ワシントン,D.C−本日パブリック・シチズンはエネルギー省長官スペンサー・エブラハムに対し書簡を送り、ネバダ州に核廃棄物の貯蔵庫を建設するという(大統領への)勧告に関する問題から手を引くよう強く主張した。というのも、長官が、原子力産業から献金を受けて勧告を行っているからだ。 原子力産業は、ユッカ・マウンテンに核廃棄物の貯蔵庫を建設するという、これまで議論を呼び起してきた(政府)提案の長期に渡る支持者であり、また、その計画が認可されれば、直接利益を得ることが出来る。エブラハム長官は、パブリック・シチズンの議会監視の分析によれば、前の選挙サイクル(1995年から2000年9月30日まで)に原子力産業から8万2728ドルを受け取っている。さらに、連邦選挙委員会のPoliticalMoneyLineのレポートのデータは、1999年から2000年にかけてだけでも、エブラハム長官への献金がFlorida Power and Light社から9000ドル、Southern Company社とDTE Energy社からそれぞれ5000ドル、PECO社(現在のExelon)からの3000ドルといった主要な原発の運転者(電力)や、原子力産業のロビー団体である原子力エネルギー協会(Nuclear Energy Institute)からの4000ドルであったことを示している。 エネルギー省長官は、ユッカ・マウンテンの核廃棄物貯蔵庫としての適性を評価するよう求められている。先週の後半、エブラハム長官は、大統領に対し、好意的にネバダを推薦する意図があると通告した。ネバダ州代表の議員団、知事及び州議会は、公共の利益、消費者擁護団体や全国の環境団体と同様、安全性や環境的・政治的問題が未解決であるという理由で、このプロジェクトに強く反対している。 貯蔵庫(計画の)賛成者である原子力産業とエブラハム長官との金銭的な結びつきは、ユッカ・マウンテンサイト勧告について彼が考慮すべき事柄とは明確な利害の対立を示している。指名された貯蔵庫に関する、公平かつ独立した手続きを確保するため、パブリック・シチズンはエブラハム(長官)がユッカ・マウンテンプロジェクトから即座に手を引くよう主張する。 「我々はエブラハム長官がこの問題で公平性を保てないことを極めて憂慮している」とパブリック・シチズンの主宰者ジョーン・クレイブルックは述べた。「すでにエネルギー省の査察官及び会計検査院は、この(ユッカ・マウンテン)サイトの推薦について、政府がデータがないまま時期尚早に動いていると述べている。この問題を推進しようとする産業界のためのチアリーダーは必要ではない。」 |