キリスト者女性ネット 情報No.21
しばらく間隔が空いてしまいましたが、「キリスト者女性ネット」21をお送りします。米英のイラク
攻撃の脅威の高まるなか、日本のキリスト者女性たちも、平和を祈り行動する人々とつながりながら動
いています。
2月1日には117名の参加を得てフォーラム「いのち いとおしんでいますか?」を開催することが
できました。参加された方々からは「楽しかった、元気が出た」「若い女性の感性がとらえたイラクの
状況を見聞きして深く心動かされた」などの感想をたくさん頂きました。主催した側も大きな励ましを
与えられました。今、報告書を作成中です。
いよいよ世界祈祷日礼拝のときが近づいてきました。各地で準備が進んでいることでしょう。世界中の
キリスト者女性がレバノンの女性達と心を通わせるとき、祝福と希望にみちた礼拝がもたれますよう
に。
NCC女性委員会 松浦順子
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■■■世界祈祷日関連■■■
★スライド 3月7日は予約がいっぱい
レバノンのスライドをご利用いただきましてありがとうございます。レバノンの歴史や地形、女性や子
ども達の生活を紹介を24コマのスライドで紹介しています。
3月4日〜3月10日は、20セット用意したスライドは予約いっぱいとなりました。
「スライド上映の時間はないので、スライドを写真にしてみました」という教会もありました。24コマ
より選んで、音声なしで、レバノンの祈りの際に映像だけ映し出すという教会もあります。
==レバノンのパレスチナ難民===(スライド 17より)
南ベイルートにあるシャティラ・パレスチナ難民キャンプでは、約1万7,千人がきわめて狭い地域のな
かに暮らしています。こうしたキャンプに住む少年少女たちは難民として三代目に当たります。レバノ
ンには全部で約36万人のパレスチナ難民が住んでいます。おおくの難民は、キャンプの劣悪な環境のな
かで暮らしています。難民には市民権はなく、職を得られる可能性も著しく低く、将来への見通しが全
くたたない状況です。
レバノンへ最初に難民が流入してきたのは、1948年のイスラエル−アラブ戦争下でした。パレスチナか
ら追放された難民は、50年以上にわたって帰国する権利を訴え続けています。多くの人々が、パレスチ
ナの我が家の鍵をいまだに持っています。国連は何度もこの権利を確認してきました。しかし、イスラ
エルは、帰国の権利を頑として認めようとしません。難民にとって、中東での紛争が終結して初めて、
未来は生きる価値あるものとなるのです。現時点では解決策は見えていません。
1970年、パレスチナ民族解放戦線(PLO)のゲリラが、ヨルダンからベイルートへ移ってきました。レ
バノン領内から反イスラエル闘争を展開するためです。1978年、イスラエル軍は南レバノンに侵攻、
1982年にベイルートを占領しました。サブラおよびシャティラ難民キャンプにおける大虐殺は、今日で
も世界中が記憶しています。
===パレスチナの刺繍===
このスライドで紹介されている、パレスチナ難民キャンプの女性たちが刺した刺繍を紹介します。
パレスチナの刺繍は、パレスチナの伝統的な農村の生活様式を象徴しています。パレスチナの刺繍は、
主に農村の女性の衣服を装飾していました。衣服に刺繍を施すことは、彼女たちの日常の仕事であると
ともに、自分の技術の見せ所であり、また社会的なアイデンティティでした。このパレスチナの文化的
風景は、1948年のイスラエル建国とその後のパレスチナの苦難の歴史のなか、劇的に変化しました
が、パレスチナの刺繍は鮮やかな手芸品として、今も生きています。それは、パレスチナの刺繍が、自
分たちの祖父母、曾祖父母の時代のパレスチナの人々の暮らしを思い出させるからです。
(パレスチナ子どものキャンペーンHPより)
パレスチナ子どものキャンペーンに連絡すると、パレスチナの刺繍を取り寄せることができます。世界
祈祷日の会場でご紹介するのもいいですね。
〇パレスチナ子どものキャンペーンは:
TEL 03-3953-1393 FAX 03-3953-1394
ccp@bd.mbn.or.jp
http://plaza17.mbn.or.jp/~CCP/contents/cont2.html
★レバノンの主食 ピタパン
世界祈祷日にむけて、ピタパンをつくってみてはいかがでしょう。作り方を紹介します。
(キリスト教教育フォーラム発行 『ふぁー』NO.2より抜粋)
●材料:ぬるま湯(30℃)…250cc 砂糖…小さじ2 強力粉…380g
ドライイースト…小さじ1と1/3 塩…小さじ1 無塩バター(室温)…大さじ2
●道具:大きなボウル ビニール袋 オーブンシート きれいな布巾数枚 麺棒 オーブン 泡だて器
●作り方
1)大きなボウルにぬるま湯と砂糖を入れてまぜ、強力粉の半量とドライイーストを順に入れ、泡だて
器でまぜ合わせる。 2)残りの強力粉と塩、無塩バターを加え、約10分、弾力とつやが出るまで力
を入れて手でこねる。 3)生地を丸くまとめ、二重にしたビニール袋(30×40cm)に入れ、口をリボ
ンなどで花結びにする。約1時間、生地が2倍にふくらみ、ビニール袋がパンパンに張るまで発酵させ
る。 4)生地を取り出し、打ち粉をしたまな板でひとこねして一つにまとめ、16等分する。表面をの
ばし、左右の切り口を下にくるむように丸める。 5)オーブンシートを敷いた天板に、生地を間隔を
あけて並べ、上に乾いた布巾、水でぬらしてかたくしぼった布巾、開いて広げたビニール袋の順にかけ
て、12〜13分ねかせる。 6)16個の生地を麺棒で直径15cmくらいまで薄くのばす。 7)
再び5の天板にのせ、布巾、ぬれ布巾、ビニールの順にかけ、さらに2倍にふくらむまで、あたたかい
ところで約15分発酵させる。 8)220度にあたためておいたオーブンで約5分焼く。できたピタ
パンの上の方を切り、中に好みの具をはさんで食べる。トマト、キューリ、チーズなど、サンドイッチ
にはさむものなら何でもOK。
★賛美歌テープ
レバノンの賛美歌テープは1本500円で販売中です。礼拝の前や、交流のひと時に流すのも良いかもしれ
ません。A面最後の曲が、今回式文に掲載しているレバノンの賛美歌です。アラビア調の曲なので、
ちょっと耳慣れないかもしれませんが、ぜひ歌ってみてください。
■■■「すべての暴力を克服する10年」関連■■■
イラク攻撃に反対する行動が世界中で行われ、多くのキリスト者もこの国際行動に連帯し、さまざまな
教派や・キリスト教団体も戦争回避を祈って動いています。
世界教会協議会(WCC)が発信しているニュースを、行本尚史さんが日本語訳にしてくださいました
ので、その中から、特に米国の教会に関する情報をお知らせします。
==米国の教会による声明==
●イラクとの「戦争へと急ぐのを遅らせ」ようと活動している米国の46人の宗教指導者たちは、自らの
要求を「最も緊急」であるとして、1月30日、ブッシュ大統領に面会を求める要請書を送りました。
http://www.ncccusa.org/news/03news4.html
●米合同メソジスト教会のメルヴィン・タルバート監督は、米国の対イラク攻撃は「神の律法に反す
る」と強く主張し、米国教会協議会の提供による最近のテレビCMで注目を浴びています。同教派で最高
位のエキュメニカル担当者であるタルバート監督は、CNNやフォックス・ケーブル・ニュースで放送さ
れている30秒間のスポットや、CNNのゴールデンアワー「ラリー・キング・ライブ」に出演していま
す。http://www.ncccusa.org/
●新年にわたって米国教会協議会の先導によりイラクを訪れた宗教者代表団13名は、「戦争は不可避で
はなく、避けることができる」という自らの信念を表明しました。彼らの声明の原文について、より詳
しくは、http://www.ncccusa.org/news/02news104.htmlへどうぞ。
●米国教会協議会の総幹事であるボブ・エドガー博士は、13人の宗教指導者や専門家からなる代表団が
同協議会の後援によってイラクを訪問したのを受けて声明文を発表し、「私たちは宗教者の代表団であ
り、政治的なものではありません。私たちがイラクの人々に会いに来たのは、笑い歌っている一方で傷
つき苦しんでいる子どもたちの顔をアメリカの国民が見ることができるようにするためです」と結びま
した。「平和の種をまいて」と題するこの声明文について、詳しくは
http://www.ncccusa.org/news/02news104a.htmlをご覧ください。
●友和会による「良心の運動」は、「イラクとの戦争に反対」という見出しで、アメリカの宗教者によ
る声明文の一覧表をまとめました。
http://www.forusa.org/Programs/Iraq/Religious_Statements.html
●米国カトリック司教協議会が2002年11月13日に出した声明文には、次のように記されています。「私
たちカトリックの司教たちがここワシントンで会合を行っている一方で、わが国とイラク、そして世界
は、戦争と平和、そして正義の追求と安全保障に関する重大な選択に直面しています。これらは単に軍
事的・政治的な選択だけというのではなく、道義的なものでもあるのです。なぜなら、それらは生と死
にかかわる問題だからです。キリスト教の伝統的な教えには、これらの重大な選択の手引きとすべき倫
理的な原理と道義的な基準があります。」より詳しくは、http://www.usccb.org/bishops/iraq.htm。
●米国福音ルーテル教会の総裁監督であるマーク・S・ハンソンは、「イラク、国連と米国の行動」
(2002年11月26日)に関する声明の中で、米国福音ルーテル教会(ELCA)や中東和平のために活動して
いるいくつかの協力団体は、イラクの大量破壊兵器について憂慮を表明し、軍事関連の備品に対する厳
しい禁輸措置を支持すると述べました。ELCAは国連によるイラクの武装解除とともに、湾岸戦争を終結
させた国連安全保障理事会決議第687号との関連で、「中東に大量破壊兵器のない地帯を確立するとい
う目標」を達成するというその取り組みを引き続き支持してはいるものの、同氏はここ数ヶ月、「公的
声明やブッシュ政権の幹部との私的な会話の中で、大量破壊兵器を統制するために軍事力を一方的に行
使することの正当性について、懸念を示してきました」。
http://www.elca.org/bishop/iraq_1126.html
●12月には、パックス・クリスティUSA全国コーディネーターのデーブ・ロビンソンら米国のカトリッ
ク指導者たちのグループが、平和使節代表団の一員としてイラクに旅行してきました。イラク国民との
「連帯と和解の使節団」と呼ばれたこの10日間「イラク平和の旅」代表団は、まさに戦争の可能性に現
実に直面している、数え切れないほどの人々と会って話を聞いてきました。
http://www.wcc-coe.org/wcc/behindthenews/www.paxchristi.net
===WCCによるイラク関連の過去の声明や行動は、現在、次のサイトに出ています。
http://www.wcc-coe.org/wcc/what/international/iraq.html
★アメリカ大使館前座り込み
キリスト者平和ネット(事務局:NCC内)が呼びかけ、1月16日から連日、東京のアメリカ大使館前でイ
ラク攻撃に反対して座り込みが続いています。思い思いのメッセージを手に、また湾岸戦争の際、米軍
が使用した劣化ウラン弾の放射能被害に苦しむ子どもたちの写真を手に、♪すべての人の平和を願い、
すべての人の平和を祈る…と賛美歌をうたいながら行動しています。さまざまな教派やキリスト教団体
の方々が参加しています。当初数名だった座り込みですが、毎日10名〜30名が集まっています。キリス
ト者が行動しているからと、個人参加の市民もいらっしゃいます。15日の核査察報告後には300名もの
人が大使館前に集まりました。
2月末までは行動。その後は情勢をみて検討。雨天決行
(月)〜(土)午前11:00〜午後2:00
(日) 午後2:00〜4:00
★平和を祈念する宗教者のつどい ―イラク攻撃の回避を祈って―
宗教をこえてつどいます。
3月1日(土)午後6:00〜7:00 祈り
7:00〜 アメリカ大使館へ向けて平和行進
場所:光明寺(東京港区・神谷町交差点近く)
主催:平和をつくりだす宗教者ネット
問合わせは、NCCまで。
★WORLD PEACE NOW もう戦争はいらない
3・8 わたしたちはイラク攻撃に反対します
とき 3月8日(土)午後1:00・開場 午後2:00・開会 午後3:30・銀座パレード出発
場所 日比谷野外音楽堂(東京)
集合 万単位の人の参加が予想されます。会場に入れない人々で日比谷公園がいっぱいになるかもし
れません。キリスト者平和ネットのみなさんは、12:30に日比谷公会堂の玄関の階段下
(公会堂に向かって左側の階段下)に集合してください。
主催 WORLD PEACE NOW 実行委員会 キリスト者平和ネットも実行委員会に入っています。
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発信:NCC(日本キリスト教協議会)女性委員会
東京都新宿区西早稲田2−3−18−24
TEL03−3203−0372
FAX03−3204−9495
NCC-j@jca.apc.org