開催要項 と き 2004年8月6日(金)午後1時〜7日(土)正午まで ところ 下鴨神社(正式名称:賀茂御祖神社・かもみおやじんじゃ) 二日目はNCC宗教研究所 申込金 3,000円 申し込みの際、郵便振替01060-6-2555,または現金書留で当研究所宛に 申込締め切り 7月23日(金) 定員40名 1.近代以降のキリスト教、特にプロテスタントでは、礼拝における説教を重視し、祭り(儀式・祭儀)の 役割を重くみない傾向がありました。しかし、神社のことを学んでみますと、祭りが大きな意味を持っています。祭りがすべてといってもよい程です。キリスト教の中にも、最近、儀式・祭儀を見直す動きがあります。礼拝の刷新・改革ということばもよく聞かれるようです。神社の学びをふまえて、問題を一緒に考えたいと思います。 2.日本の神社は、伝統的にその神社周辺地域の人々を氏子とみなして、その地域共同体の宗教として存立してきました。それだけに、現代の憲法制度との関係で、個人の信教の自由や政教分離ということで対応にいろいろと苦労もあるようです。キリスト教会も、ヨーロッパでは長くparishi(教会区)ということを大事にしてきましたが、日本のキリスト教会は、これまであまり「地域」ということを考えてこなかったと思います。子どもの教育、人権の擁護、環境の保護、などで教会がどのように地域にかかわるべきかが今問われていると思います。 3.神道をひろくとらえると、単なる宗教というよりも、日本の文化・伝統ということが出来ると思います。神道を学ぶというとき、日本の文化・伝統を学ぶという意味があります。キリスト教も日本という土地で活動してゆくのには、日本の文化・伝統を無視できないと思います。しかし、他方、この神道が国家神道として戦争や戦死を美化し、近隣諸国にも参拝を強要・強制するなど大きな弊害も生み出しました。日本の文化や伝統を大事にしつつも、国家神道の問題点を克服するという点も忘れることが出来ません。こういう点もよく検討したいと思います。 |