ウラン残土訴訟を支える会 ついに核燃料サイクル開発機構がキバをむき、最高裁のウラン残土撤去命令をねじ曲げ、公けに契約した事柄を反古にすべく、自らの責任を他に転嫁して住民に突如襲いかかってきた。だが、鳥取県湯梨浜町方面(かたも)地区自治会の住民らは12月15日、隣り合わせの麻畑地区へのウラン残土の搬出に向けた核燃の現地調査を拒否し、核燃職員と測量調査員を方面地区から追い返した。最高裁決定後の理不尽な核燃の攻撃に対する住民側の緒戦の勝利である! これに先立ち、麻畑地区では私たちウラン残土訴訟を支える会が、ウラン残土堆積場の前の路上で抗議行動を展開した。だが、核燃はこの抗議の声を背に、こそこそと自己所有地の麻畑堆積場に入り、調査を始めた。 鳥取地裁の山田陽三裁判長が12月8日、方面自治会の代替執行の申し立てを却下し、明らかに核燃の肩を持って、最高裁決定の撤去命令を500メートル先の麻畑地区への移転でごまかす、地元たらい回しのごまかし撤去案を認める、非常に反動的な決定を出した直後の行動だった。 すなわち、核燃は地裁決定の3日後の11日、麻畑への搬出のための現地調査の申入れを方面自治会に行ったが、自治会側は12日の総会決議でこれを拒否し、この目的のための核燃の入山・調査・搬出の拒否を通告したにもかかわらず、あえて調査を強行しようとしたのだ。 この日は方面自治会とウラン残土訴訟を支える会の行動のあと、自治会弁護団も鳥取地裁決定の撤回を求めて広島高裁松江支部に抗告した。 くわしい報告は追って行うが、とりあえず方面地区の闘いの速報である。 (D記) |