どうして柏崎刈羽だけが危険なプルサーマルを受け入れるのですか
国の政策失敗のツケを、なぜ刈羽村が引っかぶるのですか
1995年のもんじゅ事故によって、核燃料サイクルの本命−高速増殖炉の見込みはまったくなくなりました。原発から出される膨大な核のゴミをどうするのか見込みさえ立っていません。
それでも国は、これまでの核燃料サイクルという建前を守るために、惰性だけでプルサーマルを強行しようとしています。
その失敗の尻拭いを、危険をおかしてまで、どうして刈羽村がしなければならないのですか?
資源小国なのでリサイクルが必要なためだからですか
使用済みのMOX燃料を再処理する施設は世界中のどこにもありません。そのような施設がつくられる見込みもありません。
それなのに、どうしてリサイクルできるのでしょうか?
使用済みMOX燃料はどこに行くのですか
使用済みのMOX燃料は、使用済みウラン燃料よりはるかにやっかいな超猛毒の核のゴミです。青森県の六ヶ所再処理施設では処理できません。持って行き場がないのです。柏崎刈羽が「核のゴミ捨て場」にならざるを得ないのではないでしょうか?
膨大な核のゴミのうえに、さらにやっかいなゴミを付け加えるのですか? 子や孫にどうしようもないツケを押し付けてもよいのでしょうか?
プルサーマルは実績があるから大丈夫なのですか
沸騰水型原発のプルサーマルで、いま動いているのは世界中でドイツの2基だけです。そのドイツも撤退することを明らかにしています。
福島県でのプルサーマルの見込みはほぼなくなりました。「国民・県民の理解は進んでいない」と福島県知事が表明したからです。
近い将来、沸騰水型プルサーマルは、世界中で柏崎刈羽だけとなるのではないですか?
品田村長さま
危険な原発をいっそう危険にするプルサーマル
核のゴミの泥沼へ引き込むプルサーマル
こんなプルサーマルをなぜ村議会の多数意見に反してまで率先して受け入れようとするのですか?
これらの疑問に答えてください
私たちは大阪で、高浜4号炉に装荷予定であったMOX燃料の品質管理データの不正を指摘し裁判に訴えました。
そのとき関西電力と通産省は、情報を隠してまでデータ不正はあり得ないと言い張りました。しかし、その後判決の前日(1999年12月16日)に、ついに不正を認めざるを得なくなりました。その結果、高浜4号プルサーマルがいつ実施できるのか現在もまったく目途さえ立っていません。
福島県でも延期になり、実施の目途が少なくとも当面はありません。
刈羽村のみなさん。私たちはみなさんの「最後の審判」に期待します。
刈羽の自然といのちをはぐくむために。子や孫たちの未来のために。 |
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
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