●MOX燃料6月装荷先送りへ
昨日、品田刈羽村長は、南東電社長、平沼経済産業相と面談し、プルサーマル計画反対が多数を占めた住民投票の結果を報告しました。東電本店を訪れた品田村長は、定期検査中の3号機のプルサーマル実施について「住民投票の結果を見ると、非常に厳しい状況だ」と説明。
南東電社長は、最終判断を6月中旬までに行うとしつつ、「今回を含めてプルサーマルをやらせてもらう全体状況は大変厳しくなった」と同意した。
平沼経済産業相は、「引き続き理解を求めるために各省の協力体制が必要で、政府内に連絡協議会を設置して対応する」と応えた。
近く開かれる村長と平山知事、西川柏崎市長との3者会談で見送りが正式に決まる見込み。(新潟日報 5/30)
●事前了解の撤回を!
プルサーマル反対の民意が多数を占め、住民投票条例には「多数の民意を尊重するすること」と明記してあるにかかわらず品田村長は「事前了解」を撤回しようとしません。「慎重に検討する必要がある」というばかりで、判断を先送りにしています。村内ではこの民意をないがしろにする村長に対して強い非難がおこっています。
26日原発反対刈羽村を守る会が柏崎刈羽発電所長にプルサーマルの中止を求めたのに続いて、昨日は刈羽の女性たちが抗議の記者会見、さらに事前了解の撤回を求め行動を続ける予定です。また4日には村議会の全員協議会が開かれ、住民投票の結果について議会の対応が協議されます。
■事前了解の撤回を求め、メール、FAXを送ろう!
刈羽村大字割町新田215−1
FAX 0257−45−2818 品田宏夫村長
Email h.shinada@vill.kariwa.niigata.jp
●柏崎も住民投票を!
昨日、柏崎の地元三団体(反対同盟、守る会、地区評)は西川柏崎市長に対して、「柏崎市でも積極的に市民の意向を確かめるべきだ」と住民投票の実施を申し入れました。市長は「あってしかるべき論議」とだけ答え、事前了解撤回については否定的な考えを示しました。刈羽住民投票について「反対が多かったことは誠に残念である」(5/29プルサーマルに関する市議会報告会)とする姿勢からは予想されていたとはいえ、民意に敵意を示す態度は指弾されてしかるべきものです。
これから県内では住民投票の結果を受けて、2年前のプルサーマルの事前了解の撤回を求める運動が村・市・県のレベルで続きます。それぞれの場で表現は違ってきますが、個々の流れが核燃料サイクルの転換を求める運動へ合流していくことは間違いありません。
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