セラフィールドMOX工場の注文台帳は混乱している
Sellafield MOX Plant order book in turmoil.


2003年7月29日

CORE プレスリリース
[CORE:環境の放射能汚染に反対するカンブリア人の会]


http://www.corecumbria.co.uk/newsapp/pressreleases/pressmain.asp?StrNewsID=176


BNFLセラフィールドMOX工場(SMP)の操業開始の遅れはいくつかの契約を失わせたかもしれないという、地元グループであるコアが3月主張したこと―─当時はBNFLによって猛烈に否定された―─は、BNFLが最近業界誌ニュークリア・フエルに告白したことによって証明された。

スイス向けのSMP初のMOX燃料製造委託の配送期日に間に合わせることができず、他のいくつかの欧州の顧客達向けの契約を「調整」するようにBNFLは強いらている。そのBNFLが、SMPの進捗が遅れているために、さらにもう1つの注文を下請けに出さなければならなかったとニュークリア・フエル誌(2003年7月21日)に対して事実関係を認めた。これで、一つ以上の注文が下請けに出さざるを得なかったことを示唆している。

失った欧州顧客向けの契約は、BNFLのフランスにおける競合社であるコジェマによって獲られたと考えられている。BNFLは契約のいかなる詳細の提供も拒んでいて、単なる「取引譲渡(book-transfer)」であり、失った契約は後日埋め合わせできるとBNFLは推論している。

コアのスポークスパーソンであるマーティン・フォワードは今日、述べた。

「最大のライバルへのMOX注文の恥ずべき譲渡は、BNFLはそれを好きなように呼ぶことができるが、だれの目からみても台帳から契約を失ったことになる。」

SMPの契約問題に関するコアの当初の主張は、2001年11月のハンブルグでの国際海洋裁判所への英国政府の証言を大いに根拠としていた。アイルランド政府の訴訟に対してSMPを弁論する際、英国政府は、SMPの操業開始の延期は幾つかの契約を失い、同様に工場の注文台帳から2000万ポンドまでが消えることにつながりうることを裁判所に印象づけるために長々と弁論したのだった。

コアは続けて述べた。「BNFLがSMP向けに採用したブードゥー教的経済を適用しなければ、この工場が建設された日から採算がとれない施設であることは明らかであった。さらに操業開始と通常運転の相次ぐ遅れ、契約の調整または下請けに出される契約のすべてが、BNFLにとって、この施設は全面的な経営的大惨事になることを示している。」