キリスト者女性ネットワーク
情報NO.23
◆◆◆世界祈祷日関連◆◆◆
====献金報告 ====
今年も世界各地で世界祈祷日の礼拝が守られました。日本では、217カ所で約10,500名がレバノン女
性たちのメッセージに心を傾けました。レントの第一金曜日だけでなく、土曜や日曜日に呼びかけてく
ださったところもあるようです。
献金総額は、9,533,359円+200ドルでした。感謝をもってご報告させていただきます。
おささげいただきました献金は、6月のNCC女性委員会で具体的な献金先と配分額を検討させていただ
きます。
献金先の活動についての詳細は、毎年2回発行しております、NCC女性委員会ニュース『ともに証を』
に掲載しています。次号は、6月1日発行です。世界祈祷日の地域のお当番教会、各教派・団体の本部
事務所の女性の窓口(婦人会など)宛お送りしています。どうぞ、ご一読ください!
====2004年はパナマです!====
テーマは、"In Faith, Women Shape the Future"です。パナマの女性たちが式文を作成しました。只
今NCC女性委員会では、在日大韓基督教会の女性たちが翻訳してくださった式文の編集に入っていま
す。パナマという国…お楽しみに。
◆◆◆「すべての暴力を克服する10年」関連◆◆◆
====戦争に協力しないために、わたしたちにできることは?=====
●有事3法案が衆議院で強行可決されました
「有事法制」について、これまでもキリスト者女性ネットでも情報をお届けしてきました。
この「有事法制」に関する3つの法案(@他国からの武力攻撃に対処する基本理念や手続きを定めた「武
力攻撃事態対処法案」A有事での自衛隊活動を円滑にする「自衛隊法改正案」 B有事に対応する政府
機能の強化を図る「安全保障会議設置法改正案」)は、労働者、市民、宗教者などさまざまな人々の大
きな反対の声によって、昨年2度にわたる国会で継続審議とされ、採決を引き延ばすことができまし
た。しかし、5月13日、与党3党と民主党は有事3法案の修正に合意し、14日の特別委員会で賛成
多数でこれを採択し、15日、国会での審議がないまま、衆議院で強行採決しました。
日本は、議会制民主主義の国じゃなかったのでしょうか? 武力行使を認めない「平和憲法」に違反す
るような重大な法律が、自民党と民主党の各1議員の密室での話し合いだけで、国会採決に持ち込まれ
るなんて…!!!
国会前では、有事と判断されれば真っ先に動員される労働者たちをはじめ、いのちと平和を守ろうと日
本全国から市民や宗教者が駆けつけ、抗議の声をあげました。キリスト者たちも、「武力で平和はつく
れない」「剣を納めなさい」と聖書のメッセージを書いたプラカードを手に持ち立ちました。
●ことばのトリック
民主党が合意を決断したのは「法案に人権尊重規定が挿入された」との理由でした。しかし、政府原案
の「日本国憲法の保障する国民の自由と権利が尊重され…その制限は…必要最小限のものでなければな
らず」と、修正案の「日本国憲法…の人権に関する規定は最大限に尊重されなければならない」との間
には、どのような違いはあるのでしょうか。主語を変えた文章表現上の違いだけです。問題はこうして
憲法の保障する基本的人権の尊重に「最小限」の制限か、「最大限」の保障かは別として、戦時におけ
る「制限」を容認してしまったことです。
日本国憲法に明記された「基本的人権」は、「制限」されるものではなく、どのような状況にあっても絶対
に守られなければならないものですよね。
有事=戦争という状況の中で、人権が守られることなどない! わたしたちは歴史に学んでいます。
●アメリカの戦争に、日本の人びとが巻き込まれる
この有事3法案は、米国が今回のイラク攻撃でしめしたようなブッシュドクトリンの「先制攻撃」戦略
によって引き起こされる戦争に、日本が全面的に加担し、自衛隊の参戦はもとより、自治体や労働者・
市民など日本社会全体を巻き込むことになる「国民総動員法」的な性格をもっています。この法案の制
定は東アジアの緊張をいっそう激化させ、戦争の可能性をいっそう増大させるものであり、憲法違反そ
のものの悪法です。
●衆議院の次は参議院へ
衆議院で可決したこの法案は、すぐに参議院へ回されます。参議院へまわって半月〜1ヶ月。この間に
わたしたちは有事3法案をなんとしても廃案にしなければならないと考えます。
●わたしたちができること
暗黙の報道統制の中で、マスコミはこの「有事法制」について、きちんと報道していません。だんだんと
この法案の恐ろしさが人びとに浸透してきた段階です。
@教会で、地域で、家庭で「有事法制」って何?―って話題にしてください。
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まず、「ユージ」は「有事」と書きます。
そして、「ホーセー」は「法制」と書きます。
つまり、有事の時のための法律、です。で、「有事」ってなにかっていうと・・
ちょっとむずかしいかもしれないけど、日本がほかの国から武力攻撃されたり、武力攻撃されそ
うな時に、首相が自衛隊に防衛のための出動を命令する、そういう状況のことを「有事」といい
ます。
だから本名は「武力攻撃事態関連法」といいます。
そういう状況の時に、自衛隊や、日本にいるアメリカ軍に特別な権限を認め、また、日本の艦船
が海外で攻撃されそうだと予測した時に、こちらから攻撃したり、アメリカが世界のどこででも
起こす戦争に、自衛隊が参戦する法律です。
特別な権限っていうのは、例えば、私有地に陣地を作ったり、どこでも弾薬の積み下ろしができ
る、というように今では不可能なことをできるようにしちゃうことです。だから私たちの家や田
畑を否応なく使用し、軍事拠点にすることも、この法律でできるのです。
他にも、パイロットや船員、陸上輸送の人が物資(弾薬も?)の輸送に動員されたりするって話
もあります。
市民生活を守るためにある法律が、すべて軍事優先となり、、私たち市民の権利が制限(侵
害?)される内容になるのです。
「国民を守るため」っていわれていますが本当でしょうか?
国益のため、攻められたらどうするの?という観点、
いやそれよりも外交に力を注ぐべきだという観点、
理想的な憲法をかかげて世界中から武器をなくす運動こそ日本にできることという観点など、い
ろいろあると思います。
なのに、議論もちゃんとされないまま、あと1ヶ月の間にこの法案が国会を通 過する可能性が
極めて高いです。なぜって、与党が国会で過半数を占めているから・・・。
WHO IS YUJI?のHPより
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A地域での集会に参加して、情報をあつめてみてください。
集会なんて参加したことがないという方も、わたしたちの子ども達や孫達のいのちにかかわる問題な
のだから、エイッ!と勇気を出して参加してみてください。ごく普通の市民がいっぱいですよ!
Bマスコミに注目しましょう。
新聞の報道は? テレビのニュースは? 「あれっ? おかしいんじゃない!?」と感じたら、新聞社
やテレビ局へ電話して意見を言ってみましょう。こちらも勇気をもってチャレンジを!
●もっと「有事法制」について、地域の動きについて知りたい方は、こちらへ
http://www.give-peace-a-chance.jp/yuji/index1.html
http://homepage2.nifty.com/mekkie/peace/yuji/yuji.html
●有事法制の問題点をマンがにした チラシ あります!
教会の皆さんへご紹介ください。話のきっかけ作りに用いていただけるとうれしいです。また、小泉首
相へのメール、FAXで意見を送るスペースもあります。
ご希望の方は、キリスト者平和ネット(事務局NCC内)へ
TEL03−3203−0374 FAX03−3204−9495
キリスト者女性ネットワーク情報は、キリスト教の各教派・団体の女性たちへ無料で発信(FAXまたはE-mail)しています。
ご希望の方は、NCC女性委員会へお名前、所属教派・団体名、FAXまたはE-mailアドレスをお知らせください。