部族はリードの土地売却の議案を拒否する
ショショーニ族は、取引は核廃棄物処分場へつながる、と述べる
Tribe rejects Reid land-sale bill
Shoshones say deal would pave way for nuke waste dump


2002年3月15日 ラスヴェガスサン紙
メアリー・マニング



 西ショショーニ居住地の指導者は、部族の土地と引き替えに1億2000万ドルを部族民に配るという、ネヴァダ州選出の民主党上院議員ハリー・リードが主唱している議案に反対している。
 彼らの土地には、核廃棄物処分場として(政府が)提案しているユッカマウンテンも含まれる。部族の指導者は、もし自分たちが支払いを受け入れれば、処分場開設がより容易になると考えている。
 リードは3月22日にこの議案を再導入することを目指している、とこの上院議員のスポークスマンであるネイサン・ネイラーは述べた。
 2000年6月に行われた、(非公式の)投票では、西ショショーニ族の1万人のうち約1200人が土地に対する現金の支払いに賛成しており、リードはこの投票をもとに議案を作成している、とネイラーは述べた。
 部族の代表は、その投票は部族全体の感情を反映したものではないと暗示している。
 「これは金の問題ではない、土地についての問題だ」と、部族居住地委員会の西ショショーニ族南部代表であるジョン・ウェールズは述べた。族長レイモンド・ヨーウェルと委員会の事務局長イアン・ザバーテは、来週この法案に反対の証言を行う予定である。
 ウェールズはユッカマウンテンが部族の土地の要求に含まれていることを、特に言及している。
 ウェールズは、州に関して、「我々はユッカマウンテン(核廃棄物処分場)をやめさせることが出来るが、彼らには出来ない」と述べた。この部族は連邦法に基づく独立した部族だとみなされている。
彼によれば、全国的な部族委員会は、核廃棄物処分場をストップさせるために国際法廷に提訴することを検討中であるという。
 「我々は、訴訟を一切起こしていない。というのも、米国の裁判所で争うことになるだろうし、それ以外考えられなかったからだ」とウェールズは述べた。「その上、多額の金が必要になるし」と。
 ネヴァダ州の役員達は、ネイティブ・アメリカンの人々と一緒になってユッカマウンテン処分場に対する闘争を行っていなかったが、これは変わるだろうと、ネヴァダ州の核プロジェクト部門の代表者、ボブ・ルクスは述べた。
 「我々は同盟者になるだろう」ショショーニ族についてルクスはこう述べた。州と部族双方が、ラスヴェガスの90マイル北西にある処分場に反対している。
 「ショショーニ族の人々は、まさにこの処分場に利害関係を持っている人々だ」とルクスは述べた。
 西部ショショーニ族は、ネヴァダ、ユタ、アイダホ、南カリフォルニアの2400万エーカーを要求している。



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