COREは昨日のホワイト・ペーパーの詳細を正しい方向への第一歩として解説しながら、BNFL(とUKAEA)の債務の新しい債務管理機構への移管は、現実には、多くの公的資金を犠牲にして、「セラフィールドの安楽椅子の配置先を変えている」にすぎないとCOREは考えている。 COREはLMAによる、BNFL債務のより透明性のある管理の可能性を歓迎するが、LMA計画には重要な矛盾があると見ている。この計画では、一方で、「現在と未来の世代の利益のために環境を守る」方法についてセラフィールドのかなりの廃棄物遺産を抑制・管理することを追求しているが、他方で、LMAの一時的な借家人としてBNFLが、(英国民よりむしろ)BNFLの顧客がソープ再処理工場の廃棄物と洗浄費用の支払いを担保することを基礎に、新たな再処理とMOX契約を遂行することを容認しようと、とにかく考えている。と、COREのスポークスマンが述べた。 「LMAは両方を行うことはできない。環境を保護するための真の希望は、新たな契約を認めないだけではなく、再処理をただちに中止することを意味する。他のだれかが支払うのでソープ再処理工場の運転に目をつぶるのはナンセンスだ。ソープ再処理工場の放射能放出と汚染への対価を長期間支払うのは結局、いつもカンブリアとその環境だ。」 480億ポンドに増えた負債額(BNFL倒産後の昨年11月のLMAの発表以降、60億ポンド増えている)は、COREにとってはほとんど驚くにあたらなかった。なぜなら、COREは、最終的な負債額はより大きくなると考えているからだ。BNFLとその財務をエンロンとワールドコムのイギリス版と述べながら、COREはすでにLMAに1982年に遡ってBNFLの年会計報告の全面的な調査を行うよう要求した。1982年に、BNFLの会計方針と業務の間に矛盾が初めて見つかった。COREは、移管がLMAに行われる前にBNFLの債務総額の正確な評価を行う必要性を指摘し、もしこの評価がなされなかったら、LMAの目的への国民の信任を失うことになるだろうと指摘してきた。 COREのスポークスマンは、次のように続けた。「BNFLは、セラフィールドの運転で自らの不適切な管理から増やしてきた過去の債務を水に流したにもかかわらず、BNFL社長は、いまだにこれらの廃棄物遺産はBNFL前の操業から出たものだと公に言いつづけている。ノーマン・アスキューは、ホワイト・ペーパーをきちんと読むべきで、これらの廃棄物にはBNFLが30年前に運転を引き継いだB205マグノックス再処理工場からの廃棄物と彼がより最近に取得したマグノックス原発からの廃棄物も含まれることを知るべきだ。」 COREは、後ほど、LMAのホワイト・ペーパーへの回答を提出するつもりである。 |