100万以上のポストカードが、アイルランドによる、セラフィールドの核施設を永久に閉鎖させる試みの一部として、イギリス首相トニー・ブレアと皇太子のもとに配達されるだろう。 共和国中の人々が、世界的なサッカー選手Roy Keaneや歌手Ronan KeatingやSamantha Mumbaなどの著名人が支援した、施設(セラフィールド)に反対する何週間ものキャンペーンの後、カードをポストに入れた。 130万ものポストカードは、ソ連に壊滅的な打撃を与え、ヨーロッパ中の至る所に放射能雲を送り出したチェルノブイリ事故からちょうど16年目にあたる明日に、ロンドンの最終目的地に到着するようになっている。 ロックグループU2のボノの妻アリ・ヒューソンが陣頭にたったこのセラフィールド閉鎖キャンペーンは、アイルランドの環境を脅かすとともに、9・11のアメリカの攻撃以降、テロリストにとって容易に攻撃目標となりえる、カンブリアの原子力発電所と再処理工場に対する懸念を要求するよう、人々に強く求めた。 これらのカードは、ダウニング街10番地(首相官邸)と聖ジェームス宮殿に今朝配達されるであろう。 セラフィールドを運転している英国原子燃料公社のトップ、ノーマン・アスキューに宛てられたカードもある。 ヒューソンは、選挙以外で政治的な宣伝広告を禁止しているアイルランドの法律のもと、著名人が出演するテレビでの宣伝が中止されたにもかかわらず、人々から寄せられた反応に喜んだ。 「私はアイルランド人であることに非常に誇りを持っている。セラフィールド閉鎖キャンペーンに対するアイルランド国民からの反応は大変なものである。」と彼女は述べた。 彼女はまた、「この国の130万人の人々が、再処理工場を閉鎖してほしいという自分たちの要望を表に出した。これはイギリス政府にとって非常に強力なメッセージとなるだろう」と付け加えた。 ブレア氏に送られたカードには、目が描かれ、「トニー、私の目を見て私が安全だと言って」とメッセージが書かれている。 皇太子及び聖ジェームズ宮殿に送られたカードには、セラフィールドの核事故のフォールアウトに苦しむアイルランドのイメージが描かれている。 3種類目のハガキには、施設(セラフィールド)について「真実を私たちに言って」というアスキュー氏に対する要求を口に出している人間のくちびるが描かれている。 セラフィールドは、長い年月の間、ダブリンとウェストミンスターの論争の種であった。 昨年末の新しい混合酸化燃料(MOX)工場の運転開始は、アイルランド中に激怒を引き起こした。 既にアイルランド政府は、セラフィールド反対の2つの国際的な法的行動を起こしている。 最初は、原子力の放出に関するオスパー会議で行われ、2つ目は、ハンブルグにある国際海洋法裁判所に対する行動である。 アイルランド(政府)はMOX工場の運転開始を禁ずる命令を勝ち取ることは出来なかったが、ハンブルグの陪審団が、イギリスに対し、アイルランドの懸念を増加させないよう要求したことは部分的な勝利だと主張している。 |