警戒船8隻が隊列をなしてリーフ内に侵入。阻止船4隻とカヌー隊16艇によって阻止行動に入りました。 辺野古漁港から出航した小型船の内の4隻が資材を積み「作業船」の立て札を。その他の4隻が「警戒船」の立て札をつけていました。その8隻が2グループに分かれ作業のための行動に移りました。 カヌー隊、阻止船も2グループに分かれて行動。しかし、一点に集中することとなる。 2グループに分かれた作業船は私達を撹乱するために海を右から左へ、左から右へと猛スピードで進みました。30分ほどして、豊原、松田の集落の沖合い二キロの地点で資材を積んだ1隻と他3隻が停止、アンカーを打つ。 すぐさまカヌー隊が阻止行動のために展開。作業船2隻を取り囲む。やぐらを建てるための「オイルフェンス」を降ろしはじめる。 急いでカヌー隊が中に入る。夏芽さんはタンクを背負い潜る。 作業船は作業をすることがれ出来ず、こう着状態に入る。波が高いためカヌー隊が自身の身を守るため作業船に手をかけると作業員がものすごい剣幕でカヌー隊の手を払いのける。作業員の行動がエスカーレートして暴力的になる。正当な阻止行動に対する暴力です。絶対に許されない。阻止船からスピーカーを使って猛抗議します。 「カヌー隊に対する暴力をやめなさい!!」「暴力は法律に反した行為だ!!やめなさい!!」声を張り上げる。海上が緊迫する。 海上保安庁4隻もの船を出しながらその暴力行為を見て見ぬふりをし、暖かく見守っていた。一体なんのための海上保安庁なのか。 都合の良い時にしかその法律を適用しない。強い憤りを感じました。 その暴力行為を責任において真っ先に止めにははいらなければならない防衛施設局も笑顔で眺めている。絶対に許せない。 私達の猛抗議に暴力的な行為は少しおさまりました。 他の作業船グループがキャンプシュワブ沖合いに置いて足場建設を始めたとの連絡が入り、私はカヌー隊を二つに分けて行動しようと6艇を曳航するため現場のカヌー隊に呼びかける。するとそれを聞いた作業員達がここぞとばかりに無理やり鉄パイプを海に投げ込もうとする。カヌー隊から叫び声が上がる。 鉄パイプにカヌー隊がしがみつく。カヌー隊の女性が勇猛果敢に鉄パイプを降ろす作業を止めに入る。興奮した作業員がカヌー隊の女性を船に引きづり上げ、何度も持ち上げ船にたたきつけた。私は怒りのあまり声が大きくなる。 「何をやっている!!やめなさい!!女性に対して暴力を振るうな!!やっていいことと悪いこととあるだろう!!全て写真、ビデオに収めている。やめなさい!!許されないぞこんなことは!!」カヌー隊の女性はしばらく横たわり動けなかった。こんなことをする権利がどこにある!!女性に対して力のある男性が暴力を振るうのは女性に対する差別だ!!絶対に許さない!!私は抗議する!!防衛施設局員はこの行為を見ても何もしなかった。この責任をどうとるんだ!!許さない!! 現場の緊張は続いているが、昼休みに入りました。作業員との交渉のもと、「昼休みの間だけ休戦」ということとなりました。 午後に入ってもこう着状態が続く。波がしだいに高くなりカヌー隊は過酷な持久戦を強いられていました。 私と他の2隻、合計3隻が監視体制をとり、夏芽さんの船はキャンプシュワブ沖合いで足場建設作業をしている作業船へと向かいました。 20分ほどして私の船に連絡が入る。「夏芽さんが一人で潜って、海底での調査の阻止を試みたところ、海底にいた作業員のダイバー達が夏芽さんの酸素マスクを無理やりむしりとり、さらに重りを外され、スーツに無理やり空気を注入された。殺人未遂の行為が海中で行われている。こっちに来てほしい。」とのこと。 私は余りのことに頭に血が上っていた。しかし、冷静でいなければならない。私が離れれば、こちらの作業員達がカヌー隊に何をするかわからない。他の阻止船に行ってもらうことにしました。 少ししてこちらに夏芽さんも戻ってきました。「一人では危険であり、向こうは殺人未遂的な行為をしてくる。今は戻る他ない。」と夏芽さん。 本当に憤りを感じます。この八年間に渡ってどれだけの誠意を見せてきたのか。この海上においても私達は作業員に配慮をしてきた。殺人未遂行為に及ばれるようなことは決してない。一人一人の人間性に訴えかけ、行動してきたはずです。それをこういう形で示すのか。ダイバーなら、他のダイバーの機材に触れることがいかに危険か分かるはずだ。私達は生命に関することは譲れない。 ボーリング調査という不当な調査をしているにも関わらず、それ以上に卑劣なことをしている。 調査に進まないことに焦った防衛施設局が追い込まれている。このような行為に及んでいるのは私達の阻止行動によって追い込まれている証拠です。 辺野古に集まってください。そして、大きな世論を作り出すために全国からの訴えを拡大してください。ピンチは最大のチャンスです。私達の力で絶対に止めましょう。 ================ 発信:日本キリスト教協議会(NCC)女性委員会 |