ムミア救援緊急全米大会の開催について

訳/萩谷 良


2000年1月10日月曜日
ムミア・アブジャマール救援にむけ新たな活動
ムミア救援にたずさわる団体と活動家の皆さんへ
緊急全国会議のよびかけ
 2月19日土曜日
所 ニューヨーク市セント・ジョン・ザ・デヴァイン大聖堂シノッド・ホール

 ムミアの死刑をやめさせる闘いは、この国と世界での死刑廃止と正義のための闘いにとって決定的な意味をもっています。そしてその裁判が今や最も重大な時にさしかかっているのです。

 いま、ムミア裁判に29点もの憲法違反があることを理由とする人身保護請求が、連邦地区法廷のウィリアム・ヨーン判事によって検討されています。ムミアが新しく公正に裁判を受けられる可能性をもつ、これが最後の機会であり、新規に証拠調べと証言聴聞をするかどうかは、3月か4月までに決定されますが、それはヨーン判事の考えしだいなのです。私たちがこの機会を逃すと、連邦上訴裁判所での勝利はまず望めず、審理はごく迅速に進められ、年内に刑の執行が決められてしまうでしょう。

 ヨーン判事に働きかけるために多くの努力が必要です。私たちには統一された見通しと戦略が必要です。そこで、上記の通りの日と場所で緊急集会を行うことになりました(18日または20日にも集会を予定しています)。

 社会の幅広い勢力を結集して、この段階での闘争にむけて戦略を練る機会をもつことが、その基本的目標です。さらに広範なひとびとの参加こそが、正義こそ唯一の選択しだという重要なメッセージを、時機を逸することなく届けるのです。

 社会的公正、正当な裁判手続きを推進し、人種差別・警察暴力・死刑に反対する組織として、皆さんに、この会議を支持し、企画委員会に参加くださること、会議を宣伝してくださること、そしてもちろん会議そのものにご参加くださることをお願いします。

 イベントの中核はワークショップで、法律、宗教、青少年動員、地域での黒人や労組の勢力結集といった、中心的な分野での戦略作りが、そのテーマです。これらのセッションの各々は、計画と、そしてその計画を実施するための組織を整えたものでなければなりません。ワークショップ開始の前に、短い全体会議を開き、1人の人にその日の目標を話してもらいます。ムミアの弁護士の一人が、裁判経過の最新の状況を報告することになるでしょう。

 おそらく、夜の部は彼に思いを馳せるものになるでしょう。ここで、ムミアの事件について説明するプログラムを行います。彼のこれまでの足跡と彼の著作の紹介が、芸術的な演出をこらして、行われます。これは教育的効果、情緒的影響をめざしたものです。会議に参加できない多くの人々のためにビデオも制作します。ここでは、名だたるアーティストたちがとりわけ重要な役割をはたしてくれます。たとえば、アリス・ウォーカーの、あなたは誰といっしょに次の世紀に歩みいろうとするのか、という感動的なコメントなど。

 私たちは、今が緊急であること、そして、当組織運営委員会が、この活動に参加すべき人々と諸機関を代表するものであることを、強調しなければなりません。
 予め、次のようないくつかの活動にご参加くださることを呼びかけます。

  1. 現時点の運営委員会、および個々のワークショップのための小委員会
  2. 全国顧問委員会 どの措置についてもこの委員会が意見を求められる。
  3. ワークショップの中心に立ち、話したり、パフォーマンスをする個人。
 この会議では、ムミアを救うための闘争計画が作成され、その計画の中で個人と団体の果たす役割が指示されます。

ワークショップのための提案

 この呼びかけを広く回してください。お問い合せは、ムミア救援緊急全米会議

(Emergency National Conference to Save Mumia Abu-Jamal, c/o Center for Constitutional Rights, 666 Broadway, New York, NY 10012-2317.)