理に適ったことは真面目に真剣に
「伊藤俊夫」66才。粗野な面々が多い中で、礼儀を重んじる良識派として細やかな気遣いをみせる希有な存在である。酒と囲碁が大好き。囲碁はアマチュア初段の腕前で、暇を見つけては日本棋院へ出向いて対局している。自ら合理主義と言うだけあって、理に適わなければ動かない。無駄な言動が嫌いなため、時おり気短かな一面をのぞかせて誤解を受けることもある。
森づくりフォーラムとの関わりは、97年にフォーラムが三鷹市に事務所を構えてから。ちょうど「さがみの森」の地拵えが始まった頃だった。以来、「さがみの森」のボランティア・スタッフとして、わたしどもの不得手な部分の多くをカバーしていただいている。
今年度、東京都の「多摩の森・大自然塾」の事業を受託し、毎週末に実施するイベントの総括責任者をお引き受けいただいた。人の名前を実によく覚える特技?があり、必ず○○さんと声をかけている。
2000年、森づくりフォーラムのNPO法人化に際し、理事に就任され、法務局等への面倒な手続きの一切をやっていただいたものである。
伊藤さんは、飯を食うために必死になって会社のために働いてきた会社人間の世代に生きてきた。退職をして、あらためて「自分のため、社会のために何か出来ることがないか。人生を前向きに生きたいという思いが森との出会いだった」という。
三鷹環境学習フォーラムは、東京都の環境学習リーダー養成講座を卒業した仲間と立ち上げた団体で、子どもたちの環境教育に少しでも役立ちたいと頑張っている。
(紹介者:坂井武志)
[目次]
[理事紹介02年12月号]
[理事紹介02年10月号]
|